2006年12月18日月曜日

民族音楽のCDを楽しむ

・『南米の黒人音楽~神々への讃歌』 Warner Music (Nonesuch) WPCS-5242
・『マージナル・ポリネシアの音楽:フィジー/ウォリス、フトゥナ/トゥヴァル JVC VICG-5276

コール・アンド・レスポンス、ハーモニー、ラトルの使用など、共通点が多く、どっちのCDを聴いていたのか分からなくなるほどだった。それがどういう経緯でそうなったのか、enculturationがどこかにあるのか、はたまた偶然なのか、そういった点は、もっと調べてみないと分からない。フィジーにインド人が多いというのは初めて知った。しかもその背後にはイギリスの植民主義があったということも。政治が音楽に与える影響も、実に強い。

・『モンゴルのシャマニズム』King (Seven Seas) KICC 5748

本来こういった「音楽」は通常の音楽のように「楽しむ」ものであってはいけないと述べていたのは若林忠宏氏だっただろうか。文脈から切り離された映画音楽をブライアン・イーノは楽しんで聴くというが、その本来の文脈によっては、それが限りなく罪になるのだということも、考えておく必要があるに違いない。

・『パキスタン・カフィール地方の音楽』 King (Albatros) KICC 5767

インドとパキスタンが不仲であるのはテレビのニュースで観るけれど、食文化が似ているし、音楽的にはどうなのだろう、という興味で買ってみた。ただ、どういった地域をサンプルするかによって、かなり違うんだろうなあ。

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