2011年2月26日土曜日

映画音楽とか

・エルマー・バーンスティン 映画『ニューヨーク麻薬捜査線』サウンドトラック (Varese Sarabande)

映画見なくても楽しめるサントラというのは、どう評価すべきなんだろうと思うけれど、いやはや、これは独立で聴いても面白いね。バーンスティン (クラシックの指揮者とは違うカタカナ表記) は経験も長いから大丈夫だとは思うけど、もし映画本体を観たら音楽がうるさく感じられるんじゃないかという、いらぬ心配をしてしまう。ジャンル的にはジャズ/フュージョン系のスコアってことになるのかな?

・World Talk Radio: TV Time Machine. A Tribute to Composers Jerry Goldsmith and Elmer Bernstein. Originally aired on 8 September 2004.

アメリカのラジオで放送されていたと考えられる、テレビのサントラに関する番組をエアチェックしていたので、聴いてみた。ネット経由なので、あまり音は良くない。でも、なかなか面白く、貴重な音源もかかっていたようだ。

Jon Burlingameという映画音楽研究家がコメンテーターとして登場してて解説を加えているのだけれど、エルマー・バーンスティンがRiverboat というテレビ番組を、のちの「アメリカーナ」系の映画音楽のスタイルを完成させるための実験台としていたという。実際にテーマ音楽も紹介されたが、確かにそんな感じだし、テーマ音楽自体、すごくかっこいい。『荒野の七人』の冒頭に通ずるようなリズム型 (ポピュラー音楽的には「リフ」といってもいいのかもしれない) が、ここにも出ている。以下のYouTube動画は短くて音も悪いけど、なんとなくコープランドっぽいところもあって、バーンスティンの方向性がある程度分かるんじゃないだろうか? 

以下の映像、色んな西部劇テレビ・ドラマが集められていますが、エルマー・バーンスティンのRiverboatは 0:24 あたりから始まります。



タイトルにもあるように、番組ではジェリー・ゴールドスミスのテレビ音楽についても紹介されている。NBCのThe Black Saddle がゴールドスミスのテレビ音楽としては、かなり初期になるんだね。しかもCBSの契約中だったため、クレジットが画面に出てないと。こういう非正規の仕事は "under-the-table stuff" って言うんだね。こちらもYouTubeの動画があって、ドラマ本編も観られるようだ (ただし日本語字幕なし) 。

2011年2月13日日曜日

食べたもの、観たもの、届いたCDなど

祝日の金曜日は、まずアナザホリデーにてカレーとチャイのセット。ここのカレーは独特なキーマカレー。色が薄い灰色。チャイはやっぱりおいしかったねえ。次回はやっぱり、チャイをメインにして楽しみたい。
http://anaholi.com/

2時半頃まで粘って、いちごパフェを食べにココナッツアイランドへ。ここに来る人は、みんなこれをめがけてくるというほどの名物。パフェというもの、僕はそもそも完食するなど考えられなかったけれど、ここのパフェだけは別格。
http://www7.ocn.ne.jp/~islands/

夜はドゥージィエームでプチ・コース。1,500円。まあ値段相応の中身で味も普通。量も適度。フレンチらしいんだけど、相手はニョッキだったり、僕は真鯛のソテー。うーん、味付けもイタリアンのような。牛ホホ肉の煮込みがなかったのは残念。
http://deuxieme.net/

ということで、食べてばっかりの金曜日だったとさ。

土曜日は文献を読んだり、メモを取ったり。先月・今月と原稿が続いていて、どうも落ち着かない。

観た映画

・映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
・映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』

世の中かなり、なんでもCGで出来るのだなあということを、改めて感じさせる映像の連続。古風さと最新テクノロジーのミックスということなのだろうけれど、まあ、もともとテーマパークのアトラクションでもあるし、アニメの題材を生でやろうとすると、こういう感じになるという内容なのだろう。良くも悪くも後に残らないエンターテイメント、な〜んて言うと、高飛車すぎ?

ただ英語は決してやさしい語彙ではなくて、字幕を表示させても、僕にはタフな内容だった。アクションでなんとかついて行けるってことなのだろうか?

・映画『ロミオとジュリエット』 (ゼッフィレッリ、1968)

オリヴィア・ハッセー、素晴らしかったですねえ (なんだか、お約束な感想になってすいません) 。エンディング・ロールが流れる時の映像、僕はもうちょっと突き放した感じになっててくれた方が良かったかなあ。シェイクスピアの台詞を、そのまま映画に使うのはどうなんだろ、と思いつつ。実は『ロミオとジュリエット』は、プロコフィエフのバレエの映画化を先に観てるんですよね。随分感動しましたよ。中学か高校の時だと思いますけど。

届いたCD

・Maurice Jarre, Lawrence of Arabia.  The City of Prague Philharmonic Orchestra; Nic Raine.  Tadlow Music.

打楽器の迫力はTelarc録音なんかと比べるとイマイチだけど、オンドマルトノが、はっきり聴こえたのはいいかも。まだ2枚目は聴いていない。OSTは、結構テープもよれてるし、録音もあまり良くない。

・マショー ノートル・ダム・ミサ ヴォーカル・アンサンブル・カペラ (Regulus)

ツイッターで話題になってて、試聴して、即購入というパターン。西洋音楽史で聴く宗教曲で、これだけ「不協和音」(現代的視点から?) が衝撃的な作品というのも少ないような気もしてみたり。Parrot, Vellard, Hilliard, Clemencicに続く、5枚目か。これだけでも、結構バラエティ豊かに、この曲が楽しめそうだ。

読んでいる本

・上杉隆『ジャーナリズム崩壊』 (幻冬舎新書)

たまたま開いたページに本多勝一について書いてあった。まあ確かに、あの言葉使いはどうかと思うってのは確かで、それがワキの甘さになってしまっているというか。でもルポルタージュは、なかなかよく取材してあると思うし、アメリカ人宣教師とのやりとり (『殺される側の論理』) は目を開いてくれるけれど。

で、この上杉氏の本の内容は、今ではツイッターなどから広く知られるようになったと思うのだけれども、この本が出た頃は、例えば記者クラブが海外からみて問題視されていることの意味が分からなかった。読みやすそうだし、具体例がたくさんあがっていそうなので、スキマ時間に楽しく読めそうだ。