2014年11月28日金曜日

現代音楽講義 (21) プレイリスト

今日、東京芸大で行なった「現代音楽講義」のプレイリスト 。アメリカの初期ミニマリズムをやりました。

ラ・モンテ・ヤング (1935- )
 ・《ヘンリー・フリントのための42》
 ・《ニューヨーク市1973年1月3日 午後5時35分から6時14分13秒まで》  (アルバム『Dream House 78' 17" 』から)
・《ウェル・チューンド・ピアノ》(1964- )

テリー・ライリー (1935- )
・《インC》(1964)

フィリップ・グラス (1937- )
・《五度の音楽》(1969)  

スティーヴ・ライヒ (1936- )
・《カムアウト》(1966) ・《ピアノ・フェイズ》(1967)

時間が足りなかったので、《浜辺のアインシュタイン》は次回の冒頭にやろうと思います。 ミニマル=反復とは限らないというのは、やっぱりヤングをやらないと分かりませんよね。最小限主義といいますか。

2014年11月23日日曜日

現代音楽講義 (20) プレイリスト

一昨日、東京芸大で行なった「現代音楽講義」(内容は20世紀を中心としたアメリカ音楽史)プレイリスト。カイル・ガンの分類がいいのか悪いのか分からないですが、とりあえず、「ケージ後の流れ:コンセプチュアリズム」としてまとめました。それぞれほんの一部のみ抜粋です。
ロバート・アシュレー (1930- )
・《狼男》(1964)
・《固い決意を持った婦人のゆるやかな午後》(1968)
・《パーフェクト・ライヴズ》(1982)
アシュレーの作品は英語のテクストが分からないと面白さが伝わりにくいでしょうかね?
ポーリン・オリヴェロス (1932- )
・《サウンド・パターンズ》(1961)
・《ソニック・メディテーション》第1番 《独学で学ぶ飛行》
・《馬は雲から歌う》(1977)
2番目のは、本当は教室でやった方が面白いのでしょうけれど…YouTube動画です (冷汗。学生の中に、藤枝守さんがおやりになったのを体験したというのがいました。
アルヴィン・ルシエ (1931- )
・《ソロ・パフォーマーのための音楽》(1965)
・《私は部屋に座っている》(1970)
2番目のは Source Records の録音です。
フルクサス
・ジョージ・ブレクト (1926-2008):《水滴の音楽 (ドリップ・イヴェント)》
・ラ・モンテ・ヤング (1935-):《デヴィッド・チュードアのためのピアノ作品》第1番 (1960)
・ナム・ジュン・パイク (1932-2006):ヴァイオリンのための《One》(1961)
いずれの動画もYouTubeから持ってきました

2014年11月15日土曜日

現代音楽講義 (19) プレイリスト

昨日の芸大の授業では、ニューヨーク・スクールを扱いました。

・モートン・フェルドマン (1926-1987):《プロジェクション2》(1951)
・フェルドマン:《4台のピアノのための作品》(1957)
・フェルドマン:《音価》第2番 (1960-61)
・フェルドマン:《構造》(1951)
・フェルドマン:《フルートとオーケストラ》(1977-78)

・アール・ブラウン (1926-2000):《1952年11月 (シナジー)》
・ブラウン:《1952年12月》
 この2曲は短い断片のみをいくつかのバージョンで聴き比べ。
・ブラウン:《入手可能な形式》第1番 (1951)
Stephen Drury指揮によるNew England Conservatoryのアンサンブルによる演奏の動画を使いました (YouTube)

・クリスチャン・ウォルフ(1934- ):フルート、トランペット、チェロのための三重奏曲 (1951)
・ウォルフ:ホルンとピアノのための《デュエットII》(1961)

・ジョン・ケージ《ヴァリエーションズV》(1965)
(デヴィッド・チュードア、ゴードン・ムンマ=エレクトロニクスを担当)
DVDをかけました。チュードアのエレクトロニクス作品をかけても良かったのですが、よりインパクトのあるのはこちらかなあと思いまして…。

2014年11月8日土曜日

現代音楽講義 (18) プレイリスト

昨日の芸大の授業では、ジョン・ケージの音楽を取り上げました。

・クラリネット・ソナタ (1933)
・《6つの短いインヴェンション》(1934)
いずれも冒頭だけ。

・《クレド・イン・US》(1942)
さわりだけ(《新世界》第4楽章+ラジオ [多分英国のドラマの放送]、ショスタコ5番第4楽章、《英雄》第3楽章)

・マーガレット・レン・タンによるプリペード・ピアノのプリパレーションの動画 (DVDから編集、《バッカナール》など一部演奏を含む)

・《ソナタとインターリュード》から、ソナタ第5番
(マロ・アジェミアン、ジェームズ・テニーの聴き比べ)

・《易の音楽》(1951) 第1部
(楽譜を見て、簡単に解説しました:曲の長さはあらかじめ決まっている
+その他の要素をチャンス・オペレーションで)

・《心象風景第4番》(1951)の一部

・《スピーチ》(1955)
(NHK-BS で没後に放送されたドキュメンタリーの一部、リハーサルと本番の一部)

・《ある風景の中で》(1946)
そのほか、音は出しませんでしたが《4分33秒》についても簡単に触れました。

こういうコメントをいただきました。

・ケージ本人の無邪気さを垣間見てとても好きになりました。コンサートや時間、イベントという概念は西洋伝統的であり、その枠組みでどんなに前衛的なことをやってもどこか安心感があります。ただの "気違い" ではないようですね。面白いことが好きな変わっただけの普通のおじさんでした。

・今までの前衛的という見方から、もっと楽しい音楽という見方に変わった。しかし、ジョン・ケージは時代、場所に恵まれていたのではないかとも考えられる。ジョン・ケージはアメリカでなかったら、20世紀でなかったら 4'33" をはじめとする作品は生まれなかったと思う。

2014年11月4日火曜日

[Sony Music Unlimited (Japan)] シューベルト聴き比べ

当方が選曲を担当しているプレイリストが公開されました。お時間がある時にでも、ちょっと覗いてくださると幸いです。

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クラシック聴き比べ、今回はシューベルト聴き比べです。

シューベルトは《軍隊行進曲》から、2台ピアノ [1, 2] (録音の違いも面白い!)版とオケ版 [3] です。

続いて《魔王》はボストリッジ(テノール)[4]に始まり、女声 [5, 7,9]、男性の [6, 8]による歌唱で、キーも変わります。弦楽四重奏による伴奏は色彩も鮮やか[10]。そしてリストによるピアノ版ほか、色々なアレンジでどうぞ [10-14]。
《未完成》交響曲の第2楽章は2つ [15, 16] の演奏時間が2分弱も違います。当然アプローチの違いも。

[17-24] は、おなじみの《鱒》をお送りします。[20] の演奏では、伴奏を一度止めずに歌い出したり、リズムが自在に扱われているのが面白いですね。さらにピアノ五重奏版 (変奏曲) [22] やセザール・フランクのピアノ独奏版 [21]のほか合唱版 [23], ジャズ・アレンジで[24]。

そのほか《菩提樹》[25-27]、《死と乙女》[28, 29]、ホルンの響きも美しい《流れの上で》[30-31]、最後は《楽に寄す》[32-37]です。[37] は伴奏ピアニストとして有名なジェラルド・ムーアによる唯一の独奏の記録だそうです。

https://music.sonyentertainmentnetwork.com/featuredplaylist/f502650f2d5643b28c1c302db9a0f2df