2011年1月27日木曜日

久しぶりに漫画を買った

・『漫画少年版 ジャングル大帝 普及版』(1-2)

僕は熱烈な手塚ファンではないのだけれど、これだけは小学生の頃から読んでいた。おそらくテレビアニメ--再放送で、随分画質も劣悪なものだった--を観て、そこから興味をもって高岡駅前の書店で偶然発見した全集版を購入し (何故か第3巻のみ)、それを愛読したという経緯だったと思う。その後、全集に入るにあたってセリフが変わったり、絵が書き換えられていたことを、何かの本で知った。また全集版解説にあるようにクライマックスに至っては原稿が散逸し、藤子不二雄の筆も入っている。ということで、一度、元の形を読んでみたいなあと漠然と思ってたところ、たまたま復刊ドットコムのDM経由でこれを発見し、なかば衝動買い的に入手したもの。「普及版」とはいえ、2巻で4,200円は、マンガ本としては、かなり高価だと思う。

まあでも、いろんなところがカラーだったり三色刷りだったり、そっちの方のインパクトもあって、買って良かったかなあと思った次第。それと、こんなに文字による説明がクドいマンガだったっけ?と思った。活字だと、そういうまだるっこしさっていうのは気がつかなかっただけなのかな?

しかし『がきデカ』とか『ふたりと五人』が好きだった僕が、こういう健全?なマンガに出会った時というのは、ある意味大きなショックを感じたに違いないと、いまにして思う。 そういう点でも思い出深い一作。その後、古いアニメソングから『鉄人28号』 (秋田書店版) を読み始めたのは、中学くらいだったかな。僕のまわりは『キン肉マン』やら『三国志』やら『キャプテン翼』だったのかもしれないけど。


2011年1月8日土曜日

ゴダールなど

映画『気狂いピエロ』

なるほどねえ。音楽が入ってブツっと切れるのは、一種のスタイルとして慣れたところがあります。『勝手にしやがれ』のインパクトが大きかったので。まあでも、アンダースコアかと思ったらミュージカル風に展開したり、映画における音楽の機能って何よとか、モンタージュっていうけど、いかようにも解釈できるカットを入れたり、ディアローグを入れたり、ずいぶんポエティックだねえ。まあ筋的にはたわいのないものだけど、スタイリッシュな扱いを受けているということか。

映画『スターウォーズ』(エピソード4)

僕にとってはこの作品こそ「元祖スターウォーズ」。しかし、かなりしばらく観てなかったことに気づかされた。筋の詳細について全く覚えていない。帝国の逆襲、エピソード6は、大学寮のテレビで何度も観たのだけれど。

この作品は確かにオーケストラを、もう一度ハリウッドの主流スコアのためのメディアとならしめた作品だといえるのだろうけど、これほど人間的な宇宙生活空間を、さも当たり前のように存在するために、異様な労力をかけているところにインパクトがあったように思う。

2011年1月6日木曜日

正月に見た番組

久しぶりにまとまった休みとなった正月に、以下を見ました。mixi日記のコメントには「正月早々暗い話で」という一言がありました。実は全くそういうことを考えずに、夢中になってたようです。

・JFK:アメリカを変えた3発の銃弾 (ヒストリーチャンネル)

暗殺が行われた直前からのテレビ映像を、時間・年代順にハイライトして次々と流す番組。静かながらBGMが流れているところが若干気になるが、ナレーションなしで進めていく。昼のメロドラマから臨時ニュースに切り替わる様が衝撃的。でも最初の一報の後はコマーシャルや番宣も放送されてたんだね。そして、ケネディ暗殺の瞬間は中継されてなかったということも、恥ずかしながら知りませんでした。例のカラー映像が放送されたのは、ずっと後のことだったんだねえ。

また暗殺者とされたオズワルド容疑者に対する取り調べが、かなり強引であったことを思わせる節があり、報道に推定無罪が全く機能していないというところは、現在だから分かる視点なのかもしれない。特に後者の問題は、結局オズワルドを死に至らしめた遠因にもなったのではないか。もちろんCIAの陰謀説 etc. など、様々な憶測が、その後大きくクローズアップされたことも紹介されている。

実はオズワルドが銃殺された時のテレビ映像というのは初めて見たので、けっこう衝撃的だった。直後の報道陣の混乱ぶりというのも生々しい。

CATVをデジタルのアカウントにした後の「お試し視聴期間」中に、このヒストリーチャンネルを見られたのはラッキーだったと思う。

2011年1月5日水曜日

今年もよろしくお願いします。

今日からお仕事の方も多いことと思います。張り切ってまいりましょう。

さて、松平敬さんのブログで、2011年アニヴァーサリーという記事を発見。

アメリカの作曲家だと、こういう人が関係しているようです。

生誕100年
アラン・ホヴァネス 1911-2000
ジャン・カルロ・メノッティ 1911-2007

生誕80年
アルヴィン・ルシエ 1931-

没後30年
ハワード・ハンソン 1896-1981
サミュエル・バーバー 1910-1981

以下、正月にいろいろ眺めたり、観たりしたものの記録です。

・菊地成孔『ユングのサウンドトラック』、イースト・プレス。

確か中田書店で購入したと思う。映画音楽の本については、ちょろちょろ集め始めていて、おそらくこれも、タイトルに反応して買ったんだろうと思う。資料的な価値で買う本と、視点的に惹かれるところがあって買う本という二分法にすれば、おそらく後者。もちろん前者がない訳ではないけれど、やはり音楽家がどう考えるのかっていう文章は、僕自身が音楽家であるつもりであるが故に、知りたいという感情が起こってくるのだろう。僕自身ゴダールの映画について知っているなどとは、とても言えないけれど、それを含めれば、きっかけづくりの本ともいえる。

・三留まゆみ監修『ブライアン・デ・パルマ』、洋泉社。

一応音楽のエッセイもあるけど、あんまり音楽プロパーな内容ではない。サントラのジャケットが並んでて期待させるんだけど。本全体としては文献案内がないのが不満かな。

・田之倉稔『モーツァルトの台本作家:ロレンツォ・ダ・ポンテの生涯』

チャールズ・ローゼン『ピアニスト・ノート』、ルース・タトロー『バッハの暗号』も面白そうだったけど、今回はこれを。アピア富山東店にも、なかなかいい本が置いてある。

・映画『追想 (Anastasia) 』

「今頃そういう感想かよ」と言われると困るのですが、素晴らしい映画でした。ハリウッド映画は音楽付けすぎでお涙頂戴? いいじゃん、別に。Foxのアニメとはエンディングが違ってますね。

・映画『ザ・ディープ』

そもそも宝探しにロマンっていう設定に共感できないのは、おそらくいまどきの大人が、この映画でそれをやってるからなんでしょうか。そこが『パイレーツ・オブ・カリビアン』のように、多少マンガチックでも受け入れられる路線と違うのかもしれません。音楽はジョン・バリー。謎解きの部分は、2時間サスペンスっぽいところもあるなあ。

・映画『ショーシャンクの空に』

あれ、これ一部だけ観たことありました。でも最初から最後まで観たのは初めてかもしれません。ああ、こういう話でしたか。映画って、やっぱり台本なんですかねえ。映像的なスペクタクルも、脱出劇的スリルというのもないし。最終的に残るのが友情と希望ってことなんでしょうね。ただ preachy に感ずる人もいるかも。音楽はトーマス・ニューマン。アカデミー作曲賞ノミネートなんですね。