21日、スタイルノートさんから、私の単行本、『ディズニー映画音楽 徹底分析』が10冊献本された。前にも書いたけれど、特徴としては、とにかく情報量の多さだろうか。「本国でもマニアしか見ないだろうな」という作品も、長編というだけで全部入っている。ミッキーマウス・シリーズのアニメに引用された曲のリストなんてのも、初めての試みかも。
本当は短編作品における作曲家のリストというのもあって、Excelファイルになってるんだが、これは割愛された。文献リストも、脚注の参考文献を持って代えることになったようだ。ディスコグラフィーがないのは残念かな。まあ、いずれも私のサイトでPDFファイルとしてアップしましょう。
出版社の社長さんは「次は、アメリカのライトクラシックでしょうか!?」とおっしゃってくれた。私はこれに対して「親しみやすい作品を中心に組んだアメリカ音楽の本といいのもいいですね。」と返そうと思う。本当はハードコアな実験音楽を含めた重厚な本も必要だと思うが、軽めのものを書きながら、いろいろ調べるというのもよいのかもしれない。ルロイ・アンダーソンとファーディ・グローフェという、日本では学校現場で知られている作曲家たちもいるのだし。
以前、某出版社向けにポップス・オーケストラのことを書いたことがあり、その原稿の一部は「クはクラシックのク」という『レコ芸』の記事にさせていただいた。本来は、その「セミクラシック」を扱った記事から、各ポップス・オーケストラへと続いていく章を考えていたのだ。おかげでこの類のCDが増えてしまった。John WilliamsのBoston PopsのCDは、本国アメリカでは、ほとんど廃盤。日本では依然人気があるので廉価で出ている。『CDジャーナル』のレビューで「JWの知名度は本国アメリカ以上」と書いたのは、そういうこともあってだ。アメリカでは映画音楽を聴けば「ああ」ということはあると思うけど、吹奏楽をやる連中がジョン・ウィリアムズという名前を知っているとは思えないのである。スクール・バンドがほとんどだし、その機能といえば、フットボールのマーチングバンドに近いですからね。
昨日も仕事以外のCDを聴く。やはり民族音楽だ。某所でJVC World Sound Specialのオセアニア関連がさらに入手できた。サモアとトンガの音楽が集められた『ポリネシアの音楽 [IV] 』が良かったかも。
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