2012年7月28日 横浜みなとみらいホール(神奈川県横浜市)
クルト・ヴァイル:交響曲第2番
フランシス・プーランク:2台のピアノのための協奏曲
モーリス・ラヴェル:《マ・メール・ロワ》(バレエ版)
ピアノ:ギョーム・ヴァンサン、田島睦子
管弦楽:オーケストラ・アンサンブル-金沢 (OEK)
指揮:マルク・ミンコフスキ
昨日は久々にアンサンブル金沢を堪能。このオーケストラの定期を聴きに金沢へ行っていた日々が懐かしく感じられた。
ミンコフスキは、オーケストラをバランス良くスマートに整え、僕の好きなタイプの、洗練された室内オケの響きになっていた。前半はクルト・ヴァイルの交響曲、プーランクの2台ピアノの協奏曲など、新古典をベースにした作品で、いかにもバロック系も得意という感じがしていた。プーランクでは、ピアノとピチカート、ピアノと管楽器の混ざり具合が絶妙で、こういった細かなオーケストレーションの妙技は確固としたアンサンブルがなければ達成できないものなのだろう。
後半は《マ・メール・ロワ》のバレエ版ということで、これまた透徹した響きのラヴェルだった。ホルンのエコー効果の部分に、なんともたゆたうような拍節感があり、面白かった。そして終曲における、薄く積み重なってくる音の充実感、全身に感動の衝撃が伝わってくるような大団円に、気持ちよい流れを感じた。
ミンコフスキとOEK、またどこかで聴いてみたいな。
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