2011年5月9日月曜日

ニュー・サウンズ・イン・ブラス第39集

今年はいろいろな分野に書かせていただいておりますが、ヤマハ・ミュージック・メディアさんから出版されている『ニュー・サウンズ・イン・ブラス第39集』の楽譜の解説文を担当させていただいております。ただし無署名であります。常日頃はクラシックについて書いていますが、吹奏楽というのは、とても幅広いジャンルの音楽をカバーしますね。

実は私も中学・高校と吹奏楽をやってまして (ちなみにホルンでした)、NSBはとても身近な存在です。その解説を書かせていただける機会があるとは、感無量です。今はもう吹奏楽をやっていませんが、何時までも語り継がれるスタンダードであってほしいものです。

2011年4月8日金曜日

DATに録音したアナログ音源の保存

ここ2日ほど、ひどい下痢。どうしたもんだろ。やっぱり疲れてるのかなー。

最近ハードオフで買ったDATレコーダーが活躍中。以前Sonyのをヤフオクで落札して使っていたが、僕の使ってたDenonのポータブルと相性が悪いのか、デジタルノイズが出まくっていたし、走行系がすぐにダメになり、途中で止まったりの連続だった。

我慢ができなくなって、ついに2台目を購入。パイオニア新品定価12万、中古売価2万8千円。3ヶ月保証が付いてるから、安心でもある。あ、2回払いです (汗

1本だけ、この機械でのノイズが出まくってしまうテープがあった。でも、その他は、今のところ大丈夫。快適♪

といっても、僕のDATは、某大学の某先生の研究室でカセットからコピーした数本を除いては (ドイツでエアチェックしたっぽいのとか、某先生の自作とか、松平頼暁さんの作品とか、甲斐説宗さんの作品とか) 、それほど貴重なものはないと思う。アメリカ時代に、図書館から借りてきたCDやLPの音源が大半。まあでも、入手困難な音源は確かにあるのかも。学芸時代の音源もあるわなあ。『能楽囃子大系』はCDにもなってるけど、すぐには買えないし…、dHMからLPで出てた西ドイツの現代音楽集もいくつかあるし、ネリベルが曲を書いた (トリティコの原形みたいな曲も収録されている) オーケストレーション解説レコード (ナレーターはたぶんネリベルじゃない) もあるし (Folkwaysだから、ダウンロードして買えるけどね)。とりあえずCD-Rにしておけば、しばらくは心配しなくていいだろうと、タカをくくっておく。

2011年3月31日木曜日

こんなこともやってたり

私が解説を書かせていただいた『ニューサウンズインブラス (NSB) 2011』、すでに曲目があちこちに載っているようなので、その時の体験談をメモっておきます。
まずは、ラインナップから。

・坂本冬美メドレー
・AKB48 ヒット曲集
・K-POP 〜Girls編〜
・ルイ・アームストロング・メドレー
・「上を向いて歩こう」
・「パイレーツ・オブ・カリビアン」
・「いとしのエリー」
・「また逢う日まで」
・「ロミオとジュリエット」
・「塔の上のラプンツェル」

吹奏楽は、ジャンル幅が広いですよね。そして、今回の執筆にあたってポピュラー音楽に Wikipedia がどのくらい役に立つ/立たないかを初めて体感した次第です。出発点は、とりあえずの Wikipedia だったのですが、やはりどれも曲のリリース・データと、それにまつわるタイアップやCMへの使用など。客観的記述が主とは思いながらも、やや作品の面白さ知るには物足りない感じ。結局のところ坂本冬美は猪俣公章の著作、坂本九は自伝や中村八大コンピレーションCD Boxの解説書、尾崎紀世彦については、筒美京平について書かれた本を入手、サザンについては中山康樹の『クワタを聴け!』 (集英社新書) や地球音楽ライブラリーの一冊、アームストロングは各種英語サイトや自伝など。とりあえず、いずれも裏取りをいたしました。「ああなるほど、この本から取ってきたのね」というWikipedia項目もあれば、その詳細は不明のものもあれば、本に当たらないとダメっていうものまで、様々でした。クラシックよりも未知な世界だったのですが、本当に新しいものでなければ、何かしら活字にはなっているものなのですねえ。

難儀だったのが K-POPの少女時代とKARAかな。ムックとか音楽雑誌とかで何とか。ただ驚いたのが、こういうムックでも、公式サイトの文をそのままコピペっていうのがあったということかも。AKB48が結局のところ今回は最も難しく、リリース日などは Wikiに頼らざるを得なかったり。インタビューを集めたという本を買ってみたけど、まあ、アイドル・ファン向けだから、音楽について語ってるわけじゃないんだよね。一応関わってる作曲家のサイトはチェック。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』や 『ロミオとジュリエット』、 『塔の上のラプンツェル』は、もちろん映画そのものを観て、サントラを買いました。2番目のニーノ・ロータについてはBurlingameのSound and Visionがあったので、本当に助かりました。この本は、サントラの解説本で、手っ取り早く具体的な作品を調べるには便利です。『ラプンツェル』については割と楽で、雑誌『ディズニーファン』にはトランスクリプションと解説あり、英語のエンタメ系サイトには、作曲者メンケンのインタビュー (映像・文章) など、たくさんありますから。

解説の校正は編プロ→ヤマハ→編プロと3回あるのかな。こんなに念入りに校正やる体験は初めてかもー。

実は今回のNSBの仕事は、僕の学部時代の同級生の依頼で、彼からは、地震の被災者を応援するJ-POP応援歌集を出すらしく、その楽譜のための誰かが書いた解説文の「差し替え原稿」を依頼されました。もう時間がないので、YouTubeで聴いて、Wikiを覗いて書くしかなかったですねー。ただ「歌詞の内容からどういう曲か解説してほしい」ということだったので、歌詞サイトに行って、音楽の特徴を軽く触れて、今朝送付しました。

で、差し替え原稿ということで、元の原稿も拝見したのだけれど、いやー、これが見事にWikipedia+アーチスト・ブログのコピペなんだよねえ。そういえば学会でも、コンサートのプログラムっていうのは名曲解説全集の引き写しでしょって言ってた某先生もいたなあ。現実問題としては、あれ写しても、全然使えないと思うのだけれども。

ということで、ポピュラー音楽の書き物にいどんでみた近況でした。

2011年3月9日水曜日

観たもの・聴いたもの

解説原稿をこんなに連続して書いているのは、今年が初めてかもしれない。でも、ようやく、ちょっと一息かも。

・映画『女は女である』

物語としては、正直面白くなかったです。でもアンナ・カリーナの魅力だったり、使われる色彩の鮮やかさ、スタイリッシュさだったり。1961年だけど、色褪せない部分はありますねえ。突然第4の壁が取っ払われたり、字幕が入ってきたり。「表現」としては、とても興味深く拝見しました。

音楽はブツブツ切れている、でも厳密に画面の切り替えと合ってるところも多かったりするのかな。唐突感も一つのスタイルなのだろうな。真似するとすぐバレるっていうか。

聴いているもの

Stefan Wolpe: Ten Songs from the Hebrew. Arline Carmen, alto; Leon Lishner, bass; David Tudor, piano.
Alan Hovhaness: Upon Enchanted Ground. Samuel Baron, flute; Lucile Lawrence, harp; Claus Adam, cello; Elden Bailey, tamtam.
Hovhaness: Suite for Violin, Piano, and Percussion. Anahid Ajemian, violin; Maro Ajemian, piano; Elden Bailey, percussion. Columbia ML 5179 (LP).

所有資料をきちんと消化しよう! ということで、引っ張り出してきたLP。

ヴォルペにはチュードアの名前が演奏者として挙がってる。名前を知らずに聴いて、どう思うだろうか、名前を見てしまったので何とも言えないのが悔しいが、何となく前のめり感のある、積極的な弾き込みが、いかにもチュードアらしいといえば、そうなのだろうか。当たり前に、歌の邪魔になることはないけれど、音楽をリードしたり、インタラクティヴになったり、歌う方も油断出来ないっていう感じはする。

それにしてもヘブライ語による歌詞か。歌う人、少ないだろうな。リリカルだけど無調。

ホヴァネスは、いつものごとく、神秘的な様相。ジャワ島のガムランの、大きなゴングの音を模したようなタムタムの使い方。ハープが伴奏でフルートはスリンを意識しているのかな。チェロはなんだろう? 対旋律だから、直接的にはガムランに関係なしで、この辺が「融合」になるのかも。

組曲の方も、ガムランの影響を感ずるねえ。

2011年2月26日土曜日

映画音楽とか

・エルマー・バーンスティン 映画『ニューヨーク麻薬捜査線』サウンドトラック (Varese Sarabande)

映画見なくても楽しめるサントラというのは、どう評価すべきなんだろうと思うけれど、いやはや、これは独立で聴いても面白いね。バーンスティン (クラシックの指揮者とは違うカタカナ表記) は経験も長いから大丈夫だとは思うけど、もし映画本体を観たら音楽がうるさく感じられるんじゃないかという、いらぬ心配をしてしまう。ジャンル的にはジャズ/フュージョン系のスコアってことになるのかな?

・World Talk Radio: TV Time Machine. A Tribute to Composers Jerry Goldsmith and Elmer Bernstein. Originally aired on 8 September 2004.

アメリカのラジオで放送されていたと考えられる、テレビのサントラに関する番組をエアチェックしていたので、聴いてみた。ネット経由なので、あまり音は良くない。でも、なかなか面白く、貴重な音源もかかっていたようだ。

Jon Burlingameという映画音楽研究家がコメンテーターとして登場してて解説を加えているのだけれど、エルマー・バーンスティンがRiverboat というテレビ番組を、のちの「アメリカーナ」系の映画音楽のスタイルを完成させるための実験台としていたという。実際にテーマ音楽も紹介されたが、確かにそんな感じだし、テーマ音楽自体、すごくかっこいい。『荒野の七人』の冒頭に通ずるようなリズム型 (ポピュラー音楽的には「リフ」といってもいいのかもしれない) が、ここにも出ている。以下のYouTube動画は短くて音も悪いけど、なんとなくコープランドっぽいところもあって、バーンスティンの方向性がある程度分かるんじゃないだろうか? 

以下の映像、色んな西部劇テレビ・ドラマが集められていますが、エルマー・バーンスティンのRiverboatは 0:24 あたりから始まります。



タイトルにもあるように、番組ではジェリー・ゴールドスミスのテレビ音楽についても紹介されている。NBCのThe Black Saddle がゴールドスミスのテレビ音楽としては、かなり初期になるんだね。しかもCBSの契約中だったため、クレジットが画面に出てないと。こういう非正規の仕事は "under-the-table stuff" って言うんだね。こちらもYouTubeの動画があって、ドラマ本編も観られるようだ (ただし日本語字幕なし) 。

2011年2月13日日曜日

食べたもの、観たもの、届いたCDなど

祝日の金曜日は、まずアナザホリデーにてカレーとチャイのセット。ここのカレーは独特なキーマカレー。色が薄い灰色。チャイはやっぱりおいしかったねえ。次回はやっぱり、チャイをメインにして楽しみたい。
http://anaholi.com/

2時半頃まで粘って、いちごパフェを食べにココナッツアイランドへ。ここに来る人は、みんなこれをめがけてくるというほどの名物。パフェというもの、僕はそもそも完食するなど考えられなかったけれど、ここのパフェだけは別格。
http://www7.ocn.ne.jp/~islands/

夜はドゥージィエームでプチ・コース。1,500円。まあ値段相応の中身で味も普通。量も適度。フレンチらしいんだけど、相手はニョッキだったり、僕は真鯛のソテー。うーん、味付けもイタリアンのような。牛ホホ肉の煮込みがなかったのは残念。
http://deuxieme.net/

ということで、食べてばっかりの金曜日だったとさ。

土曜日は文献を読んだり、メモを取ったり。先月・今月と原稿が続いていて、どうも落ち着かない。

観た映画

・映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
・映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』

世の中かなり、なんでもCGで出来るのだなあということを、改めて感じさせる映像の連続。古風さと最新テクノロジーのミックスということなのだろうけれど、まあ、もともとテーマパークのアトラクションでもあるし、アニメの題材を生でやろうとすると、こういう感じになるという内容なのだろう。良くも悪くも後に残らないエンターテイメント、な〜んて言うと、高飛車すぎ?

ただ英語は決してやさしい語彙ではなくて、字幕を表示させても、僕にはタフな内容だった。アクションでなんとかついて行けるってことなのだろうか?

・映画『ロミオとジュリエット』 (ゼッフィレッリ、1968)

オリヴィア・ハッセー、素晴らしかったですねえ (なんだか、お約束な感想になってすいません) 。エンディング・ロールが流れる時の映像、僕はもうちょっと突き放した感じになっててくれた方が良かったかなあ。シェイクスピアの台詞を、そのまま映画に使うのはどうなんだろ、と思いつつ。実は『ロミオとジュリエット』は、プロコフィエフのバレエの映画化を先に観てるんですよね。随分感動しましたよ。中学か高校の時だと思いますけど。

届いたCD

・Maurice Jarre, Lawrence of Arabia.  The City of Prague Philharmonic Orchestra; Nic Raine.  Tadlow Music.

打楽器の迫力はTelarc録音なんかと比べるとイマイチだけど、オンドマルトノが、はっきり聴こえたのはいいかも。まだ2枚目は聴いていない。OSTは、結構テープもよれてるし、録音もあまり良くない。

・マショー ノートル・ダム・ミサ ヴォーカル・アンサンブル・カペラ (Regulus)

ツイッターで話題になってて、試聴して、即購入というパターン。西洋音楽史で聴く宗教曲で、これだけ「不協和音」(現代的視点から?) が衝撃的な作品というのも少ないような気もしてみたり。Parrot, Vellard, Hilliard, Clemencicに続く、5枚目か。これだけでも、結構バラエティ豊かに、この曲が楽しめそうだ。

読んでいる本

・上杉隆『ジャーナリズム崩壊』 (幻冬舎新書)

たまたま開いたページに本多勝一について書いてあった。まあ確かに、あの言葉使いはどうかと思うってのは確かで、それがワキの甘さになってしまっているというか。でもルポルタージュは、なかなかよく取材してあると思うし、アメリカ人宣教師とのやりとり (『殺される側の論理』) は目を開いてくれるけれど。

で、この上杉氏の本の内容は、今ではツイッターなどから広く知られるようになったと思うのだけれども、この本が出た頃は、例えば記者クラブが海外からみて問題視されていることの意味が分からなかった。読みやすそうだし、具体例がたくさんあがっていそうなので、スキマ時間に楽しく読めそうだ。

2011年1月27日木曜日

久しぶりに漫画を買った

・『漫画少年版 ジャングル大帝 普及版』(1-2)

僕は熱烈な手塚ファンではないのだけれど、これだけは小学生の頃から読んでいた。おそらくテレビアニメ--再放送で、随分画質も劣悪なものだった--を観て、そこから興味をもって高岡駅前の書店で偶然発見した全集版を購入し (何故か第3巻のみ)、それを愛読したという経緯だったと思う。その後、全集に入るにあたってセリフが変わったり、絵が書き換えられていたことを、何かの本で知った。また全集版解説にあるようにクライマックスに至っては原稿が散逸し、藤子不二雄の筆も入っている。ということで、一度、元の形を読んでみたいなあと漠然と思ってたところ、たまたま復刊ドットコムのDM経由でこれを発見し、なかば衝動買い的に入手したもの。「普及版」とはいえ、2巻で4,200円は、マンガ本としては、かなり高価だと思う。

まあでも、いろんなところがカラーだったり三色刷りだったり、そっちの方のインパクトもあって、買って良かったかなあと思った次第。それと、こんなに文字による説明がクドいマンガだったっけ?と思った。活字だと、そういうまだるっこしさっていうのは気がつかなかっただけなのかな?

しかし『がきデカ』とか『ふたりと五人』が好きだった僕が、こういう健全?なマンガに出会った時というのは、ある意味大きなショックを感じたに違いないと、いまにして思う。 そういう点でも思い出深い一作。その後、古いアニメソングから『鉄人28号』 (秋田書店版) を読み始めたのは、中学くらいだったかな。僕のまわりは『キン肉マン』やら『三国志』やら『キャプテン翼』だったのかもしれないけど。