2013年8月15日木曜日

ジャズ入門書

ゼミ生の一人がジャズに興味を持っておりまして、油井正一氏の『ジャズの歴史物語』を買ったのですが、難しかったとのことでした。それは確かにあるかもしれないなあと、ちょっと思ったところです。

クラシック専門の私ですが、一応アメリカでスイングまでのジャズ史はモグリで聴講させていただいておりまして、Lewis Porter and Michael Ullman の Jazz: from Its Origins to the Presentなんかも教科書として購入しました。ただ肝心の授業の方はといいますと、毎回次回の予習のための穴埋めプリントが渡されて(教科書の内容をまとめる自習プリントみたいなものです)、それを埋めて、順番に答えるだけの授業で、ちっとも面白くありませんでした。

その後、「サダナリ・デラックス」というサイトに出会い、日本語で書かれたジャズのサイトで、とても分かりやすいなあと思いながら、ジャズそのものにも若干興味を持つようになりました。

さらにその後、非常勤で教養の音楽を教えた時、15回の講義のうちの2回くらいはジャズもやりたいなと思って、John F. Szwed のJazz 101を読んでCDを買って、かなり無謀な詰め込みをやりました。今となっては懐かしいです。でも、私にとっては、これが本格的なジャズの入門書だったと思います。ネットで知り合った、映画音楽をアメリカで勉強してきた方から紹介していただいた1冊です。

さらにさらにその後、偶然に某先生の研究室にサダナリ・デラックスの著者が書いたと思しき、以下の一冊を見つけました。これは実に読みやすい。某先生は「ジャズの本は持っていっていいよ」というので、遠慮なくもらってきて、今日まで富山の書庫にあったのですが、帰省して、改めて読んでみて、やっぱり読みやすくて面白いなあと思っていました。今度横浜に帰ったら、ゼミ生にこの本を勧めてみようかなあと思います。

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