2026年10月10日土曜日

ジェラルド・ムーア『お耳ざわりですか』読書メモ、2005年

ジェラルド・ムーア著 、 萩原知子、 本澤尚道 共訳『お耳ざわりですか ―ある伴奏者の回想―』音楽之友社、1982年。

今度発行される『レコード芸術』にアイブスの歌曲集を取り上げたため、久しぶりにこの本を読んでみた。

伴奏者といってもT. Cone ではないけれど "Composer's Voice" を持つことがある。アイヴズ歌曲の場合、伴奏のみの部分に (例えばAnn StreetやWalkingのように) 音楽上のできごとが具体的に書かれている場合もある。

名ピアニストとして知られたピアニストが必ずしも良き伴奏者ではないと言う彼の発言は、なんとなくわかるような気がする。パートナーと進める音楽は、一人で孤独に楽譜と立ち向かうソロ・ピアニストとは求められるものが、おのずから違ってくるからだ。

もっともピアニストの中には室内楽や連弾、はたまた協奏曲を好んで行うものはいるのであり、ピアニストを十把一絡げに論ずることができないのも事実だろう。

ただ声楽の場合、人間の呼吸のことをよくわかっていないと一緒に音楽を進めにくいというのがある。おそらく呼吸の微妙なコントロールと言うのは、管楽器のそれよりも、ずっと音楽表現に直接結びついてくるのではないだろうか。

声音やニュアンスは、テキストの言語の種類によっても変わってくるだろう。(2005年10月7日執筆、2026/10/10編集)

音楽の旅 フランス (4) /南西部 (エアチェック・メモ 1987年)

日付:1987年10月15日 (木) 7:15
番組名:『マイクラシック』 
ソース:JOQK-FM
デッキ:Lo-D D-707II
テープ:TDK AD-S 60 (B面)
NR: Dolby-B

⑦ピエルネ:劇音楽《ラムンチョ》序曲 (8'39") ジャン・バティスト・マリ指揮パリ・オペラ座管弦楽団 レコード:To  EAC 80347

⑧フランス民謡 (カントループ編曲): 夢みる美しい人よおきなさい、⑨ さらばマデロン、⑩粉ひきが帰ってきて (以上6'33”) ネタニア・ダブラツ (ソプラノ)、ガーション・キングスレー指揮管弦楽団 CD:KK 33Y152

⑪ソーゲ:バレエ音楽《旅芸人》第1部 (11'02")  ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ市立管弦楽団 レコード:EAC 50005 

曲目について:

⑦バスク地方の民謡を元にした作品。ラムンチョと言う名の羊飼いが主人公である劇の音楽。

⑧〜⑩大西洋に注ぐガロンヌ川上流のケルシー地方の民謡。ケルシー地方の愛の歌。

⑪ガロンヌ川の下流、大西洋に注ぐところに、ワインの名産地として有名な都市ボルドーがある。ボルドーのワインはローマ時代から知られていて、14世紀には、ワイン艦隊と言われる数百隻の船が、世界各地から集まったそうである。アンリ・ソーゲはボルドーの生まれである。幼い頃からやってきた旅回りの芸人の曲芸やアクロバットが好きだったソーゲは、その思い出を音楽で書いている。旅芸人一座の到着からショーが始まるまでのパレードなどを雰囲気豊かに表現した音楽。

舞曲の楽しみ/スペイン (エアチェック・メモ)

NHK-FM (新潟?) 録音日不明 (1980年代終わり〜1990年代初頭?)

(A) 
①アルベニス:プエルタ・デ・ティエラ
②同:タンゴ
③同:セビリャーナス (以上10:37)

アルベニスは現代スペインを代表する作曲家の1人。
①ボレロのリズムによる、②南米アルゼンチンから伝わった、③セビリア地方の舞曲

④サラサーテ:ヴァイオリンとピアノのためのスペイン舞曲
第1番<マラゲーニャ>、第6番<サパデアード> (以上8:27)

サラサーテはスペインを代表する作曲家で、ヴァイオリンの名手として活躍した。

(B)
①グラナドス:スペイン舞曲集から、(a) アンダルーサ (第5番)、(b) バレンシアーナ (第7番)

19世紀から20世紀にかけて、スペインの作曲家は、スペインの地方豊かな様々な民族舞曲をもとに、優れた作品を多く残している。

②ファリャ:バレエ音楽《三角帽子》から (a) 近所の人たち セビリア舞曲、(b) 粉屋の踊り ファルーカ舞曲、(c) 終幕の踊り ホタ舞曲 (情熱的) (以上12:56)

スペイン舞曲〜情熱的

演奏 (A) ①〜③、(B) ① アルシア・デ・ラローチャ。レコード:K SLA 6339
(A) ④ アーロン・ローザンド (vn.)、マイケル・ワレフスキ (pf) レコード:W H6024
(B) ① Po F35L50155 (CD)
(B) ② Cs 52DC 375〜5 (CD)

2026年9月27日日曜日

フリードリヒ・グルダの《月光》・ソナタ第31番

Beethoven: Sonata in C Sharp Minor (Opus 27 No. 2) "Moonlight"; Sonata in A Flat (Opus 110). Freidrich Gulda, piano. London LLP 150.

グルダのベートーヴェン:月光、第31番 (作品110)

フロリダに住んでいた時、とても小さなタラハシーという町だったのですが、レオン郡公立図書館があり、そこに付随してギフトショップがありました。このお店と図書館とがどういう関係があるのかわからなかったのですが、そのギフトショップの一角に、中古レコードを売っているコーナーがありました。それも公立図書館という性格なのか、クラシックのレコードも置いてありました。ただ持ち主が粗末に扱ったものも少なくなく、例えばこの1枚にしてもジャケットの下が破れていて、セロテープで補修してあります。こんなの買わないだろうと、いま振り返って冷静に考えたら思うのですが、記憶に間違いがなければ1枚25セントで、ジャケットに妙に惹かれ、「25セントならいいか」と思いながら買いました。

家に持ち帰って聴いてみましたが。ジャケット同様レコードの盤そのものもかなり傷んでおり、特に第1面の月光ソナタの方は、かなり聴き込んであったのか、とても鑑賞に耐えられるものではありませんでした。ただ、第2面のベートーベンの作品110のソナタに関しては、《月光》ほど聴いてなかったのか、ポップ音・クリック音がありつつも何とか聴けるレベルで、デジタル化したときにクリック音を取り除いてみたら、さらに、もう少し聴けるようになりました。

このレコード、ポップ音・クリック音だけでなく、もともとの録音に乗っていると思われるハム音もあり(曲間では消えますので、このレコードのプレス前からあるハム音なのではないかと)、そこは残念でしたが、それはそれとして聴いてみると、グルダの訥々とした演奏に感銘を受け、ベートーベンの後期ピアノ・ソナタにも関心を持つようになったのでした。特に第1楽章と端正ながら力強いフーガが好きで、繰り返し聴きたくなります。

このLPに収録された音源は、現在はグルダのデッカ・ベートーヴェン作品録音集の中に入っているようで、Spotifyにもありますね。レコードを基準にして聴いてみると、やや細身に感じられるのと、スケールが小さく感じられてしまうのですが、おそらくこちらの方が本来の録音に近いのかな、と思いつつ聴いています。ただハム音やノイズも混入するレコード(をデジタル化した音源)も、時々聴きたくなりますね。

2026年9月26日土曜日

ブラスのひびき<英国海兵隊ポーツマス軍楽隊> (エアチェック・メモ)

ブラスのひびき<ウェアリング指揮/イギリス海兵隊ポーツマス軍楽隊>
①ベルリオーズ:《幻想交響曲》第4楽章<断頭台への行進> (5:14)
②ベルリオーズ:《ラコッツィ行進曲》(5:13)
③プロコフィエフ:組曲《3つのオレンジへの恋》から行進曲 (1:40)
④ブリス:《シングス・トゥ・カム》から行進曲 (4:07)
⑤チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調《悲愴》第3楽章から行進曲 (3:40)
演奏:デッド・ウェアリング指揮イギリス海兵隊ポーツマス軍楽隊
[レコード] ミュージック・マスター MM0642
話:秋山紀夫
録音日不明
カセット:AXIA PS-Ix 50 (A)
Dolby-B

英国海兵隊ポーツマス隊の演奏でコンサート・マーチを5曲を聴く内容でした。

<演奏バンドについて>(秋山紀夫さんのコメントによる)
イギリス海兵隊ポーツマス軍楽隊は1767年鼓笛隊として発足した。古い歴史を持ち、英国海軍総司令部に所属するバンドで、現在ピッコロ。フルートに、オーボエ1、クラリネット7、バスクラ1、アルトサック2、テナーサックス1、バス1、ホルン4、コルネット・トランペット8、トロンボーン3、ユーフォニアム1、チューバ2、弦バス1、打楽器4の合計40名の編成。
当時の隊長はテッド・ウェアリング大佐。

Spotifyによく似た選曲の音源がありました。しかしエアチェックした音源と同一かどうかまでは確認できていません。あしからず。

2026年9月21日月曜日

9/19 (土) の『出没!アド街ック天国』にビデオ出演しました

9月19日(土曜日)にテレビ東京で放送された『出没!アド街ック天国』に谷口がビデオ出演しておりました。番組では、ディズニー映画やパークで流れている音楽がゲストを魅了する理由について、ディズニー映画の音楽を研究している谷口に訊くという流れでインタビューが使用されております。

こちらの回は9/26までTVerで見ることができるそうです。当方の出番は20分過ぎっぽいです。下手くそなピアノを弾くホラーな場面もあります (汗)。

2026年9月18日金曜日

ブラスのひびき<スウィフト大尉 (指揮)/コールドストリーム・ガーズ・バンド> エアチェック・メモ (1987年)

ブラスのひびき<スウィフト大尉 (指揮)/コールド・ド・リーム近衛連隊軍楽隊>
① R ・シュトラウス/バンクス編曲/ウィーン市のためのファンファーレ (2'07") 
②スウィフト/ロイヤル・セレブレーション(3'59")
③ ジュナン/ブリッチアルディ編曲/ベネチアの謝肉祭(3’32")
演奏 Fl :デイヴイッド・モロー(③) 
④モンティ/ホプキンソン編曲/チャールダーシュ(3'07") 
演奏 Tb :アンドリュー・フラックスマン 
⑤ビギンズ・ザ・ムービー (8'15") 
[レコード] ミュージックマスター MM0627 
話:秋山紀夫

以上、FM雑誌(詳細不明)から

以下、手書きのメモ
1987-04-12 (Sun.), JOQK-FM
カセット:TDK AR 46 (B),
デッキ:Lo-D D-707II

この月から秋山紀夫がずっと司会をつとめる

<楽団の紹介>
19869月〜10月に来日している。
1785年創立。グレナディア・ガーズ、スコット・ガーズに次ぐ古い歴史と伝統を持つ。
来日時の編成…46人+指揮者で、金管のうち8人からなるファンファーレ隊。
Cl は A. Cl, B. Cl に持ち替え
やや金管が多いが、音色がソフトで美しいのでアンバランスさを感じさせない。

<おもな解説>
①ウイーン市のために書いた (1934年作曲)。エリック・バンクスがファンファーレ・トランペットとバンドのために短く編曲。
②スウィフトが1981年、チャールズ王子とダイアナ姫ご成婚式のために作曲した。
③フルート独奏が聴き物
④トロンボーンの見事な演奏
⑤映画音楽のメドレー。1曲目はストライプス、アイス・キャッスル、マッシュ、ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ、スター・ウォーズのテーマの4曲である。

以下、補足情報

演奏団体の表記は、ノートに貼り付けてあった、当時のFM雑誌に書かれていたものをそのまま書き写しています。記事タイトルの方は、現在の一般的表記と思われるものにしています。

この放送に使われたレコードは、The Regimental Band of the Coldstream Guards(コールドストリームガーズ近衛連隊軍楽隊)による『Nulli Secundus』というアルバムのようです。


1987年4月ということは、僕が大学学部に入ってすぐ、ということです。まだ吹奏楽に強い関心があったということでしょうね。ただ大学ではオーケストラに入ってしまっていたということもあるのか、コンクールの方には関心が向かなかったようです。カセットにはコンクール音源をレコードからカセットにしたものやエアチェックしたものもあるのですが、あまり熱心に聴き直していないです。カセットを少しずつ処分しようと意識的にデジタル化するという段になって、一応BGMにして聴いてみたというところでしょうか。