William Bolcom. Incinerationrag; Raggin' Rudi. Anne-Mari McDermott, piano. 26 May 1998, Spolete Festival, Charleston, SC. Performance Today 1998 (NPR).
ボルコムのラグというと、日本では《グレイスフル・ゴースト・ラグ Graceful Ghost Rag》が比較的演奏されているのでしょうか? Incineration Ragの "incineration" を辞書で調べてみると「焼却、火葬」と出てくるのですが、うーむ、これまた謎なタイトルですね。マクダーモットの演奏は中庸のテンポでしょうか。《3つのクラシック・ラグ (3 Classic Rags)》の第3曲のようです。
YouTubeでざっくり探してみたら、アムランの音源が出てきました。
弦楽四重奏で演奏されたものも出てきました。
《ラギン・ルーディ Raggin' Rudi》はジャズとラグタイムの先駆的な学者であるルディ・ブレッシュとの間に築かれた温かい友情を称えた作品で、ジェームズ・スコットの楽しいラグを想起させるのだそうです。要所要所に、イレギュラーなフレージング(ヘミオラ?)が入っていて、おっと思わせます。YouTubeにはいろいろあるようですが、とりあえず、さっき検索して一番上に出てきたものを挙げておきます。
Bolcom. Bolcom's Ragomania: A Nod to Gershwin and Blake (1982). Pittsburgh Symphony Orchestra; Lorin Maazel, conductor.
ボルコムの《ラゴメニア》ジョン・ウィリアムズが指揮をしていた頃のボストン・ポップスからの委嘱作品だそうです(初演は1982年5月4日)。ボルコムは妻のジョアン・モリスとともにアーサー・フィードラー時代のボストン・ポップスと共演した経験があったそうなのですが、当時のコンサートの雰囲気は「まるで野球場のようだった」そうです。それでボルコムは「観客の騒音を凌駕」するために「重厚な打楽器パート」を盛り込むことを決めたそうです。
リハーサルではジョン・ウィリアムズが驚いて、ボルコムにむかって「この曲は第三次世界大戦のようだ!」と言ったそうです。ボルコムはウィリアムズに曲の経緯について説明したそうですが、曲が発表された1982年のシンフォニー・ホールでは「ホットドッグやビールの代わりに、観客は控えめに白ワインやコック・オ・ヴァンを楽しみ、シンフォニー・ホールの雰囲気ははるかに落ち着いたものになっていた」んだとか。そんなに大きな音は必要なかったんですね…。
オーケストラの音色の中にエレキっぽい音が聞こえるなあと思ったら、編成の中に確かに入っているようです。ギターはアコギでも良いそうですが、その場合はアンプが必要なようです。
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