セッションズ:弦楽四重奏曲第1番 (1936) アマド弦楽四重奏団 Apex 1243 (LP)
セッションズ作品はモデラート、アダージョ・モルト、ヴィヴァーチェ・モルトの3楽章からなる。12音技法を用いているらしい。エリザベス・スプレーグ・クーリッジ夫人によって委嘱され、1937年4月にワシントンDCのクーリッジ弦楽四重奏団によって初演された。
セッションズの作品は時折ちゃんと旋律が耳に入ってくるのが「分かりやすい」と思われるのかもしれない。ただ何度か聴かないと、響き全体の中にそういう旋律が埋没してカオスな無調音楽をみなされてしまう可能性はありそうだ。これより古い録音としては、プロ・アルテ弦楽四重奏団のもの (→Spotify) がある。
このApex盤の演奏をしているアマド(アマドー?)弦楽四重奏団については幸松肇氏の『世界の弦楽四重奏団とそのレコード』が、このレコードのライナーをもとに紹介をしておられるように、1970年に結成されたアンサンブルで、メンバー全員が女性である。
併録のウィリアム・フラビジオという作曲家について、詳しくは知らない。ぱっとネット上の情報を探してみるとフランク・シナトラやダイアナ・ロスやペギー・リーやカウント・ベーシーやレイ・チャールズなどと親交があったというのがあったが、全然そんな感じはしない。作品が「ロジャー・セッションズへのオマージュ」だろうか。
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