2005年3月5日土曜日

バーンスタインのR. シューマン

ロベルト・シューマン 交響曲第2番 レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・スタジアム交響楽団 Deutsche Grammophon 477 0002

シューマンの第2交響曲というと、バーンスタインによるPMFのリハーサル風景をNHKで放送していたのが忘れられない。最初から呼吸が合ってないとオーケストラがバラバラになってしまうと言いながら、何度も演奏をやり直していたのを思い出す。

そして、この番組で演奏されていた曲目として気になっていたシューマンの第2交響曲を晩年のウイーン・フィルと録音したCDで入手。ところが、どうもイマ一つこの番組に感じた熱っぽさが聴こえてこない。

ボストンのラジオ局(おそらくWHRB)でもシューマンの第2交響曲を放送する機会があった。モノラルの録音だったが、第1楽章からして、ものすごい熱気。「そうそう、これなのだ。私がイメージしていたものは」という演奏だった。

しかしこの録音はCDになっておらず、ボストン大学の寮から歩いて15分のところにあったニューベリーSt. のタワー・レコードでSonyのロイヤル・エディションのステレオ録音を入手。悪くはない。でもやっぱりあのラジオの演奏ほどのものはない。

マレーシア製のソニーのラジカセで録音したエアチェックテープを大事にしながら、この録音がいつかCDにならないかと思っていた。するとレコード雑誌の広告で、DGのOriginal MastersのセットCDとして米デッカの録音が収録されていると知った。さっそく購入。やっぱりバーンスタインのシューマン2番は、これが一番面白い。第2楽章の最後の壊れ方もさすが。

『Leonard Bernstein: The 1953 American Decca Recordings』と名付けられたこのBox、シューマン以外のCDも楽しみだ。

ところでバーンスタインがシューマンのオーケストレーションについて語っているのは嬉しい。実は私も「シューマンはオーケストレーションが下手だ」という批判は、どうしてもピンとこなかったからだ。これは一体だれが言い出したのか、とても興味がある。私の場合はNHKの番組(おそらく『リクエストアワー』)の解説であったと思う(「ドヴォルザークやチャイコフスキーは一度卒業したら戻ってこない、母親のようなもの」というM氏の偏見 (?) もラジオから聞いた)。

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