2009年11月18日水曜日

執筆活動報告

音楽現代12月号に「リゲティ/《アヴァンチュール》〜20世紀の音楽が理論的だという偏見から解放してくれた記念碑的作品」を書きました。

なお、内容はリゲティの考察文ではありません。「私の愛聴する20世紀の名曲たち (交響曲を除く) 」という特集の中で、私が10曲を選んで書いたものです。タイトルは、編集の方が原稿を拝見され、その内容のハイライトとして考えられたということでしょう。

このほか、オーケストラ・アンサンブル金沢の第266回定期公演 (2009年9月6日、石川県立音楽堂コンサート・ホール)、267回定期公演 (9月18日) の演奏評も書いております。

よろしくお願いいたします。

2009年11月2日月曜日

初めての大阪

学会の方の記述がいい加減になってますが、ここはさっき書いたため。やっぱり、帰ってすぐに書かないと忘れちゃいますね。いちいち書類出して書くのも面倒だし (^^;; まあ個人的な日記ということで、ご容赦いただくことにして…。

10月24・25日 (土・日) と、大阪大学で開催された、日本音楽学会全国大会に出席。土曜は朝に始まるため、前泊。大阪入りは23日、金曜日の午後ということになった。

昼過ぎの富山発のサンダーバードに乗車。とりあえず宿泊先の東急インに入り、電話で連絡と取って、マイミク j さんと会うことに。jさんはまだ大阪に越されてから日が経ってない上、こちらも大阪は初めてということで、なかなかお目にかかるまでも一波乱。こういう時に携帯電話がなかったら、今回お会いするチャンスもなかったかもしれないと思うと、つくづく文明の利器はありがたい。

初めは梅田駅周辺で夕食を、ということも考えたけれど、お互い要領を得ないところがあり、私の希望から、なんばのタワーレコードに案内いただくことになった。サントラ・セクションで、最近ユニバーサルから出たフランス映画サントラのカタログをいただき、そのままクラシックのセクションへ。正直、渋谷・新宿のタワーに比べると若干寂しい感じだったけど、ホグウッドの《メサイア》を買って来た。いま読んでるアメリカの教科書にサッチモの《Heebie Jeebies》とホグウッド盤の《Rejoice Greatly》を聴いて、スキャットとダ・カーポ・アリアの装飾とを比較する、なんてことが書いてあったからだ。

タワーを出てから、難波の地下街を歩きながら、食べる所を探す。結局、私が最初に「ここ、いいかも」と、テキトーに言ったベトナム料理店に入ってもらうことに。2,000円のコースメニューをいただく。生春巻きからフォー (だったかな?) まで、一通り食べられて、なかなか良かった。その間に、音楽の話題が全開となり、j さんのご専門である映画音楽 (E. Bernstein, Broughton, Goldsmith, Menken etc.)からアメリカ音楽 (Grofe, etc.) 、音楽評論家のUセンセ、片山杜秀さん、はたまたジャズまでと多岐にわたり (John F. Szwed, "Jazz 101" という概説本を紹介いただきました!)、楽しい一時を過ごしました。

さすがに現地で長く研究をされてきた j さんらしく、現場や生の資料に触れられている分野に関しては、おそらく日本でもトップクラスの話の中身だったでしょう。また、拙著をお買い上げいただいただけでなく、当方の署名までさせていただくことにもなり、冷や汗モノでございました。

学会発表は、とても意義深いものばかり。記憶に残ったのは、大正時代の通信教育による音楽講座について、オペラ・レコードとアメリカにおける西洋音楽受容、ポピュラー音楽をクラシック音楽の類似点ならびにポピュラー音楽の分析的研究の必要性の提起、音楽学と大学における音楽教育、世界の音楽学学位、米国の音楽分析の流れ etc. etc. 懇親会で毎回会話する人も少しずつ増えたし、何人か新しい人ともめぐり逢えました。刺激的な2日でございました。

それにしても芸大以外でも音楽学を学ぶ人が増えたんですねえ。こりゃあすごい。

阪大を後にして、梅田駅近くの地下道をうろうろして、イタ飯屋でパスタを食べた。あつあつでとても美味しいものだったけど、電車の時間との兼ね合いを考えてなかったため、いそいで食べた。シェフには申し訳ありませんでしたねえ。