2026年8月31日月曜日

珠玉のホーム・ミュージック (Musics For Home Library)

Polydor (日本グラモフォン) LPPM-1026 (LP)

収録作品:
A- Side
1. ペルシャの市場にて…ウイルヘルム・ステファン楽団
2. ドナウ川のさざなみ…ミハエル・ランナー楽団
3. ヴェニスの謝肉祭…フランツ・マルスザレク楽団
4. アルベニスのタンゴ…ハンス・カルステとベルリン・プロムナード・オーケストラ
5. かっこうワルツ…クルト・エーデルハーゲン楽団
6. のばら…ドン・コサック合唱団
7. ローレライ…リカルド・サントス楽団

B-Side
1. 波濤を超えて…ミハエル・ランナー楽団
2. ブラームスの子守歌…ドン・コサック合唱団
3. 口笛吹きと犬…ヘルムート・ツァハリス楽団
4. トロイメライ…ワルター・ギュンター楽団
4. 金と銀…フランツ・マルスザレク楽団
5. 春の歌…ウイルヘルム・ステファン楽団
6. 女学生…フランツ・マルスザレク楽団

珠玉のホーム・ミュージック(LPジャケット)

一時期、セミクラシックなるものに関心を持ってまして、その頃におそらくオークションではなく、どこかの中古レコード店で買った1枚だと思われます。放送局からの放出品だったようで、ジャケットからはわかりにくいですが、レコードのラベルの上に放送局のコールネームが入ったシールが貼り付けてありました。JOHKと書いてあるので、もともとはNHK仙台放送局にあったものでしょうね。

「ポリドールご自慢の一流楽団の演奏による」という触れ込み(解説=志鳥栄八郎)なので、日本独自の編集盤なのでしょうか?

この中で素敵だなあと思うのがローザスの《波濤を超えて》という曲です。このローザス、調べるまでメキシコの作曲家ということを知らなかったのですが、30代の若さで亡くなったということです。演奏している「ミハエル・ランナー楽団」というのはMichael Lanner und seine Wiener Walzer-Solistenというそうで、1940年代後半から1950年代前半にかけて活躍した、ウィーン・ワルツや軽音楽(イージーリスニング)を専門とする楽団なんだそうです。ライナーによると「曲はウインナ・ワルツ風に書かれています」とあるのですが、それは楽譜からも分かることなのでしょうか? 演奏を聴く限り、ウィンナーワルツのあの独特のリズム感があって、実に味わいがあります。《ドナウ川のさざなみ》もそうですが、ツィター?が入ってるのもいい感じ。

《ペルシャの市場》は、演奏によっては合唱の入る有名な箇所が電子オルガンで演奏されていて(2回目はうっすらと団員が言葉なしで歌っているっぽい…)、ちょっとそこは時代を感じます。テンポの緩やかな箇所にもこの電子オルガンが背後から聴こえてきて、個人的な趣味とは合わないかも。また他の演奏では聴いたことがない対旋律が挿入されていたりもします。またいろいろ反復が省略されていたり、アレンジも随所に加えられているようです。

《口笛吹きと犬》は、この中で一番ジャズっぽいアレンジがされています(後半はヴァイオリンも即興しています)。しかしハープシコードが入っている辺り、時代を感じます。旋律は口笛で吹かれていますが、随所に即興的な装飾が入っており、犬の声もあちこちに入っています。

2026年8月28日金曜日

江戸屋子猫+山本直純の映像 (録画日不明)

富山の書庫にある録画テープをデジタル化したものがパソコン内にあって、久しぶりに見た映像です。もともとはVHSテープのうしろの方に録画されていたもの。録画日は不明なのですが、1990年代前半ではないでしょうか。確かテレビをつけたら面白そうな曲をやっていたので、急いで録画したんだと思います。江戸家小猫氏が1曲めの終わりに「山本先生が…作ってくださいました」と言われていたので山本直純作曲ということが分かりました(いまごろ…)。

それで、曲目と作曲者でググってみたら、AIが初代江戸家小猫(後に四代目猫八を襲名)と山本直純指揮札幌交響楽団が1985年に初演したと教えてくれました。2021 年 11 月 26 日にSENZOKU ストリングオーケストラが山本 直純(編曲:山本 祐ノ介)/ミミクリーコンチェルト《動物の四季》を演奏しており、その時のプログラム解説に作曲の経緯が書かれています。札幌交響楽団にも情報がありました。

録画の内容は以下の通り…
1) ホトトギスのワルツ (山本直純作曲)…冒頭欠け?
2) アヒルの散歩  (山本直純作曲)
3) 虫のセレナーデ (山本直純作曲)…説明だけで演奏は収録されず。

どこかに続きは録画してないのかな…?

2026年8月23日日曜日

RCAビクター、小学校のためのレコード・ライブラリー、鑑賞編、低学年用、第1巻・第3巻

前の投稿に引き続き、©1947となっている、RCA Victor の小学校向けのレコードをご紹介します。

RCA Victor Orchestra, Ardon Cornwell, Various - Listening Activities Volume 1 for Primary Grades. Copyright 1947.

0:00 Brahms - Lullaby. 1:48 Brahms - Little Sandman. 3:06 Rousseau - Hush My Babe. 4:16 Mozart - Lullaby. 5:24 Schubert - Cradle Song. 6:40 Joseph Barnby - Sweet and Low. 7:44 Fred Fradkin, Gabriel Pierné - March of the Little Lead Soldiers 11:26 Bizet - Petite Suite 14:49 Victor Herbert - Badinage 15:24 Legend of the Bells 16:15 Dvořák - Humoresque 17:28 Beethoven - Scherzo 18:02 Paderewski - Minuet 18:55 Popper - Gavotte 19:20 Beethoven - Minuet 20:02 Rock-a-Bye Baby 21:22 Fred Fradkin - Run, Run 22:53 Ring Around the Rosy 23:40 Octavio Pinto - March Little Soldier 24:45 Sleeping Time 26:12 Octavio Pinto - Hobby Horse

*YouTubeの曲目データは、こちらで若干補いました。

前回の投稿でも触れましたが、同じ内容の音源がSPレコードとドーナツ盤の2種類で発売されていました。この投稿者は Victor Record Library for Elementary Schools の音源を複数挙げていますが、ものによってはサーフェス・ノイズがけっこう入っているものと、そうでないものがあり、前者はSP、後者はドーナツ盤なのかな、と勝手に推測しています。

ちなみに当方が持っているドーナツ盤の曲目リストでは、1曲目のブラームスから6曲目シューベルトまでがすべて「子守歌」というカテゴリーで括られています。観賞用レコードなのに「子守歌」かけちゃうと、寝そうです…。

また、他の盤でもそうですが、クラシック作品をそのまま聴くということではなく、それをさらにムード音楽的にアレンジしたものが多く入っているように思います。ピアノ曲もオーケストラ編曲になっていますね。RCA Victor は Adventures in Music というLPのシリーズを1962年からリリースしますが、そちらは原曲に忠実にをモットーとしているように思われます(ただしピアノ曲のアレンジもありますが)。またAdventures の方はハワード・ミッチェル指揮ワシントン・ナショナル交響楽団に録音されており、お金もしっかりかけて、本格的なものにしています。

RCA Victor Orchestra, Ardon Cornwell - Listening Activities Volume 3 for Primary Grades.


MacDowell - Marionettes. RCA Victor Orchestra.
0:00 Witch 1:16 Clown 2:23 Villain
3:39 MacDowell - Of Br'er Rabbit, Ruth Cumbie, piano 5:20 MacDowell - To a Water Lily. Ruth Cumbie, piano 7:53 Rebikoff - March of the Gnomes from "Christmas Tree Suite" 10:34 Gounod - Allegretto from "Faust Ballet" 11:46 Grieg - March of the Dwarfs from "Lyric Suite," Fred Fradkin, conducting RCA Victor Orchestra. 15:04 Leopold Mozart - Toy Symphony (Part 1). RCA Victor Orchestra. 18:40 Leopold Mozart - Toy Symphony (Concluded) RCA Victor Orchestra. 21:56 François Schubert - The Bee. Max Pollikoff, violin; RCA Victor Orchestra. 22:52 Chopin - Waltz in D-Flat. Max Pollioff, violin; RCA Victor Orchestra. 24:16 Mendelssohn- Spring Song. Unknown harpist with RCA Victor Orchestra.

Volume 2は見当たらなかったので、とりあえずVolume 3の方を。グリーグの<小人の行進>といえば、「シリー・シンフォニー」の『骸骨の踊り』でも使われていますね。なお《おもちゃの交響曲》の作曲家がハイドンになっていたのは直してあります。

RCAビクター、小学校のためのレコード・ライブラリー、リズム活動(基礎)編、中高学年用、第4巻、レコード1

Basic Rhythms Program, Volume IV, Record 1. RCA Victor Orchestra; Ardon Cornwell, conductor. RCA Victor WE 74 (45 rpm). Copyright 1947.

収録曲
ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ
モーツァルト:交響曲第39番第3楽章(メヌエット)より
アンリ・ギース(アードン・コーンウェル編曲):アマリリス(ガヴォット)
シューベルト(コーンウェル編曲):ワルツ集(Op. 9b, No. 1; Op. 9b, No. 2; Op. 33, No. 2; Op. 33, No. 6; Op. 33, No. 7; Op. 91a, No. 10)

裸のレコードがビニール袋に入ったままで譲り受けたドーナツ盤です。調べてみたところ©1947なので、SPレコードでも発売されていたはず。


日本語で内容の説明が書いてある通り、こちらのレコードは、とある日本の音楽教育関係の方から譲り受けた1枚です。他に同シリーズからのレコードがあります。全体のシリーズ名が "Record Library for Elementary Schools" とありますので、小学校の授業で使うものとして録音されたレコードということになります。

収録曲目は上に書いてありますが、いずれもRCAビクター管弦楽団という、おそらく寄せ集めメンバーによる演奏で、アードン・コーンウェルという人が指揮をしています。このコーンウェルですが、取り急ぎDiscogsに挙がっているプロフィールを自動翻訳を使って読んでみましょう。
アメリカのオーケストラ作曲家、編曲家、指揮者、ピアニスト。フランク・コーンウェルの弟である。
1904年9月5日、米国マサチューセッツ州ウォルサムで生まれた。
1962年2月16日(57歳)、米国ミズーリ州カンザスシティで死去した。
死去するまで、作詞家のヘレン・E・マイヤーズと結婚していた。
彼はフル・シンフォニー・オーケストラのための多くの作品を残し、ラジオ番組『ザ・ベル・テレフォン・アワー』の主任編曲者を22年間務めた。また、ドナルド・ヴォーヒーズと共に、ラジオおよびテレビ番組『キャバルケード・オブ・アメリカ』の音楽監督兼指揮者を務めた。
選曲ですが「Basic Rhythm Program」だそうで、リズムを把握するためのものが選ばれています。《アマリリス》以外は3拍子の曲(ワルツ、メヌエット)です。ワルトトイフェルの《スケーターズ・ワルツ》といえば、一昔前であれば「セミクラシック」の名曲として親しまれたのではないでしょうか。モーツァルトですが、なんとトリオ部(オーボエ独奏)から始まり、主部を演奏して終わります。シューベルトのワルツはピアノ独奏曲のアレンジということでしょう。わざわざオーケストラ編曲した意味は、やっぱりオーケストラの方が親しめるからなのでしょうか? あるいは難しい曲ではないのでピアノだったら教師が演奏すればよい、ということなのでしょうか?

演奏は手慣れた感じですが、オーケストラは小さな編成のように思われますので、若干物足りないと思われるかもしれません。フルオーケストラというよりは、サロン・オーケストラという響きです。

[追記] YouTubeには、リズム活動 (基礎) 編のアルバム全曲がアップロードされていました↓

0:00 Emil Waldteufel - The Skaters Waltz 0:54 Mozart - Munuet from Third Movement (Symphony No. 39, in E-Flat) 2:38 Amaryllis 3:13 Schubert - Op. 9b, No. 1 3:46 Schubert - Op. 9b, No. 2 4:19 Schubert - Op. 33, No. 2 4:56 Schubert - Op. 33, No. 6 5:31 Schubert - Op. 33, No. 7 6:16 Schubert - Op. 91a, No. 10 6:58 Tchaikovsky - Snow Drops 8:42 Mendelssohn - Allegro in G 9:38 Playtime No. 4 10:15 Léo Delibes - Passepied 12:20 Dvořák - Silhouette 13:08 Playtime No. 10 14:04 Weber - Country Dance 15:46 Beethoven - Country Dance 17:21 Fred Fradkin, Handel - Gavotte 18:44 Fred Fradkin, Corelli - Gigue in B-Flat 19:36 Fred Fradkin, Vassily Sapellnikoff - Second Gavotte 20:17 Verdi - March (Aida) 21:47 Bizet - March of the Three Kings 23:56 Verdi - Soldiers' Chorus (Il Trovatore) 24:54 Bizet - Toreador Song (Carmen) 26:10 Bizet - Street Boys' Parade (Carmen)

2026年8月2日日曜日

大砲多めの《1812年》序曲

アレキサンダー・ギブソン指揮ロンドン新交響楽団 


中学の同級生の家に、お父さんが入手されたクラシック名曲集(おそらくリーダーズ・ダイジェスト)にチャイコフスキーの《1812年》が入っていたのですが、大砲の数が通常より多めで、楽譜どおりではないところにも入っている興味深いレコードがありました。演奏者は分かっていて、上記にあるようにアレキサンダー・ギブソン指揮ロンドン新交響楽団ということでした。いまはSpotifyなんかでも聴けるようですね。

2026年7月25日土曜日

ブログの管理 (リンク訂正)

このブログは内容が雑多なのですが、アメリカのクラシック音楽だけは、やはり別の方が良いかなあと思い、過去、アメリカのクラシック音楽だけでまとめていた別のブログに、今後はアメリカ音楽関係の投稿を行っていこうと思います。以下、そのリンクです。どうぞよろしくお願いいたします。(2026-08-02リンク訂正)

アメリカのクラシック音楽

DDi Codec を使ってみた

研究室のカセットデッキがDolby-Cに対応していないのに富山からDolby-Cで録音したテープを誤って持ってきてしまいました。それもあって、DDi Codecというアプリをダウンロードしてみましたた。基本はDolby-Cで録音したテープをOFFで再生してWAVかAIFFファイルにし、そのファイルをDDi Codecで開いて、Dolby-CでDecodeするとよいみたいです。聴いた感じ不自然なところはなく満足しています(こだわればいろいろあるのかもしれませんが)。とりあえずはこれで乗り切れる感じでしょうか。有料2,500円です(ただしサブスクではないので、一度払えばずっと使えます [2026.7.25の時点で])。

https://apps.apple.com/jp/app/ddi-codec-for-dolby-b-c-nr/id1321722039?mt=12