2008年12月16日火曜日

ドルリュー映画音楽集

Le Cinéma de Georges Delerue. Universal 531 263-0 (6CDs).

ドルリューの映画音楽を集めたもの。網羅的に概観し、一つの映画に1〜2トラック、テーマ音楽や有名どころのスコアを収録している。ライナーは、生前ドルリューと交流のあった人たちによる証言集となっている。

心の中にこだまするような印象的なフレーズがあったり、軽妙なリズムに一抹の寂しさがあったり。素直だからこそ訴えかける、多層的な感情表現をしみじみ味わいたい。

「映画音楽のような現代音楽」という言い方があるけれど、実際それは、どんなものなのだろう。映画音楽はイージーリスニングなのだろうか? ドルリューのテーマ音楽の中には、いわゆるイージーリスニングの音楽様式を彷彿とさせるものがあるが、必ずしも旋律が明確でない時もあるし、聴き流すにはあまりにも主張の強いものもある。

一つ一つの具体的作品ということになると分からないけれど、ドルリューの音楽に影響された、日本のテレビ主題曲は、かなり多いのではないだろうか?

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