2009年6月29日月曜日

最近入手したCDなど

『世界民族音楽大集成 特典盤1・2 世界の民族音楽:民族音楽の解明--土俗音楽から芸術音楽まで』(キング国内盤)

LP時代にプリンス・レコードから出ていた、小泉文夫の解説入り音源のうち、女声のナレーション部分をカットしてまとめたもの。1の方は音階やリズムについて、2の方は様々な声の音楽について解説している。たしかプリンス・レコードのは『世界の民族音楽 第1集』となっていて、続編を期待させるタイトルになっていたんだが、結局続かなかったようだ。僕はこの音源とラジオたんぱの15回の講義の音源から小泉文夫に入った人で、リアルタイムにNHK-FMの『世界の民族音楽』を楽しんだ人間ではなかった。もっとも中学生に民族音楽と出会っていれば、小泉氏のDJが楽しめたかもしれなかったと思うと、残念至極である。 ちなみにこのCDは、ヤフオクで新品未開封を入手。

Mahler. Symphony No. 9. SWF-Sinfonie Orchester Baden-Baden; Michael Gielen, conductor. Intercord.

先日《トリ・イゾ》の前奏曲と<愛の死>を聴いて圧倒されたので、ヤフオクで入手。一時期は高値が付いていたらしいけど、1600円くらいだった。これもなかなか良さそう。ヘンスラーのマーラーは、いくつか持ってるんですけどね。

2009年6月4日木曜日

映画と映画音楽メモ

・映画『壮烈第七騎兵隊』(1942)

They Died with Their Boots Onが原題。Leonard Maltinによると、第2次世界大戦の色が濃く出た映画らしい。題材こそ南北戦争とはいえ、確かにこれは戦争美化映画と言われても、しかたないでしょうねえ。

というのは、映画を観終わってから分かったこと。もともとは、アセテート盤から作られたマックス・スタイナーのサントラ・コンピレーション (ブートレグ) に収録されたスコアを聴いて興味を持ったため、映画本体を観た次第。

肝心の映画の話だが、冒頭部分で気が抜けるようなエピソードが続いて「なんだこの、つまんなさそうな映画は?」と思った。しかしそれが主人公カスターの成長へとつながっていくための布石と分かり、後半の展開が生きてくる。先住民族の扱いについては、この時代でも、意外にセンジティブ。

マックス・スタイナーがこんなジャンルの映画に音楽を書いていたのは意外な気もするのだけれど、南北戦争歌を、うまく織り込んでいる (と書いているうちから訂正したいのだが、テーマ音楽に使われているのは、第7騎兵隊の歌ということのようだ。Garry Owenというタイトルで、映画でもこれが歌われている場面がある) 。ちなみに映画音楽ファンが作ったブートレグには、スタイナーの西部劇映画コレクションというものがあり、恋愛もののメロメロなスコアだけで考えるとスタイナーの全体像が見えなくなるのかもしれない。とはいえ、この映画においてもキス・シーンではスタイナーらしい黄金時代のゴージャスなメロディーが流れる。そう、やるんだったら、ちゃんとやった方がいい。

・映画『懐かしのアリゾナ』(1929)

アメリカ版DVD。トーキー初のウェスタンということで、資料として観た。うーん、どうもかったるい映画だねえ。アクションはないんだけど、拳銃の音はある。インディアンは登場しない。従って、「インディアン音楽」はなし。ずいぶんおしゃべりの多い映画だ。あ、だから「トーキー」なのかな???