2026年6月20日(土曜日)横浜みなとみらいホール、17:00 開演
共演者:佐藤康子(トスカ)、シュテファン・ポップ(カヴァラドッシ)、上江隼人(スカルピア)、妻屋秀和(アンジェロッティ)、澤武紀行(スポレッタ)、市川敏雅(シャルローネ)、晴雅彦(堂守)、宮下嘉彦(看守)、芝野遥香(羊飼い)、横浜市立田奈中学校合唱部(児童合唱)、神奈川ハーモニック・クワイア(合唱)
音楽に関することを中心に、日々のできごと、思いついたことなどを、きままに書いていくブログです。別のブログやmixiに掲載していた記事を復活してここに掲載したものもあります。
2026年6月20日(土曜日)横浜みなとみらいホール、17:00 開演
Victor matrix BS-035766. Pavanne / Glenn Miller Orchestra. 4/18/1939 New York, New York. Victor Studio 2 [155 E. 24th St.]
偶然みつけた音源です。モートン・グールドの管弦楽曲《アメリカン・シンフォネット第2番》の第2楽章として1938年に作曲された<パヴァーヌ>をグレン・ミラー楽団が演奏したものです。1939年4月8日、ニューヨークのビクター・スタジオでの録音とのこと。
ハワード・ミッチェル指揮ナショナル交響楽団による音楽鑑賞用教材レコード Adventures in Musicの (小学校) 第2学年用のレコード1とレコード2を入手しました。レコード1の著作権表示が1961年であるのに対し、レコード2は1970年でした。やはり、第2学年用はもともと1枚だったのが、評判がよかったのか、あるいは要望があったのか、あとでレコード2が発売されたと見て良いでしょう。また、今回入手したレコードは、いずれもステレオ音声によるものでした。私が譲り受けた Adventures in Music はすべてモノラルのレコードだったのですが、後に6年生用のステレオ盤を入手できたので他の学年もあるのかなと思ったら、やはりあるようです。
今回もミッチェルの録音そのものではないのですが、Adventures in Music2年生用レコード1に収録されている曲の、別の演奏による音源をSpotifyのプレイリストにしてみました。以下はAdventures in Musicの別冊解説書に書かれている曲目一覧です。プロコフィエフの "Winter Holiday" ですが、いまはおそらく "Winter Bonfire" という英語訳が一般的かと思われます。この組曲の邦題は《冬のかがり火》で、第1曲<出発>は日本の小学校の鑑賞教材CDにも収録されていますね。またロッシーニ=レスピーギの《風変わりの店》第5曲<カン・カン>ですが、全曲は収録されておらず、Spotifyの音源の1:51辺りで終わります。ヘンデルの《水上の音楽》は、Historically-informed performanceのものを選びました。
小学校の鑑賞教材として使われ、あるいは運動会の音楽としてCDに収録されている《国際急行列車》という曲がすごく気になってしまい、いろいろ調べてみました。
平成14年度『音楽のおくりもの (小学校音楽)』2 鑑賞 (DCT-702) という教科書準拠CDのライナーノーツ、12ページによりますと(著者不明)、作曲者のブーエ(E. Boue)は生没年不詳。国際急行列車のオリジナル・タイトルは "Galop du Chemin de far" であり、楽譜はフランス のアルエット社より出版されていたが、アルエット社は、20世紀初頭に他の会社に吸収され、現在出版されているオリジナルの楽譜はないということでした。
ちなみに "Galop du Chemin de far" というタイトルで IMSLP を探ってみると、ワルトトイフェル作曲のピアノ曲に同じタイトルの楽譜がみつかります。作曲者がブーエではないので、当然のように音源で聴く《国際急行列車》とは別の曲でした。
それで、AIに《国際急行列車》について尋ねてみたところ、Apple Music からのデータを引っ張ってきたようで、そこでは作曲者の綴りが Bouet となっているようです。さらに曲目は"Galop du Chemin de far" ではなく英題が "International Express"、 仏題が "L'Express International" ということでした。それにしても、ファーストネームが E. としか分からず、フルでないのは気になります。今後の課題として、いまのところは、ここまで。
【2026-06-28追記】Google AI はこの曲の作曲者について「フランスの作曲家マルセル・ブーエ(Marcel Bouë)」という情報を持ってきました。しかし出典としている情報源にはどこにもファースト・ネームが書かれておらず、「マルセル」がどこから来たのか分かりませんでした。
ただ、《国際急行列車》の音源自体は日本でも古くから発売されていたことが分かりました。YouTubeに挙がっている《国際急行列車》の動画を見ると、文部省制定の観賞用曲として日本コロムビアがリリースした『幼稚園レコード』の1枚 (AK 4) に、この曲が収録されていました。この音源が発売された頃には作曲者がブーエというのが分かってなかったのか、作曲者不詳とラベルに書かれています。また演奏をしているのはセレブロフ指揮ロシヤ管弦楽団という団体であることも分かります ( ロシヤ管弦楽団 国際急行列車)。同じレコード番号の音源は、色の違うレーベルでもリリースされていたようです (SP盤紹介ー33 セレブロフの「国際急行列車」(てこな音盤倶楽部のレコード・ブログ))。
別の動画では『国民学校芸能科音楽 鑑賞音盤 初等科第一学年用』のレコードとして、同じ音源が挙げられていました。ということは、《国際急行列車》という曲は戦前から学校で聴かれていた可能性がありそうです。(国際急行列車 國民學校藝能科音楽鑑賞音盤初等科第一學年用)
ところで上述した『幼稚園レコード』の画像にはAK 4というレコード番号の他に、2W 109276というのもありました。おそらくこれは、海外で発売された音源が原盤となっているっぽいので、この番号で検索してみたところ、Discogs のデータベースから、それっぽいものが出てきました。J. Serebroff's Orch. – The International Railroad Express / Polka Frieda というのがそれなのですが、ここから分かることは、《国際急行列車》という日本語タイトルの元となったのは英語の "The International Railroad Express" であったということです。また『幼稚園レコード』の「ロシヤ管弦楽団」に関しては、J. Serebroff's Orch. から来ていると思われることです。ただ、J. Serebroff の名前から、どうして「ロシヤ管弦楽団」に至ったのかが気になります。
Discogsのデータベースによると、《国際急行列車 (The International Railroad Express)》が録音されたのは、1928年5月、ということで、なかなか古い録音になりますね。しかも録音場所が他ならぬニューヨークです。またレコード番号が Columbia 12081-F という番号で、ちょっと調べてみたら、このFシリーズというのは、分類としては "10-inch general ethnic instrumental" なんだそうです(Columbia Records 78rpm Numerical Listing Discography)。すなわちヨーロッパからアメリカへ渡った移民をターゲットにした録音シリーズである可能性すらありそうです(語学レコードもFシリーズから発売されていたようですね)。
残念ながら、J. Serebroffという人物が誰なのか、私には分かりません。Google AIによると「指揮者またはバンドリーダー」で「当時のスタジオ・ミュージシャン、あるいは移民コミュニティの音楽家であったとされていますが、個人の詳細な伝記的記録はほとんど残っていません」とのこと。ただ、このAIの回答には何か典拠らしきものが示されていないので、それを信用していいのか分かりません。このAIは、さらに続けます。
当時は、レコード会社の専属編曲家やスタジオのリーダーが、特定のジャンルを録音する際(例:今回はロシア風、今回はポーランド風など)に、こうした個人の名前を冠した即席の「オーケストラ」や「アンサンブル」を名乗ることが一般的でした。
アメリカのRCA Victorが小学校教材用に特別に作成したレコード Boxセットに『Adventures in Music』(1年生・2年生用は1枚 [後にそれぞれのVolume 2がリリースされた模様]、3年生以上は各学年2枚組) があります。演奏はすべてハワード・ミッチェル指揮ワシントン・ナショナル交響楽団です。私は音楽教育の専門家からこのレコードを1セットまるまる譲り受けました。ただ、1・2年生のボックスに関しては、1つの箱に1枚しか入っておらず、スペースが無駄だということで、1年生用の箱に1・2年生用のレコードをまとめて入れられてしまい、2年生用レコードの箱はありません。残念。私が受け取ったときはすでにそういう状態でしたので、どうしようもありません。
また、この音源は©1962年ですので、私自身がこちらにアップすることはできません。隣接著作権が50年しばりの時にアップできたら良かったのですが。
ただAdventures in Musicに収録されている作品はいずれもクラシック作品で、Spotifyを検索すれば別の演奏による録音をみつけることができます。それで、とりあえず、1年生用の音源をSpotifyのプレイリストの形にしてみました。ただ、Spotifyだと、曲の作曲者などが分かりにくいかもしれません。そこで、Adventures in Musicの別冊解説書に掲載されている曲目一覧を挙げてみることにします。RCA Victorはこのセットについて、LPとドーナツ盤と2つのバージョンを製作しており、解説書も両方の盤に対応したものになっています。ただ両方表記すると煩わしいので、ここではLPの面とトラックのみを記すことにします。
SIDE 1
SIDE 2
学芸大院在学時に、フォノテークという部屋がありました。そこにあった棚のなかに現代音楽の古いレコードがあり、そのレコードの中に、ジョリヴェ作品をみつけました。その熱いサウンドに圧倒され、強い印象を残しました。当時レコードを借りた時にライナーノーツを複写したようで、調べてみたら、《平和の日のためのミサ曲》と《礼拝組曲》が収録された1枚 (フィリップス [日本ビクター] SFL-8535)、オーボエ主奏、管楽五重奏のためのセレナード (日本コロムビア OS-3381) でした(カップリングはフランセのフルート、オーボエ、クラリネット、バスーンとホルンのための五重奏曲ですね)。なかなか渋い(?)。
それで最近音楽評論の石塚潤一さんがSNSでジョリヴェの交響曲第1番 (1953) に言及されていて(作曲家の湯浅譲二さんが持っていらした楽譜として紹介されていました)ジョリヴェに再び興味を持ち、YouTubeで見つけたのが、上記の演奏です。Georges Tzipine指揮とあってオーケストラが明記されていないのですが、Orchestre National de l'ORTFだというコメントがありました。
冒頭からガツーンとしたサウンドに圧倒され、そのまま引き込まれます。
関連動画としてアンドレ・ジョリヴェのポートレートが案内されましたので、リンクを貼ります。