2010年6月19日土曜日

近況など

昨年から今年というと、いろいろありました。昨年の10月から今年の2月まで、大学の1年生を対象にした、教養教育の「音楽」の授業をやりました。大学で教えるというのは、これが初めての経験となりました。内容なこちらで自由に決めていいということで、クラシックを中心にしながらも、かなり広範な音楽ジャンルを扱い、リズム、旋律、テクスチュア、音楽と映像、音楽と社会といった、音楽を成立させている要素や、外的要因について話しました。

といっても、あんまり堅苦しくないように心がけたつもりです。mixiには、一部扱った作品の一部なども掲載してあるのですが、例えば 6/8拍子のような、1つのビートを3つに分ける複合拍子の説明に『水戸黄門』のオープニングテーマを使ったり、シンコペーションとバック・ビートを説明するのにディープ・パープルの《スモーク・オン・ザ・ウォーター》のイントロ部分を使うといった感じです。

また授業では、学生が主体的に、出席票にコメントを書いてくれました。それは「授業が速すぎる」といった、こちらの問題点の指摘もあるのですが、授業で発展的に扱えるようなものもあって、とても面白かったです。「質問は?」といっても、たいてい挙手がないのが普通のようですが、コメントにはいろいろ質問が書いてあり、それを次回の授業の冒頭に使ったりして、僕としても、とても刺激になり、勉強になりました。

うれしかったのは、テストの答案に「音楽は専門ではないけれど、とても興味が持てました」というコメントが書いてあったこと。リップサービスだったとしても、これは僕が目指している方向性とバッチリ合っていたので、本当に感激しました。

執筆活動についても、毎月それなりに書いておりますので、また改めて、リストアップさせていただこうかと思います。

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