2008年6月21日土曜日

Smithsonian/FolkwaysのMP3/FLAC

スミソニアン・フォークウェイズ (http://www.folkways.si.edu/) のLP音源がMP3とFLACの2つの形式で配信されているのはご存知だろうか。以前ここは、カスタムCD-Rを作成するという形での販売を行なっていて、CRIレーベルもこれに続いている。

でもオンラインだと、目的のトラックだけがダウンロードできるし、あのブックレット型のライナーはPDFファイルになっているというのだから、とても便利。このライナーはトラックをダウンロードしなくても見られる。

さっそく南米・民族音楽のトラックを5つ購入してみた (例えば http://www.folkways.si.edu/albumdetails.aspx?itemid=1503) 。フルアルバムじゃなくてトラック5つなら値段も全部で700円くらいだし、いいですね、これ。MacのiTuneはFLACに対応していないんだけど、Toast TitaniumでCD-Rに焼くことが可能だ。ダウンロードしたファイルは「Download Manager」にあるんだけど、特に回数制限とかは書いていない。ないのかな?

CDになってない音源には、例えば、第2次大戦中のプロパガンダ・ソングを集めた、下記のものがあります。"The Sun Will Soon Be Setting" ってタイトルは "Rising Sun" に引っ掛けたんでしょうね (残念ながら、この音源についてはダウンロード販売をしていないようです) 。

http://www.folkways.si.edu/albumdetails.aspx?itemid=499

2008年6月19日木曜日

最近の記録

2008年6月12日木曜日

今週のFM放送、夜7時半のライブは海外オケ特集なので、とりあえず全部録音している。火曜日のブロムシュテットの回をCD-Rにした。

聴いているもの

・Friction, "Zone Tripper"

のっけのタイトル曲からI, V, VIの3つのコードのみ。ただし I のリフは、構成音の種類が3通りかな。


2008年6月13日金曜日

友人から借りているカセットを聴く。マリー・シェーファーの《ミニワンカ》 (田中信昭/ひばり児童合唱団)、近藤譲《島の様式》(演奏者不明)、ジェームス・テニー《エオリアン・モードで》 (アーク・アンサンブル+近藤譲 [pf] ) と、詳細不明の作品が一つ。

FM放送、今日は《ツァラトゥストラ》を録り逃した。ショック。

聴いたもの

・Syria: Sunnite Islam. EMI Italiana 3C 064-17885 (LP).

観たもの

・American Indian Dance Theatre. PBS "Dance in America" ("Great Performances") (VHS).

アメリカ先住民の踊りの様子はYouTubeでも随分多く観られるようだけれど、やはりこの番組は面白い。先住民族の文化を守り伝える、そしてハリウッド映画ではなく、本物の踊りと音楽。ドラミングはひどく単純だけれども、ハリウッドの「インディアン・ドラミング」とは明らかに違う。「男たちの華麗な踊り」は大した見せ物にもなると思う。

もちろんこのドキュメンタリーでツアーをしている人たちは、新しい伝統といえる人たちなのだし、文脈と切り離された、つまりフィールドではないパフォーマンスとしての先住民の踊りなんだろうけど (一部パウワウの映像は挿入されている)、それだけに我々先住民の文化を知らない人間にも強く訴えかけてくる。


2008年6月17日火曜日

届いたもの

・ カール・ベーム ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1975年日本公演 (NHKエンタープライズ、DVD)

シンクロ技術ってすごいですねえ。2枚目のリハーサルの最初の部分、これが有名なベーム流? って感じです。リハ後の舞台の様子が長々と残っているってのもすごい。資料的価値が高そうです。

・Heart of the Forest (Ryko)

バカ族の「ピグミー」の音源はいくつか聴いたことがあるんだけど、ウォータードラム (手のひらを水をすくう時の形にして、それを水の水面に向けて叩き付け、ドラムのような音をだす演奏法、でいいのかな?) の音を探していたんですよ。昔NHKの番組で紹介されていたのとは違うんのですが (あれはEMIかなんかのLPのはず。欲しい〜)。

全体としても、とても雰囲気の感じられる素晴らしいディスク。


2008年6月18日水曜日

『ローリング・ストーン』誌1990年11月号に掲載されたバーンスタインのインタビューを読む。家にシンクラヴィアが持ち込まれて、エンジニアがいろいろ操作方法とかも教えてくれて、いやいやトライしてみたんだけど、クリック音に合わせて演奏するのが大変。クオンタイズもできなかったのか、ベートーヴェンの《悲愴》ソナタ第2楽章を弾いたのに、出来上がった楽譜はアイヴズみたいだったって書いてあった (笑) 。《ウエストサイド》のキャスト盤で、米コロンビア社が財政的にも救われたっていうのは知らなかったなあ。「マリア」の増4度なんて歌えないっていうのが当時の一般的な見方だったっていうのも、なるほどねえ。

・Marin Alsop Records Latest Installment of Roy Harris' Complete Symphonies ("Naxos")
http://www.naxos.com/news/default.asp?op=453&displayMenu=Naxos_News&type=2

オーソップのハリスの交響曲全集、5番と6番を録音したようです。個人的には、10番以降が早く聴きたいところ。


2008年6月19日木曜日

聴いているもの

・ケン・イシイ Sleeping Madness

サンプリング技術が発達するようになると、いわゆる「打ち込み音楽」もアコースティックっぽく聴こえるようになるんだろうか。といっても、もちろんデジタル経由のアコースティック音なんだろうけど。

ところで、こういうヴォーカルを乗せたくなるような音楽が最初にメインストリームにでるようになったのは、ディスコからなんでしょうかね。

2008年6月7日土曜日

ワルターのシューマン、チャイコフスキー

・Bruno Walter in America with Toscanini's Orchestra. NBC SO; Bruno Walter, cond. Grammofono 2000 AB 78525.

シューマン4番+チャイコフスキー5番で、1940年録音。無理にエコーをかけたりステレオ効果を出したりしている。この方が良いっていう人もいるのかな?

個人ブログで取り上げている人にはえらい評判が悪い。チャイ5の第4楽章、ソナタ主部のテンポがやたらと遅いけど、コーダ部が迫るとぐいぐいとテンポを上げたりしてて、ストコフスキーみたいだなあ、なんて思ったりもする。ただストコフスキーのような華麗な響きよりも、太く朗々とした鳴りを大切にしているとは思う。

一方のシューマンは、オーケストレーションにかなり手が加えられている。太い鳴りに加えて、明るさが増した感じだ。「シューマンはオーケストレーションがうまくなかった」というのは、私は中学生のころ、NHK-FMで諸井誠さんがラジオ番組で話していたので覚えているが、実はそのシューマンを聴いて、特にオーケストレーションに問題を感じたことがないというのが本当のところだ。ロイ・グッドマンとザ・ハノーヴァー・バンドの録音を聴けば、余計にそう思ったりもする。

このCDに収められている2つの作品の、一般に漠然と考えられているテンポ設定やフレーズの作り方を離れられないと、ワルターの2曲の演奏が風変わりに聴こえる可能性はあると思う。評判が「悪い」というのもうなずける。ただ、表現に対する飽くなき欲求に圧倒されたので、私は満足している。モノラル時代のワルターって、やっぱり野心的な感じがして、面白いですね。

2008年6月6日金曜日

最近の記録

2008年6月4日水曜日

聴いたもの

・Ives, Pre-First Violin Sonata (Allero Moderato). Eugene Gratovich, violin; George Flynn, piano. Finnadar 90023-1 (LP).

仰々しいエンディングです。

・Yun, Isang. Symphony No. 2. Filharmonic Pomerska Bydgoszcz; Takao Ukigaya, conductor. CPO 999 147-2.

ヨーロッパの人々が日本の現代音楽に「日本らしさ」を求めるように、ユン・イサンに「韓国らしさ」を求めるのは間違っているのだろうか?

・Daniel Bortz. Dialogo 3; The Elegier. Mats Persson, piano; Stockholm Chamber Choir; Eric Ericson, conductor. Phono Suesia PS CD 24.

・Bartok, Violin Sonata No. 1. Gidon Kremer, violin: Yuri Smirnov, piano. Hungariton 11655.

バルトークはWGBHのエアチェックより (1993.10.6.) 。このアナウンサーは、レーベル名を「ハンガリトン」と発音してる。クレーメルとフンガロトンっていうコンビネーションは他にもあったのかな?


2008年6月5日木曜日

聴いたもの

・Duke Ellington. Harlem. Detroit Symphony Orchestra; Neeme Jarvi, conductor. WCRB, Boston, 10/6/1993.

シャンドスのCDにも録音があるけれど、これはライブ収録の放送。アナウンサーによると、スクリーチ・トランペット (screech trumpet) と呼ばれるハイ・ノート専門に吹くトランペット奏者を加えて演奏しているんだそうだ。曲が終わっての反応が「ブラボー」じゃなくて「イエーイ」っていうのがナイス。アメリカですねえ。

・Visions and Miracles. Ensemble Alcatraz. Nonesuch.

Cantigas de Santa Mariaがまとめて聴けるアルバム。アルフォンソ10世が収集したのだとか。トルバドゥールやトルヴェール、ミンネジンガーも同じような楽器編成や歌唱法で歌われているような気がします。単旋律聖歌と同じように、『聖母マリアのカンティガ集』も旋律だけが記されているはずなんですが、こういう風に想像力を豊かにして演奏できるってことですね。むかしフロリダの大学院で記譜法を勉強した時に、現代譜にtranscribeしたことがあったなあ。

・Fruhe Musik in Italien, Frankreich und Burgund. Telefunken (LP).

トレチェントの音楽、ヴィルレイ、シャンソン、パリの劇場歌など、バラエティに富んだ楽しい曲集。バンショワのDe Plus en Plusは名曲。


2008年6月6日金曜日

聴いたもの

・J. C. F. Fischer. Le Journal de Printemps: Suite No. 2. L'Ensemble Orchestral de L'Oiseau-Lyre; Louis De Froment, conductor. Editions de L'oiseau-Lyre OL 50136 (LP).

モノラル録音で、ピリオド楽器から考えると、なんとも古めかしい演奏ですが、作品の概観をつかむ、ということでしょうか。このLPにはムファットも入ってます。リュリ風組曲がドイツに流れて、オーケストラ音楽も発展、という流れなんでしょうか。