2005年7月22日金曜日

アジカンのCDなど

崩壊アンプリファー KI/OON Records KSCL 542

アニソン・タイアップ商法(?)に自ら引っかかってみる。ここ1週間くらいは、車の運転をしながら、何度も聴いた。聴くほど味が出てくるようだし、収録曲は、どれも面白いと思う。トップに来ている《遥か彼方》がやっぱり良いと思うけれど。
遅ればせながら、その《遙か彼方》のイントロはバイクのエンジン音だと気づく(頭のべース、派手なフィルインの後00:18〜00:21周辺のギター)。なかなかリアルだ(「アクセル」という歌詞があるのだから、早く気付けよ!)。Intro-AABC-Interlude (Bridge?)-AABC-Codaで、Aの最初の部分はギター2本のうち1パートがロングトーン、もう1パートが刻みと、他の曲よりもギター2本の違いがはっきりしている。

しかしドラムの人はうまいなあ。聴いている私も自然にバックビートでステップを踏むようになる。

この曲はキーがFなので、ヴォーカルのギリギリのBbが実に効果的。反対に《サンデイ》の場合はCmからスタートしてEbへとシフトするため、Bbの限界が明かにされてしまう。でもなぜか喉声で高音域に挑戦するところに魅力を感じる。

私がアメリカにいた時に乗っていた車にはCDプレーヤーがなく、音楽を聴く手段はラジオだけだった。クラシック愛好家としてクラシックの局を一番よく聴いていたのだけれど、あまり面白くない時はカレッジ・ステーションに合わせていた。メインストリームフトップ・ヒット・チャートには乗ってないだろうけれど、学生DJがそれぞれの耳で選んでかけるプログラムはとても面白かった。曲やアルバムやアーチストのアナウンスがひどく適当で、数曲続けて演奏されることもあったのが残念だったが、「面白いな〜これ」と思われる曲が、いい割合でかかっていた。クラシックは全くなかったのだけれど、別にそれは全く構わない。

アジカンの「1st Mini Album」を聴きながら、いい意味で、アメリカのカレッジ・ステーションでかかりそうな面白い音楽を発見したような気になった。こういうのを「ガレージ・バンド」と呼んじゃうと失礼になるんだろうか?

ソルファ KSCL 737

こちらは富山市立図書館所蔵。録音がずいぶん違ってて、ギターとドラムスがきっちりセパレートされている。好みとしては『崩壊…』のミックスにサウンドの一体感があるし、音も、もっと前に迫ってくるように思う。ヴォーカルはファルセットも積極的に使っている。おそらく歌手生命を延ばすには、こういったリラックスした唱法の方が安全なのだろうな。そのファルセットを表現にしようとしているのも分かる。一方で《リライト》のサビに聴くような声の張りがもっと欲しいように思えてしまう。

曲のバラエティに関しては『崩壊…』よりはずっと多彩だし、エフェクターもいろいろ使っているんだろうし、声のリアルタイム・フィードバックなんかも聞こえるけれど、好みとしては、多少モノトーンでも『崩壊…』の方を何度も聴きたいと思ってしまうのだから、不思議なものだ。「エモーショナル」だからかなあ。