2013年8月31日土曜日

竹内勉『民謡:その発生と変遷』

昨日Ashgate Research Companion to Japanese Musicを眺めていたのですが、実はその影響で竹内勉『民謡:その発生と変遷』(角川書店) という1冊を去年買いました。まだ大して中身を消化していないのですが、民謡の分類を見るだけでも、とっても種類が多くて、かなり奥深い世界が展開されているなあという感じがしました。フェリスの図書館にはこの本がなくて残念なのですが、同じ著者による『民謡のこころ』は揃っているようです。こちらはもう少し一般向けで読みやすいでしょうか。

2013年8月30日金曜日

英語で書かれた日本民謡の文章

旅行先で読んでいたのは、現在従事している原稿の他、Ashgate Research Companion to Japanese Music という1冊で、その中から特にFolk Music: from local to global という David W. Hughes という人の書いた章を読んでいました。去年も授業で日本の民謡について講義した時に参考にした資料です。

2013年8月29日木曜日

2泊3日

今日から箱根旅行に出かけるということで、音楽とは離れる環境になるのですが、現在従事している原稿については、下書きを持っていくつもりです。

2013年8月28日水曜日

きょうは

今日は『プリンセスと魔法のキス』の音声解説をメモってます。この作品はミュージカルということなので、たくさん歌が入っていて、それぞれのナンバーにエピソードがあります。また、ランディ・ニューマンが作曲ということで、なんとか彼にも一曲という話もあったようですが、演出上の理由でカットされたようで、結局のところ、カリカチュアされたキャラクターとして短く登場したようで。ただニューマンが歌うとピクサー色が出るという監督の判断も正しいと思いますね。

2013年8月27日火曜日

月末が迫る中

今日は家で、コンサート評を一つ書いて送信しました。また別の媒体で、原稿の問い合わせに対応いたしました。

読書というほとではないのですが、三井徹先生が編訳された『ポピュラー・ミュージック・スタディズ』の「社会学」の章も眺めていました。これ、Peter J. Martin が書いていたのですね。

2013年8月26日月曜日

今日はとても忙しく

音楽を聴く暇がありませんでした。ただ帰りの電車の中で『くまのプーさん』に関するヘンリー・ジャックマンの文章を読んでいて、これがなかなか参考になりそうなので、執筆の際にも使ってみようかなあと思っています。

2013年8月25日日曜日

月末が近づいてまいりました。

昨日は『シュガーラッシュ』の音楽を担当したヘンリー・ジャックマンのインタビュー動画なんかを見ていました。ゲーム一つ一つに違う世界が描かれていることなど、なるほどと思うことがいくつもありました。

また『くまのプーさん』(新作)の方のメモも取りました。こまかく音楽が入っていて、さり気なく歌いだす仕掛けもよいですね。

『塔の上のラプンツェル』についても、観直したりしました。少しずつメモをとって、情報をまとめていきたいと思います。

さて月末が近づいてきました。コンサート・レビューやメディア・レビューにもとりかかりたいと思います。レコ芸の方は、アメリカ音楽のCD2つという感じです。

2013年8月24日土曜日

いろいろと作業中

今日は、昨日の打ち合わせを出発点として、大学の紀要論文における文献表の書式のマニュアル作りに励んでおります。実際の例を挙げながらやるわけですが、本当にいろいろなパターンがあるのですね。

時間があれば Peter J. Martin の Sounds and Society の続きも読みたいし、ディズニー/ピクサー映画の書物についても作業をしたいです。

来月の評論仕事なども入ってきまして、いろいろと忙しくなりそうです。

2013年8月23日金曜日

研究室にて

夏休みに入り、執筆活動は自宅でやることが多くなっていますが、久しぶりに山手の研究室に来てみました。同僚の川本聡胤先生が訳された『キース・エマーソン自伝』が届いておりました。感謝です。これは時間を見つけて読まなければ。

今日は『塔の上のラプンツェル』のDVD(+Blu-ray)とサントラCDも届きました。さっそく執筆に役立てたいと思います。

そのほかきょうは川本先生と、紀要論文の書式についての打ち合わせなどを行いました。

2013年8月22日木曜日

Peace, Love, and Pops

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ボストン・ポップスのコンピレーションには様々あると思うのですが、晩年デッカやDGに録音するようになってからの音源から組まれた1枚として好きなのはこれです。日本でも類似の組み合わせのものがあるのですが、選曲が派手で、マスタリングされた音も、なぜかとてもパワフルです。 このCD、タイトルがいかにも 60年代後半から70年代という感じがしますけれど、中のCDもピースマークがデザインされています。

  

冒頭の《アクエリアス》からして、とてもテンションの高い演奏が展開されています。オリジナルが好きな方、クラシックが好きじゃない方にはオススメしない方が良いのかもしれませんけど、かつて吹奏楽で、ポピュラー・チューンのアレンジものを演奏していた私にとっては、こういうシンフォニックなポップスも面白く聴けます。

2013年8月21日水曜日

メイソン・ベイツ

メイソン・ベイツはシカゴ交響曲のコンポーザー=イン=レジデンスだそうですが、《母船》という作品が聴けます。あまり指揮者を必要としないセクションもあるようですね。ジャンル混合、なんでもあり路線は、相変わらずいまのアメリカの方向なのかも。でも「なんでもあり」といいながら、極めて保守的な中の「なんでもあり」という感じもします。そこは枠組みとして固定しつつあるといいますか。

http://www.opus3artists.com/artists/mason-bates

YouTube交響曲というのもやっていたのですね。

https://sites.google.com/site/ytso2011faqs/japanese

2013年8月20日火曜日

塔の上のラプンツェル

『塔の上のラプンツェル』を観ています。キャラクターが実際に口を開いて歌う場面があること、 "I Want" song があることなど、いかにもミュージカル的要素があります。ほかにも"Mother Knows Best"というマザー・ゴーテル(育ての親)が歌うナンバーは、わざと曲のスタイルを他のナンバーと変えるなどの工夫がありますね。

ただお互いの気持ちを込めて歌うナンバーでは、ほとんど口を開けないということもあり、完全なるミュージカルにはしなかった、あるいはできなかったということもあるのでしょうか。

メンケンの記事を読んでると、ピクサーのメンバーがディズニー3Dに関わっていることも大きいのですね。それによって伝統と現代性との間との間で、どういったものを求めていくかが変わっていくということになるようで。クリス・モンタンなど、ディズニー社の音楽スーパーバイザーの一言も影響するのかもしれないなあ。

2013年8月19日月曜日

横浜に戻り

帰省から帰ってきて、実家でリッピングしてきたCDを楽しんでいるところです。とりあえずフルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルのシューマン4番をば。最後の畳み込みが有名な演奏ですね。自分はこの演奏で第4を聴き込んでしまったがために、なかなか他の解釈が受け入れられなくなってしまっています。これは課題ですね。やはり音楽は多様な解釈の可能性を受け入れられるようにしておかねば。

2013年8月18日日曜日

きょうはひたすら

時間がある時は、ひたすら自分も持っているCDをリッピングしているような日々です。ここに来る前に買ったCDが、富山の部屋にたくさんあるのです。また、すぐに授業には使わなさそうなCDも置いてあります。そうはいっても批評の場合は、自分の感性を高める必要があり、いろんな演奏のCDがすぐ聴ける状態でないのは、決して望ましいことではありません。とりあえず、曲目解説が不必要なクラシックCDをできるだけリッピングして持ってこようという感じです。

2013年8月17日土曜日

研究室に持ち帰るCDや本

実家の書庫に置いてあるCDや本で、研究室に送るものを選定しております。音楽資料に関しては大学の図書館も充実しているのですが、アメリカのクラシック音楽はニッチな分野なので、英語の資料はどうしても不足しておりますし、ブリテンのことを調べようと思ったら意外と揃ってなかったということもありました。そこで「これはなさそう」なものと「これは本に書き込みをして読みたい」というものを中心に実家から自分の蔵書をいくらか持ってくることにしたのでした。CDは20世紀ものを中心に。『世界民族音楽大集成』は、やっぱりあきらめました。いくらかリッピングはしましたが、さすがに100枚全部は無理というもの…。

2013年8月16日金曜日

お盆に入りまして

庄川峡 長崎温泉 北原荘に来ています。あまり音楽を聴く時間がないのですが、部屋で、現在執筆中の原稿に手を入れています。横浜に帰ってから、本格的な作業に入りたいものです。

2013年8月15日木曜日

ジャズ入門書

ゼミ生の一人がジャズに興味を持っておりまして、油井正一氏の『ジャズの歴史物語』を買ったのですが、難しかったとのことでした。それは確かにあるかもしれないなあと、ちょっと思ったところです。

クラシック専門の私ですが、一応アメリカでスイングまでのジャズ史はモグリで聴講させていただいておりまして、Lewis Porter and Michael Ullman の Jazz: from Its Origins to the Presentなんかも教科書として購入しました。ただ肝心の授業の方はといいますと、毎回次回の予習のための穴埋めプリントが渡されて(教科書の内容をまとめる自習プリントみたいなものです)、それを埋めて、順番に答えるだけの授業で、ちっとも面白くありませんでした。

その後、「サダナリ・デラックス」というサイトに出会い、日本語で書かれたジャズのサイトで、とても分かりやすいなあと思いながら、ジャズそのものにも若干興味を持つようになりました。

さらにその後、非常勤で教養の音楽を教えた時、15回の講義のうちの2回くらいはジャズもやりたいなと思って、John F. Szwed のJazz 101を読んでCDを買って、かなり無謀な詰め込みをやりました。今となっては懐かしいです。でも、私にとっては、これが本格的なジャズの入門書だったと思います。ネットで知り合った、映画音楽をアメリカで勉強してきた方から紹介していただいた1冊です。

さらにさらにその後、偶然に某先生の研究室にサダナリ・デラックスの著者が書いたと思しき、以下の一冊を見つけました。これは実に読みやすい。某先生は「ジャズの本は持っていっていいよ」というので、遠慮なくもらってきて、今日まで富山の書庫にあったのですが、帰省して、改めて読んでみて、やっぱり読みやすくて面白いなあと思っていました。今度横浜に帰ったら、ゼミ生にこの本を勧めてみようかなあと思います。

2013年8月14日水曜日

きょうの出来事

富山に帰省中です。音楽を聴く暇がなかなかみつけらませんが、『カールじいさんの空飛ぶ家』のサントラを車の中でずっと聴いていました。iTunes Storeで購入したサウンドトラックですが(輸入盤CDも持っているのですが、なぜかリッピングしてくれない)、いつの間にか iPhone 中に同期してくれてました。しかもいま富山で乗っている車のカーナビが Bluetooth Audio に対応しているため、iPhone 中の音楽を再生できるのですね。これはとても便利です。

そのほか、実家に置いたままになっている『世界民族音楽大集成』の音源から、サハラ砂漠以南のアフリカの音楽のCDをリッピングしました。このCDの全集、アフリカのセクションは Ocora 音源を多く使っているので、オーディオ・ファンにも人気があるのかもしれませんね。Ocoraといえば、かつて長岡鉄男が、よく取り上げてました。僕はこの『世界民族音楽大集成』をヤフオクでかなり安く入手し、本当なら研究室に置いておきたいのですが、研究対象とは大きく離れています。研究室には授業で使いそうな資料+専門に近い音源を優先して入れて、それですでにスペースが危なそうなので、泣く泣く実家に置いている次第です。アメリカ音楽にしても、クラシックにしても、まだ半分以上がここに置いてあるし、LPについては、ほとんどこの富山の書庫にあります。New WorldのLPで、CDになってないものも多くあるんですけどねえ。このくらいの家が横浜にあったらなあと思います。本当に…。

2013年8月13日火曜日

おくればせながら

おくればせながら、ジョアン・シェフ・バーンスタイン著、山本章子訳の『芸術の売り方』 (英治出版、2007年) を読みました。音楽社会学という授業も受け持っているため去年買ったんだと思うのですが、結局授業に使えるほどに消化できず、ようやく夏休みの今、読んだ次第です。とてもたくさんの事例がひかれていて、面白いですね。現場でブレインストーミングするための出発点としては「使える」本なのではないかと思いました(といいながら、私は現場の人ではないので、本当のところは分からないのですが…)。ゼミ生には音楽社会学に興味を持っているのもいるので、勧めてみてもよいかもしれません。

なお、『音楽文化の創造 (CMC) 』に、この本についてのレビューを書かせていただくつもりです。

2013年8月12日月曜日

WGBHのオンデマンド放送

フロリダの大学院に入る前、1年ほどボストンに住んでいました。ボストン大学の語学学校にいたのです。もちろん現地で行ったことのメインは語学を学ぶことでしたけれど、ボストン交響楽団やニューイングランド音楽院のコンサートも楽しんだものです。それと同時に、現地のラジオも楽しみました。当時はクラシック専門の民放局 WCRB もあったのですが、どうやらその後、 WBGHという放送局に吸収合併?されたようです。

そのWGBHといえば、ボストンの公共放送として、滞在時にはアメリカ音楽を含めて、いろいろと出会いがある貴重なリソースでした。

現在はボストンにいなくても、このWGBHが提供するオンデマンド報道でボストン交響楽団の演奏会を聴くことをできます。すごい時代ですねえ。

WGBHはボストン交響楽団のライブ放送もやっておりますが、そのほかにもスタジオに著名な音楽家を呼んで独自にライブをしたりしています。今はそういうのもオンデマンドで聴けるようになっているようです。

その中には、例えばレイフ・オヴェ・アンスネスの回もありました。

Leif Ove Andsnes Visits Classical New England
http://www.wgbh.org/articles/Leif-Ove-Andsnes-Visits-Classical-New-England-5325

そのほかボストン・ポップスがピクサー映画の音楽を演奏したコンサートのオンデマンド音源もみつけました。

Pixar Night at the Pops!
http://www.wgbh.org/programs/The-Boston-Symphony-Orchestra-in-Concert-1641/episodes/Pixar-Night-at-the-Pops-43746

2013年8月11日日曜日

シュガー・ラッシュ

結局『シュガー・ラッシュ』も観てしまいました。『蒸気船ウィリー』のミッキーマウスも、8-bit ゲーム音楽風になっていて面白いですね。そしてゲームから広がるファンタジーを現実化してみる設定は目新しいものではないのかもしれませんが、テンポが良くて楽しめました。考えてみれば、ゲームの世界も善悪がはっきりした世界ですが、本当はもっと複雑なのかもしれない、なんて思わせてくれますね。

音楽はヘンリー・ジャックマン。『くまのプーさん』 (2011) に続いての抜擢になった訳ですが、トム・マクドゥーガルが制作スタッフに紹介したようですね。おそらくマクドゥーガルは、ジャックマン本来(?)の作品と思ったのでしょう。ただリッチ・ムーア監督の方は、『くまのプーさん』の作曲者と聞いて戸惑ったといいます。そりゃ、そうかもしれませんね。『くまのプーさん』は、結局のところシャーマン兄弟のテイストを損なわずにやった音楽であって、ジャックマンの真摯で器用な面を表した一方で、アクション・スコアでも書ける人というイメージがディズニーの中にはまだ浸透していなかったのかもしれません。

ゲーム・キャラクターが擬人化されており、当然「ヒューマンドラマ」も展開されています。ですので必然的にオーケストラ・スコアの部分もあるのですが、やはりハンス・ジマー的な要素も強くでています。ジャックマンは、そもそもゲーム音楽でキャリアを始めたということだったようですね。またこの辺は調べてみたいと思っています。

2013年8月10日土曜日

メリダとおそろしの森

この夏は、2日ごとにピクサー or ディズニー作品を観ようと続けています。昨日『くまのプーさん』を観たので、今日は観ない日ということになっていたのですが、気分が乗ってきたので(?)『メリダとおそろしの森』を観ることにしました。

映画はなるべく先入観なく観ようと思ってまして、たいていどういう設定なのか、あらすじは何かも知らずに観るようにしていますが、まさかピクサーが歴史物、プリンセスものをやるとは思ってもみませんでした。

ケルティック・ミュージックにバグパイプは、厳密に歴史検証をすると、「王や王妃や社会階級」が「芽生え始めたばかり」の時代とは合わないのかもしれませんが、映画の設定を耳から分からせるには、とても効果的といえるかと思います。音楽担当はパトリック・ドイル、挿入歌は3つ。

そのほか『ボルト』に関連した資料を読んだりしていました。アクション・シーン、コープランド/E. バーンスティン風「アメリカーナ」、ミトンズのロシア風?の音楽など、いろいろな要素が入り乱れていますね。

2013年8月9日金曜日

くまのプーさん (2011)

『くまのプーさん』の新作を観ました。全体が63分と、短めの「長編」ということになるのでしょうか。また、全体を貫くプロットの流れを作っているのが1977年版と違いますね。人物紹介が筋の中に入ってこないので、それ以外の展開も必要となってくるということでしょうか。

作品が対象とする年齢層は、通常の長編よりも下に設定されているような感じがします。クリストファー・ロビンも1977年版よりも年齢が下になっているように思いました。また彼のプロットへの関与も大きくなっていますね。

本からスタートしている、文学的な味わいはやや後退し、文字による遊びとしての要素、アニメの視覚的な素材という感じがします。

キャラクターとしては親しまれている一方で、映画本編を楽しむ人口はどれくらいいるのか、それについては1977年版とも共通する疑問でしょうか。

テーマソングはシャーマン兄弟ですが、アレンジが違いますね。スコアはヘンリー・ジャックマンですか。これからリサーチが必要ですね。

2013年8月8日木曜日

今日の記録

昨晩はミューザ川崎に東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の演奏会を聴きにいってまいりました。『音楽現代』に批評文を書かせていただきますが、まさに《英雄》は「完全燃焼!」という感じで圧倒されました。それにしてもミューザ川崎はステージと客席の距離が近くていいですね。

コンサートの行き帰りに、最近観ているディズニー/ピクサー・アニメのサントラを聴いていきました。表面的なリスニングではありますが、いろいろと分かることがありますね。『ルイスと未来泥棒』ではハモンドオルガンの背後にテルミンの音が聞こえてきて、面白いです。

2013年8月7日水曜日

プリンセスと魔法のキス

『プリンセスと魔法のキス』を観ました。『チキン・リトル』、『ルイスと未来泥棒』、『ボルト』と来て、まさか、また2Dアニメが来るとは予想していませんでしたので、ちょっと驚きました。話の途中、どこかで3Dになるのかな、と思ってみたり。

それと同時に音楽がランディ・ニューマンだったということにも驚きました。確かに『トイ・ストーリー』にもあるような、いかにもアメリカという音楽(監督たちの言葉を使えば「アメリカーナ」)は、彼が得意なのかもしれませんね。ニューオーリンズが舞台ということで、ディキシーランド・ジャズがメインになるのは当然ながら、ザディコまで出すとは。

また、この作品は久々のミュージカル路線でしたね。ニューマンがアニメ・ミュージカルというのは、ピクサーでは実現してませんでした。その辺り、ニューマンがどのように考えていたのか、興味があります。

ニューオーリンズでガンボとかベニエというのは、ちょっと旅行者向けという感じもしなくはないですが、私も学会で行った時にはベニエ、ガンボ、両方とも、やっぱり食べてます。ベニエといえば、カフェデュモンドで、アメリカだとやはりニューオーリンズにあるお店という感じがしますが、日本では、その名物が、いろんなところで食べられるというのが、けっこう衝撃でした。

それはともかく、『プリンセスと魔法のキス』はミュージカル作品ですので、各ナンバーとスコアとの関連など、いろいろ細かく見る必要がありそうです。

2013年8月6日火曜日

今日のできごと

Peter J. MartinのSounds and Societyを眺めています。自分用メモ

・意味というものが、人々のコミュニケーションのプロセスで生成される(p. 34)
・社会学者にとって、本質的な質や美的メリットは、どれだけ魅力的であろうとも、より重要なのは、目的や行動の認識や定義である (p. 31)
・現実の社会的構築が、すべての人が主張する均等な機会を与えられているような大きな民主主義的な場のようなものであるという印象を持つのは間違いである (p. 31)
・"Record companies, promoters, agents, critics, patrons, arts organisations and so on are not disinterested groups who simply respond to changes in the climate of the musical world; rather they seek to control it, or at least to impose some sort of order on the areas in which they operate." (p. 31)
・"...it should not be assumed that those who seek to promote certain musicians or styles at the expence of others are motivated purely by artistic considerations." (p. 32)

今日は『ボルト』のサントラも届きました。

2013年8月5日月曜日

ルイスと未来泥棒

原題は Meet the Robinsons で、こちらの方が映画の内容に合っているという気もします。ただ、確かに悪役が「未来泥棒」的な要素は確かにあるので、あるいはその対決に焦点を当てたのが邦題ということなのでしょうか。まあ、原題を日本語訳しても、あまり意味が分からないかもしれません。

音楽はダニー・エルフマン。僕は『バットマン』とかティム・バートンとのコラボレーションというイメージを持っているのですが、エルフマンにとって、これがディズニーとの初仕事だったのですね。ティム・バートンとあれだけ多くやっているにも関わらず、アニメの仕事は若干躊躇したとか。初めて仕事をする監督だったので、その辺りも緊張したようです。相手がアニメーターだったため、細かいところまで、音符の一つ一つにまで注文が入るのではないかと。彼自身は(といっても多くの作曲家がそうだとは思いますが)、自由にやらせてくれる監督が好みだったとか。

結果として、ステファン・J・アンダーソンは、エルフマンにとって、とてもやりやすい監督だったようです。映画を実際に観ていた時はあまり音楽を気にしていなかったのですが(それはよいことなのかも)、くるくるハイスピードで展開する映画ですので、音楽もスピーディーに、いろいろなスタイルのものが要求されたのではないかと思います。もう一度、ブルーレイで復習しなければいけないと思いました。

インターネット上には、この作品にかんするエルフマンのインタビュー動画やサイト類も少なくないので、それらも参考にしたいと思います。

作品の中身がちょっとぶっ飛んでいるところもあって、最初はついていけないと思いましたが、時間を置いてみると、すこしずつどういう映画だったのかが分かってきそうです。

2013年8月4日日曜日

ディズニーのBOLT

前期の授業も終わり、夏休みに入ってきました。私のゼミ生には、夏休み中、音楽日記をつける宿題を出しました。音や音楽に関すること、どんなつまらない・くだらないことでも書き続けることが大切と考えまして、この宿題を出しました。私の方も、このゼミで、学生のみなさんが日記をつけているように、夏休みが終わるまでブログ記事を書いていきたいと思っています。

さて、昨晩はディズニーの3Dアニメ『ボルト』を観ました。前作『チキンリトル』に比べますと、話がスムーズに流れています。もちろんピクサーに比べると依然粗っぽい感じはあるかもしれませんし、ちょっと都合よくできてるかなあっていう箇所もあります(型にはめて作った感が若干ありといいますか)。ただ、エンターテイメントとしては、かなり楽しめると思います。3Dの技術も洗練されておりますし。 DVD裏の説明も読まずに観たのですが、おかげで最初の5分くらいも「これ、何の映画?」と思って観れたので良かったかもしれません。

音楽はジョン・パウエル。この作品はアクション・シーンも多く、そちらの方に舵を切った感じがします。そのためか、この作品がディズニーなのかピクサーなのか、そもそも、その違いが分からなくなりそうな感じもしますね。音楽もヘビーなアクション・スコアがあります。この部分は通常のディズニーよりもダークな感じがします。

2013年8月3日土曜日

音を聴いて飛行機を判断する

話には聞いたことがありましたが、現物の写真を見たのは初めてかもしれません。 

太平洋戦争:視覚障害者、防空監視員に 敵機音を学ぶレコード、京都ライトハウスで発見 (毎日新聞)
 http://mainichi.jp/area/news/20130602ddn041040010000c.html

ケヴィン・プッツ:フルート協奏曲


カリフォルニア州サンタクルズで行われているカブリロ現代音楽祭で初演されたケヴィン・プッツのフルート協奏曲について、作曲者自身が解説をしているビデオです。「現代音楽 contemporary music」といっても、いわゆる従来の「前衛」の概念とは大きく異なっていることが分かります。もともとはマリン・オールソップが指揮をする予定だったのが、ケガをしたとかで、キャロリン・クワンという人に代わったようです。新作ばかりで大変だったかもしれませんね。

http://www.cabrillomusic.org/2013-season/guest-artists/carolyn-kuan.html

2013年8月1日木曜日

NHK-FM 夏の特集番組で

こんな番組が放送されるとは、やはり吉田秀和氏っていうのは、大きな影響力を持った人だったんですねえ。 

吉田秀和が語った世界のピアニスト | NHK注目番組ナビ! | NHKオンライン http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=09_0150