このアルバムは1950年代から60年代始めにSon NovaとHeliodorからリリースされていた音楽を集めたものだそうだ。案外こういうジャンルの方がアカデミズムを感じないものだ。
この世のものとも思えない音たち。アメリカは具体音路線と電子音楽路線の区別なく…と言うのが典型的な歴史的記述だが、前者は確かにそうだろうと思う。後者は電気的手段による音響合成が主である。(2004.9.12)
アール・ブラウン:《4つのシステム》エバーハード・ブルム (フルート) Hat Art CD 6147
沈黙が多く、ケージを思わせるが、その後に現れる音が強いダイナミクスであったり、すごく細かい音符であったりで、まさに「アクション」を思い起こさせるのが強烈である。(2004.9.13)
ヘルベルト・ブリュン:11のためのジェスチャー (1964) ヘルベルト・ブリュン指揮イリノイ室内合奏団 (Chamber Players) CRI SD 321 →YouTube
明らかにセリエリズムまたはアカデミズムの流れを組んでいるが、どこかしらジャズの影響らしきユーモアも感じられる。(2004.9.13)
チャールズ・ドッジ:《イン・セレブレーション》(1975)、《スピーチ・ソング》(1973)、《私たち人生の物語》CRI SD 348→YouTube
ヴォコーダーのテストみたいにも聞こえるのだけれども、後にもっとポピュラー音楽に使われたときのことを考えると、なんとも実験的だ。現代音楽モード、あるいはアカデミズムのはずだけど、やはり、どことなくユーモラス。曲を追って聴く時間があれば楽しめるのかも。(2004.9.13)
ロジャー・レイノルズ:《Ping》(1968)、《Traces》(1969) CRI SD 285
突然大きな音が出てびっくり (Ping)。(2004.9.13)
ジョージ・クラム:《歌、ドローン、そして死のリフレイン》ローレンス・ウェラー (バリトン)、ジョール・ソーメ指揮フィラデルフィア・コンポーザーズ・フォーラム Desto DC 7155
歌詞がわからないのだが、思わせぶりなコメントと、アンプリファイされた楽器の音が、大きな音のする打楽器と合っている。エレキが入っているが、ポピュラー音楽くさくない。(2004.9.13)
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