2025年8月3日日曜日

ハリソン/フェルチアーノ作品 (ガムランを使った作品2曲収録)

Richard Felciano: Glossolalia (A1), In Celebration of Golden Rain (B)
Lou Harrison: Gending Pak Chokro (A2). 
Cambridge Records CRS 2560 (LP)

留学時に聴いたレコードを振り返ってみたいと通販で購入した1枚です。ジャケットの真ん中に横一線の紙の剥がれがあって残念なのですが、盤そのものはとても質が良く、音楽を楽しむという点ではうれしいですね。

フェルチアーノの《グロッソラリア Glossolalia》はピッツバーグのセント・ジョン・フィッシャー教会に新しいオルガンが献呈される際に、ロバート・スノーから委嘱を受けて作曲されたものだそう。この作品だけはガムランとは関係がなく、テープ、打楽器、バリトン、オルガンのための作品。テクストは旧約聖書の詩編150編ということだから、とても祝祭的な音楽…になるのかと思ったのですが、シリアスな感覚の無調の響き。テープは神秘的な音が時々。

ハリソンの《Gending Pak Chokro》は、むかし所属していたフロリダ州立大学の図書館で聴いたことがあったのですが、レコードを購入してじっくり聴いてみると、ルバーブっぽい音も入っているように聴こえました(意外と覚えていないものです)。でも写真にも解説にも言及はないなあ。スリンの音はもっとはっきりと聞こえます。途中でアップテンポになるところが素敵。テープが一部ドロップアウトするところがちょい残念。おそらくマスターからなんでしょう。

フェルチアーノの《In Celebration of Golden Rain》は、ガムランとオルガンの組み合わせ。不思議な感じ。ガムランの音色は使っているのですが、イディオマティックじゃないというか。オルガンにポツリポツリ合わせたり、別々に鳴らしたり…。

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