CBSソニー SOCI 89〜90
レコード2枚組。ナレーションの台本が、このレコードのために作られたっぽいのか、外国の小学校の先生に扮したおじいさん?が教室の子どもたちに授業をする体裁の設定になっている。いきなり学校の鐘の音から始まり、授業にいつも遅刻する「レナード」(2枚めに登場するバーンスタインのつもり?)に話しかけたり、ブリテン本編に入る前にドタッ(効果音入り)とつまづいたり。ちなみにこの《管弦楽入門》の演奏は演奏会用のバージョンなので、ナレーションが演奏部分にかなりかぶさったりしているが、ナレーション自体はとても面白い。(ただ最後のフーガでは、クラリネットが入るくらいまでおしゃべりがかぶさるので、これは曲そのものを聴くという人には向いていないかも)。それにしても2枚組のうち、このブリテンだけがバーンスタイン/NYPじゃなく(バーンスタインの録音もあるはずですよね…)オーマンディ/フィラデルフィアなのも面白い。ちなみに教室の中にはアダム(りんごを食べる)や狼を捕まえに教室を出ようとするピーターという生徒もいるらしい。
2時間目?が《ピーターと狼》ということなのだと思うが、新鮮味はブリテンほどはないような気がした。誰かが動かした「こしかけ」に先生が座れなくてドタッと尻もちをつくとか、最後に先生が狼の鳴き声を真似して…というギャグはある。
音楽も楽しいけれど、僕的にはこの語りが秀悦かな。《動物の謝肉祭》や《魔法使いの弟子》は、また改めて聴いてみたい。
ところで僕がなぜこの録音を知ったかというと、中学の頃、NHK-FMの午後のクラシックの時間に《青少年のための管弦楽入門》を聴いたからだと思う。ということは、夏休み・冬休み・春休み中か?
さらにさかのぼって、この曲に出会ったのは、やはり中学の音楽の時間で、その時の盤はナレーターが小山田宗徳、ロリン・マゼール指揮フランス国立放送管弦楽団だった(曲にはいる前にオーケストラのチューニングの音があって、声にちょっとエコーがかかっていたのがちょっと怖かった印象がある)。先生の持っているレコードが古く、指揮者の名前は「ローリン・マーツェル」と書かれていたように思う。
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