初めての単行本、『ディズニー映画音楽徹底分析 ~これ1冊でディズニー映画音楽のすべてがわかる~』がアマゾン経由で購入できるようになりました。どうぞよろしくお願いします。
2006年12月28日木曜日
2006年12月22日金曜日
ディズニー本、発売近し
21日、スタイルノートさんから、私の単行本、『ディズニー映画音楽 徹底分析』が10冊献本された。前にも書いたけれど、特徴としては、とにかく情報量の多さだろうか。「本国でもマニアしか見ないだろうな」という作品も、長編というだけで全部入っている。ミッキーマウス・シリーズのアニメに引用された曲のリストなんてのも、初めての試みかも。
本当は短編作品における作曲家のリストというのもあって、Excelファイルになってるんだが、これは割愛された。文献リストも、脚注の参考文献を持って代えることになったようだ。ディスコグラフィーがないのは残念かな。まあ、いずれも私のサイトでPDFファイルとしてアップしましょう。
出版社の社長さんは「次は、アメリカのライトクラシックでしょうか!?」とおっしゃってくれた。私はこれに対して「親しみやすい作品を中心に組んだアメリカ音楽の本といいのもいいですね。」と返そうと思う。本当はハードコアな実験音楽を含めた重厚な本も必要だと思うが、軽めのものを書きながら、いろいろ調べるというのもよいのかもしれない。ルロイ・アンダーソンとファーディ・グローフェという、日本では学校現場で知られている作曲家たちもいるのだし。
以前、某出版社向けにポップス・オーケストラのことを書いたことがあり、その原稿の一部は「クはクラシックのク」という『レコ芸』の記事にさせていただいた。本来は、その「セミクラシック」を扱った記事から、各ポップス・オーケストラへと続いていく章を考えていたのだ。おかげでこの類のCDが増えてしまった。John WilliamsのBoston PopsのCDは、本国アメリカでは、ほとんど廃盤。日本では依然人気があるので廉価で出ている。『CDジャーナル』のレビューで「JWの知名度は本国アメリカ以上」と書いたのは、そういうこともあってだ。アメリカでは映画音楽を聴けば「ああ」ということはあると思うけど、吹奏楽をやる連中がジョン・ウィリアムズという名前を知っているとは思えないのである。スクール・バンドがほとんどだし、その機能といえば、フットボールのマーチングバンドに近いですからね。
昨日も仕事以外のCDを聴く。やはり民族音楽だ。某所でJVC World Sound Specialのオセアニア関連がさらに入手できた。サモアとトンガの音楽が集められた『ポリネシアの音楽 [IV] 』が良かったかも。
2006年12月18日月曜日
民族音楽のCDを楽しむ
・『南米の黒人音楽~神々への讃歌』 Warner Music (Nonesuch) WPCS-5242
・『マージナル・ポリネシアの音楽:フィジー/ウォリス、フトゥナ/トゥヴァル JVC VICG-5276
コール・アンド・レスポンス、ハーモニー、ラトルの使用など、共通点が多く、どっちのCDを聴いていたのか分からなくなるほどだった。それがどういう経緯でそうなったのか、enculturationがどこかにあるのか、はたまた偶然なのか、そういった点は、もっと調べてみないと分からない。フィジーにインド人が多いというのは初めて知った。しかもその背後にはイギリスの植民主義があったということも。政治が音楽に与える影響も、実に強い。
・『モンゴルのシャマニズム』King (Seven Seas) KICC 5748
本来こういった「音楽」は通常の音楽のように「楽しむ」ものであってはいけないと述べていたのは若林忠宏氏だっただろうか。文脈から切り離された映画音楽をブライアン・イーノは楽しんで聴くというが、その本来の文脈によっては、それが限りなく罪になるのだということも、考えておく必要があるに違いない。
・『パキスタン・カフィール地方の音楽』 King (Albatros) KICC 5767
インドとパキスタンが不仲であるのはテレビのニュースで観るけれど、食文化が似ているし、音楽的にはどうなのだろう、という興味で買ってみた。ただ、どういった地域をサンプルするかによって、かなり違うんだろうなあ。
2006年12月4日月曜日
最近仕入れた資料
・堀内敬三『音楽五十年史 (上) 、 (下) 』 (講談社学術文庫)
音友の『音楽明治百年史』も持ってるけれど、明治から太平洋戦争下までは、こちらの方が詳しいという村田武雄の解説に釣られて買ってしまった。前々から置いてあったしなあ。
・デイヴィッド・G・ヒューズ『ヨーロッパ音楽の歴史』 (朝日出版社)
下巻は持ってたんだけど、意外に入手が難しかったので、上巻を仕入れることに。グラウト/パリスカとは、また違った面白さがあると思う。
・伊庭孝『日本音楽史』 (日本コロムビア、LP2枚)
おおお、ついに見つけた、伊庭孝の『日本音楽史』。しかもSPではなくて、LPバージョン。解説書が見つからないので、後で郵送しますとのこと。いずれにせよ、貴重な音源とされているので、嬉しい。本 (『日本音楽概論』) の方は、さすがに高くて買えませんが…。
そのほかお茶の水ユニオンでシエナ・ウインド・オーケストラやら、マルセル・ミュールやら、ミトプーのアメリカ音楽集 (AS Disc) などを仕入れてきました。
夜は渋谷タワーにて、MTTによるアメリカ音楽のDVDを入手。
2006年11月19日日曜日
音楽教育って、そういえば、
Music Appreciation with the Victrola for Children. Camden, NJ: Victor Talking Machine Company, 1923.
実は音楽鑑賞を研究されている方から、いただきました。1920年代。古いとするか、最近と考えるか。いずれにせよ、この本はアメリカのビクター、ということはのちにRadio Company of America (RCA) と一緒になる (?) 前のことなんでしょうか。そういえば、ラジオが全米的に影響を持つようになったのは1930年代。その前はレコードだったということでしょう。もちろんその前には教師が楽器を演奏して行なう授業だったのでしょう。 鑑賞というものが、そもそも、幅広いレパートリーの音楽に触れさせるという意義があると思います。レコードがそれを可能にした。今は映像もありますが、実演ができない時は、どうしても視聴覚装置の助けを必要とします。音を扱うのが音楽ですからね。体育の鑑賞教材ってあるのかな? オリンピック選手のドキュメンタリ-とかを観るのは…でも、ちょっと体育には分類できないか。 今日は別の作業で忙しいので、まだ中身を検討できませんが、いずれざっと目を通してみようと思います。どんな曲が使われているのか。ぱっとみたところ、歌唱教材のレコードも入ってるようですし、レコードと、クラス内で行なう実技活動が融合されているのかな、という印象です。読むのが楽しみ。
2006年11月15日水曜日
音楽関係の記録
・Menotti Violin Concerto. Jennifer Koh, violin; Spoleto Festival Orchestra:Richard Hickox (Chandos)
・Menotti Vn. Con. Ruggiero Ricci: Pacific SO; Keith Clark, cond (Reference Recordings)
・Piston Symphony No. 6. Schwarz (Delos) Slatkin (RCA) Gauk (Citadel)
・ビクター 描写音楽アルバム (SP6枚) ・軽音楽選 第7集 描写音楽篇 (日本コロムビア、SP3枚)[いずれも《森の水車》、《時計屋の店先で》のような描写音楽をあつめたもの。今日では忘れられた作品も収録されていて、興味深い。盤質は、コロムビアの方があまり良くない。資料としてはオッケーレベル。ビクターの最初の1枚は、聴きやすい。いずれもAudacyを使って編集。]
資料
・Howard Pollack, Walter Piston. UMI Research Press. ・John Gruen, Menotti: A Biography. McMillan.
作業
・上記資料を読んだり、まとめたり。 ・明日、著者校が届くらしい。できるだけ、速く、だそうである。ガムバリマス。
2006年11月12日日曜日
・ (11/10) オーケストラ・アンサンブル金沢第210回定期。久しぶりに演奏評担当。
・ (11/11) 書庫にて資料検索。アメリカもの+チェコもの。
・ (11/11) ショスタコSQ全曲演奏会の会合第2回目。ショスタコーヴィチを紹介する文を明後日まで頼まれる。「簡単でいいですから」が一番難しい…。
・ (11/12) 高岡フィル定期。ピアノの高森さんからご招待。感想は、また後ほど。古城公園の紅葉が素晴らしい。
聴いたもの
・Menotti, Violin Concerto, Tossy Spivovsky, violin; BSO; Munch (RCA Victor LM 1868, LP)
届いたもの
・Gazette 4 監修、『モンド・ミュージック』 [いや~これがかつてブームを引き起こした本ですか。すごいですね~。「業務用レコード」など、たぶん買ってもほとんど聴かないんだろうけど、無性にくすぐられます。]
・マルティヌー 交響曲全集 ノイマン/チェコ・フィル、国内盤。
・Messiaen, Quatuor pour la Fin du Temps, Durand. [とりあえず、将来的にも役立つだろうから。]
2006年11月9日木曜日
カセット・デッキ、健在です
--カセットテープについては、アメリカで録音してきた音源だけで300巻はあると思うので、手放せない。
--TDKのカセットのグレードは、D、AD、AR、AR-X、OD、SF、SA、SA-X、MA、MA-Rの順だったと思う。
--120分テープは薄いのが有名だけど、150分テープというのがでたのにはタマゲた。92~3年だと思う。
--ドルビーC、ついてない…。ヤバっ。ドルビーCで録音したテープをいまのうちにCD-Rにしておかないと…。
--フェリクロームはSonyが頑張ってDUADを出してたけど、かつてはDenonにもDX 5があったし、BASFにもPRO-IIIというのがあった。
2006年11月1日水曜日
届いたもの、聴いたもの
・Ives, Symphony No. 4 [第4楽章の冒頭、楽譜通りにやってる演奏がないなあ、と思っていたら、ad lib.だったんですね。う~ん。第2楽章、ストコフスキーだけ、終わり方がちょっと違う。]