2026年9月16日水曜日

ハワイの思い出/小鳥啼くハワイ (Hawaiian Memories/Souvenir d'Hawai)

カナリヤとハワイ管弦團 (Canaries with Hawaiian Orchestra) 日本ビクター蓄音機 JM-4A、『ビクター描冩音樂アルバム』所収.


一時期「セミクラシック」なる分野の音楽に興味を持っていたことがあって、いろいろな音源を探していて、このYouTubeと同じSPレコード・アルバムを、確かYahoo!オークションか何かで買ったことがあります。上がっている音源は、とてもうまくノイズ処理がされていて聞きやすいです。私の持っているSPレコードはもっとノイズがすごく (盤の状態ということもあると思いますが) 、派手にパチパチ音が鳴っています。

ただ、その私の持っているパチパチするレコードでも、おそらく電気録音だと思いますが、低音がとてもしっかりと入っていて驚きます。ちなみに私は78回転が再生できるレコードプレイヤーを持っていませんので、45回転で再生し、それをAudacityで78回転に直して聞いていました。カートリッジはオーディオ・テクニカのSP専用のものを買いました。

さて、この《小鳥啼くハワイ》という曲ですが、この音源では、カナリア (水笛で演奏している) の鳴き声が派手に入っています。ところがインターネットで別の演奏があるか探してみると archive.orgには2つほど音源がありまして、いずれも小鳥の声は入っていないようです。しかも、2つともドイツのSPレコードと言うところがとても面白いです。確かにこのワルツの響きは、アメリカ的と言うよりはヨーロッパ由来のものなのかもしれないと思ったりもします。

Take Banescu mit seinem Künstler-Orchester (archive.org)
 

Marek Weber (archive.org)

気になって作曲者のJosé Armándolaについて調べてみると、インターネット検索ではDiscongsに情報がありました。それによると、ホセ・アルマンドーラの本名はヴィルヘルム・アウグスト・"ウィリー"・ラウテンシュレーガー (Wilhelm August 'Willi' Lautenschläger) というそうです。彼は、ピアニスト兼クラシック作曲家であるヴィルヘルム・ラウテンシュレーガーが作曲活動に用いたペンネームなんだそうです。アルマンドーラはベルリンの「黄金の20年代」と呼ばれるレヴュー全盛期に楽曲を提供したことで最も有名になりました。その際に作品の趣旨によりふさわしい、エキゾチックなペンネームを選んだということです。

曲自体はドイツ由来で、それがアメリカに渡り、水笛による鳥の声を足して、その音源が日本にやってきたということになりそうですね。

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