2004年12月8日水曜日
2004年12月7日火曜日
2004年12月4日土曜日
僕はランチにでかける:ロック・エッセイ
間 章 著、柏書房、1992
私はロックの門外漢であるが、評論として非常に興味深く読み始めている。著者の論ずる対象のせいでもあるのだろう、現代音楽に言及した箇所も少なくなく、シュトックハウゼン、ライリー、ライヒ、ケージの名前が出てくるとは思わなかった。『この旅に終わりはない』の方はインタビューが多かったためか、間氏の発想を直接感ずるのはこのロック評論の本である。文章も相対的に読みやすいかもしれない。
その他では、水曜社発行の『小出郷文化会館物語』(小林真理、小出郷の記録編集委員会/編著、2002年発行)は記録としても大変興味深く、いわゆる市民中心の音楽振興とは何なのかを考えるには好著と言えるだろう。行政と市民の関係、実際のプロジェクトの推移、それぞれにおける問題点とその解決など、学ぶべきことは多い。『新ひたち風土期 音楽市民 まちを作る』(佐藤克明著、日立市科学文化情報財団、芸団協出版部、1993年)は、パイオニア的なものを感ずる記録。文体については好みが別れるだろうが、市民参加型音楽祭へとつながって行く過程が記されているようだ。また、 著者の日立市における活動の精神的基盤となった日本フィルの問題については、雑誌記事タイトルや室内楽演奏会についてしか知らなかったので、興味を持った。
その他、CDでは、今さらながら、ジョン・ゾーンの『Naked City』、スラトキン/BBC響のバーンスタイン/交響曲1~3番、ガーシュイン、バーリンのピアノ作品/歌曲集(モリス、ボルコム)などを入手。
2004年10月2日土曜日
アメリカ音楽リスニング・メモ (2004年9月〜10月)
デヴィッド・N・ベイカー:ヴァイオリンとジャズ・アンサンブルのための協奏曲 カーメン・ドラゴン指揮ハリウッド・オール・スター・ジャズ・バンド Laurel LR-115.
ドラゴンはインディアナポリス生まれ。もともとジャズトロンボーン奏者で作曲編曲家である。スタン・ケントン、メイナード・ファーガソン、ライオネル・ハンプトン、バディー・ジョンソン、ウェス・モンゴメリーだと共演したこともあるそうだ。(2004.9.30執筆)
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The Kitchenは 1971年ビデオアーティストWoody and Steina Vasulkaによって 設立された。ビデオ、音楽、舞踊(ダンス)、パフォーマンス、ニューメディア、文学をリードする中心的存在として国際的に知られている。そして最先端の複合領域にまたがる作品にのみ焦点を当てるのだという。
The Kitchenは 30年以上にわたって、すべての演目をビデオテープ、あるいは録音テープに記録してきたそうだ。しかし、近年、古い媒体に残された6音が痛み始めたと言う。1999年Elise Bernhardtのもと寄付金を募ったのだとか。 1970年代のテープだと、1つの箱の中にジョン・ケージ、フィリップ・グラス、ローリー・アンダーソン、デヴィッド・チュードアといった録音が詰め込まれていた1枚目の方が楽しく聴けた。以下、思いつくままのメモ。
フィリップ・グラス:《ダンス #4》(1979)
ライブだとキーボードの演奏も結構指がもつれているように聞こえる。それゆえ純粋に反復を追っていくのとは、別のところに耳がいってしまうところがあった。これはアンサンブルではなくて、グラス1人による演奏? 11:59から電子キーボードのためか、低音はあまりなく、テンポも若干速めだ。
比較として聴いた1986年のCBS版もグラスの自演。エコーがある分自然に聞こえる。倍音も多く入っている。 教会やオルガンとダンスはかなりイメージ的に遠い存在だ。23分もの作品は耐え難い作品ではある。19分あたりから変わったコード進行が挿入されている(?)。重厚なイメージが強くなってくる。
Jon Gibson:Criss X Cross
きっちりと規定されたピッチの中で、緩やかに規定されたあるいは全くの即興によるリズムやフレーズによる作品とライナーにある。一方、時間は延々と続いていくのだから、飽きずにやるには変化が必要だろう。
Pauline Oliveros. The Tuning Meditation
彼女が行っているソニックメディテーションを、結果として作品となったものでなく、現実に何が起こっているのかを想像しながら聞けるのが面白い。冒頭のオリヴェロスの指示に従って、CDの聴き手も瞑想に入り込むことさえできる。(2004.10.2 執筆)
2004年9月20日月曜日
アメリカ音楽 リスニング・メモ (グラス、ロックバーグ、ガーシュウィン) (2004.9)
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グラス・アンサンブルにもアナログキーボードが使われていたけれど、こまでシンセの音が前面に出てきているものはちょっと思いつかない。通常はフルートやサックスと混ぜて出てくる音もセンセで演奏されている。冒頭はなぜかテクノと言う言葉を思い起こさせた。バス声部の動きのせいだろう。トラック2の "City Walk"という曲を聴きながら、あまりにも「いつものヤツね」と笑ってしまった。(2004.9.18執筆)
元気でエネルギッシュにアルペジオが流れ出す、グラスらしい作品だ。
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マーラーの交響曲第9番やモーツァルトのピアノ協奏曲の引用がなされている。特に後者は長いので、ロックバーグの作品であることを忘れてしまう。ロックバーグのことを「贋作家」と呼んだ批評家もいたが、なるほどと思ってしまうところもある。(2004.9.20執筆)
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おそらくマイケル・ティルソン・トーマスが ガーシュウィンのピアノ・ロールと録音した時に使ったのはこのピアノロールではないかと推測する。ちょっと打鍵が浅くたどたどしい箇所がなくもない。オーケストラとの共演を前提とせず、1人で演奏しているタイプの演奏である事は間違いないだろう。(2004.9.20執筆)
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オペラ《ポーギーとベス》からはちょっと想像しがたい別世界の音楽だ。フォーマットにしっかり乗ったメインストリームな作品! (2004.9.20執筆)
2004年9月12日日曜日
デロ=ジョイオ 3作品 感想メモ
デロ=ジョイオ:幻想曲と変奏曲 (1961) ロリン・ホーランダー (ピアノ)、エーリッヒ・ラインスドルフ指揮ボストン公共 RCA Victor LSC-2667
デロ=ジョイオにジャズの影響があるとは知らなかった。こうやって実際いろんな曲を聴いてみないとわからないものである。
デロ=ジョイオ:ピアノと管弦楽のためのリチェルカーレ ジャーメイン・スマージャ (ピアノ) ヘンリー・スワボダ指揮コンサート・ホール交響楽団 Concert Hall D-6
古典的と言うべきなんだろう。それでも第2楽章はブルージーな和音が入り、叙情的な旋律が聴ける。第3楽章のシンコペーションも楽しい。録音と盤質がもっと良かったら、と惜しまれる。
デロ=ジョイオ:3つの歌曲 ジョン・ドリュアリー (テノール)、ピーター・ロジェル (ピアノ) Concerto Hall D-6
やはり、彼の場合、時代によって、作品がラディカルに変化するわけではない。(2004.9.12)
2004年8月18日水曜日
デジタル・ミュージック・ボックス (ジョン・ウィリアムズ指揮ボストン・ポップス)
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いわゆる「ムード音楽」に入るのではないかと思われる。レパートリーを集めたCDである。55分35秒の中に17曲が収められている。かなり曲数としては多い方なのだろう。 『Digital Jukebox』… このデジタルという言葉が、いかにもCDの普及期を彷彿とさせて良い。《ピンクパンサー》のテーマ音楽以外は、いずれもアレンジが聞かせどころと言えるだろう。 オーケストラの響きは、やはり初期の頃に比べると柔らかくなったのか、あるいは録音のせいだろうか。
ジョン・ウィリアムズ時代のボストン・ポップスは、アーサー・フィードラー時代よりもレパートリーが広がっているとも言えるし、アレンジも時代によってスタイルが変わってるように思える。ジョン・ウィリアムズにしては珍しいレパートリーなのかもしれない。
これだけたくさんの性格の異なる曲が入っていると、全部通して聞くと言うのは、実は不自然なのかもしれないと思ったりもする。 聴きたい曲だけ手元のリモコンでつまみ食いすると言う聞き方も、案外正しいのかもしれないと思ったりするところである。(2004.8.18記述)