2017年12月31日日曜日

2017年大晦日のできごと記録

本日は今年最後の主日礼拝へ。「今年は1月1日も今日大晦日も主日礼拝で、お得な感じ」という趣旨のことを伝道師さんに言われて、そうかも〜と思ったりしました。去年は2月に突然入院したりしましたが、今年は特に、そういう大きなできごとはなくて、良かったかも。民放深夜番組出演とか、テレビドラマの時代考証とか、これまでやったことないお仕事も体験させていただきました。

あ、年賀状は礼拝前に、最寄り駅近くのポストに入れてきました。昨日妻がデザイン+印刷してくれたものに、宛名を大急ぎで印刷したものです。来年は、文面は外部発注した方がいいかも…。印刷設定などで、いろいろ苦労していたようでした。

さて、午後は中華街へ行ってまいりました。大晦日の中華街はNHKの首都圏ローカル・ニュースでアメ横と一緒に取り上げられていて、話の種にという感覚です。いやあ、すごい人でした。毎年外売りをやってるという聘珍樓にはすごい人だかり。知らなかったのですが、ずっと藤波辰爾が売り子をやってるんですね。息子さんも一緒でしたが、みんな写真を撮りまくってました。その他、重慶飯店で点心やお菓子などを購入。


その後、そごう横浜店の紀伊國屋で音楽本4冊購入。これについては、また改めて。ついでにプチ贅沢してメゾンカイザーでパンを買って、さらに最寄りのイトーヨーカドーで軽く買い物して帰りました。しかしイトーヨーカドーの混雑がすごく、レジ行列にさり気なく割り込もうとしたおばちゃんが、うしろの方から注意されて逆ギレする現場にも遭遇。大変だあ。ヨーカドーには明後日も行く予定なので、必要最低限のみの買い物です。

ということで、今日の振り返りでした。

2017年9月17日日曜日

最近の読書記録

 佐藤優『読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門』

正直、あまり参考になるアイディアというものはなく、また何か知的な刺激になるものがあったかというと、あまりなかったような気がする。高校の教科書を学べというのは確かに一理あるのだけれど、少なくとも僕は(高校で学んだ)日本史・世界史の教科書(一応何年か前に買って持ってる)で歴史を学び直そうという気は、あまり起こらない。FB友に勧められて購入した青木裕司『青木世界史B広義の実況中継』は、それなりに面白く読めそうではある。でもやっぱり、記憶しようと思った段階で拒否反応を起こしそうなんだなあ。

民族・ナショナリズム問題に関して紹介されていた本のうち2冊(アンダーソン、ゲリナー)は持っていた。アンソニー・D・スミスは、ここに紹介されているのと違うのを持ってなかったかな?

実は佐藤氏の本はこれが初めてかな? Kindleよりもずっと安い古本で買って正解だったかも…。

山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(Kindle版)

出だしはまさに、本のタイトルの通りで、エリート(ビジネス・エグゼクティブ?)が美術館へ行ったりして、美意識を鍛えようとしているということが書かれており「なぜか」という問いかけで始まり興味を持たせてくれるのだけれど、最後のページまで行っても、何かインタビューがされていて冒頭の問いの答えがあるのかと思ったけど、どうもそういうものはなかった。代わりにアップルだとかマツダだとか、いわゆる商品のデザインで成功した企業の例や、CEOの行ったこと・発言が引用されていた。

論理的に考えて答えの出ない問題には直感が大きな能力を発揮する、あるいはモラル・ハザードやコンプライアンスから外れた行動を起こさないために(それはサイエンスとクラフトを重視アートを軽視すれば必ず起こるということらしい)企業が「美意識」を持つことが必要だという主張にはなんとなくそうかも、とは思うのだけれども、いまいち肩透かし感が残る一冊だったような気がする。

一方、システムに疑問を持ち続けることは、とても大切だけれど、筆者が言うように「恥の文化」と「罪の文化」とに違いを感じ、後者の必要性を説くのであれば、それにどう近づいていくのかについても示してほしいと思ったことも確か。もちろんクリスチャン的には絶対的基準としての神がいるということになるのだけれども…。小室直樹氏も日本人はキリスト教を学ぶべきと言ってはおりますね。

2017年8月30日水曜日

最近読んだもののメモ [Kindle版]

内田樹『困難な結婚』(アルテスパブリッシング)

てっきり結婚を契機として社会問題や時事問題を述べるエッセイ集なのかと思いきや(そういう内容が全くないともいえないけど)、悩み相談のような内容だということをツイッターか何かで知ってダウンロード。確かに「結婚&夫婦生活お悩み相談室」という感じ。もちろん回答部分が、問いの文章に比較してバランス的にえらく長いものもあるけれど、それも面白く、なるほど納得というところ。また普段の生活でやってることの大切さが改めて分かったりもする。妻に一部を読んでもらったら、大きく頷いていた。でもKindleの場合は回し読みっていうのができないのが辛いところ(紙版を買いなさいということでしょうけれど・汗)。

森村誠一『新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!』 (角川文庫)

この夏『NHKスペシャル | 731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~』を観て731部隊に興味を持ち、YouTubeで映画『黒い太陽七三一 戦慄! 石井七三一細菌部隊の全貌』(けっこう目を背けたくなる場面多し)を観て、さらにその原作に出会った次第。僕にとっては森村=小説家というイメージが強いので、事実に立脚した物語風のものかと思っていたたら、どうも私財を投じて取材してまとめた調査ノンフィクションということが分かった。その記述は詳細で分かりやすく、どんどん引き込まれていく。さすがだなあ。先に『黒い太陽七三一 』を見たせいか、残忍な人体実験の描写も、ためらわずに読むことができた。

細菌兵器を作っていたことや人体実験を行っていたことは、おぼろげに知ってはいたし、NHKスペシャルでも知識を補足できたけれど、やっぱりこの本が大きな影響力を持っていたことは充分感じることができた。これは続編も読んでみなければ…。

矢部宏治『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』 (講談社現代新書)

あと数ページ残っているけど、取りあえず思いついたことをば。

空域問題、密約、地位協定、日米合同委員会、日本国憲法にまつわるあれこれなど、若干いろんなところから耳にはしていたけれど、コンパクトにまとめられていて、目を開かれる箇所が多くあった。詳細の審議まで検証する時間はないけれど、そういうことなんだろうなあという感覚を覚えるところも多かった。白井聡氏の『永続敗戦論』ともども、「戦後秩序とは何か」を知るにはとてもまとまった内容なんだろう。丸山真男の立て方にも興味を持った。いわゆる「アメリカ側」の実態(多くのケースでそれは米軍周辺)とは何かを考える上では有効な1冊。現政権が進めようとしている「アメリカ尻舐め」(by 宮台真司)憲法改正じゃ、結局密約を明文化するだけだということになるのだね。それだけ考えるだけでも、いまの政府に絶対させちゃいけないっていう思いを新たにした。

いずれ孫崎享の『戦後史の正体』も読まなきゃいけないだろうなあ。でもこれは Kindle になってないのかあ。

2017年8月19日土曜日

最近読んだもの/読んでいるもの記録(Kindle編)

パオロ・マッツァリーノ 『みんなの道徳解体新書』 (ちくまプリマー新書)
世の中には合理的発想が必要なんだなあと、つくづく思いました。で、道徳の副読本(教科書)なるもののいかがわしさを感じた今日この頃、といいますか、僕が小学校の時にやってた道徳の授業の内容も、けっこう変なことやってたのかなあと思った次第。合理的な近代市民として、『あなた自身の社会―スウェーデンの中学教科書』でも使えばいいんでないの? と思ったり。といいながら、僕も『あなた自身の社会』は読んでない(汗

パオロ・マッツァリーノ『「昔はよかった」病』(新潮新書)
体感治安なんて言葉もあったと思うけど、これもデータを使って歴史を通して考えましょうよ、という感じです。テーマが多岐にわたるため散漫な印象だけど、まあ電車の中で読むにはよいかな。

Howard Zinn, "Passionate Declarations: Essays on War and Justice"
自ら念を押すように「中立ではない」ことを明記して書く歴史家Zinnのエッセイ集。彼はNoam Chomskyと一緒に紹介されることが多いような。Zinnは亡くなりましたけれど…。アメリカには少ないいわゆる左派の執筆家なのかもしれないけれど、その説得力のある論の張り方、体験談とデータを織り交ぜて、柔らかく、そして力強く語る彼の文章が Kindle で読めるのはありがたいかも。まだ途中まで (全部で372 ページ)

2017年8月3日木曜日

2017年度 夏期音楽講習会

今日はフェリス音楽学部の夏期音楽講習会でした。音楽芸術学科のセッションは、かつてない大盛況で、入試アドバイスを担当した私も緊張いたしました。

真剣にメモ取りされている生徒さんも、終わりに質問される親御さんもいらっしゃり、刺激になりました。

たくさん受験してくれるといいな〜。

2017年7月14日金曜日

国音の授業(最終回)

今日の国音の授業(最終回)は『ルパン三世カリオストロの城』の回だったのだけど、担当の学生が来なかったので、僕が1時間だけ話しました。
要点としてはこんな感じです。
・大野雄二がジャズ・ピアニストとしてキャリアを始めたこと。
・ファースト・ルパンとの関係(緑ジャケット)
・テーマ音楽が「和風」「日本人が好きなカツオダシを少々入れた」(大野の言い方)→二六抜き短音階だからか?
・アクションシーン(カーチェイスや結婚式における乱痴気騒ぎ)で使われている '80版テーマ('78, '79のテーマもちょっと聴いてみた)
・宮崎氏からは「人間味や暖かさを大切にしているので、音楽もそういうイメージで」と言われたこと
・そのため、TVシリーズでは都会的にしている音楽を牧歌的な感じにした(ヨーロッパの小国や古城を舞台としているということも含め)
・のどかな感じを出すためにオーボエを使った(オーボエ奏者はコーラングレしか持ち替えができないので、予算的には贅沢な試みだった)
・《炎のたからもの》について、ヨーロッパ的雰囲気のため「6/8拍子の静かな曲」にし、生楽器中心に考えた。
・《炎のたからもの》クラリスのテーマは、クラリス⇔ルパン(塔の中の場面)、ルパン→クラリス(回想シーン)という両方向の表現に使われている。
・人物紹介を冒頭にせず、すぐに物語に入れる強み(テレビシリーズで設定が知られているため)
・そのため、上映当時は今ひとつパッとしなかった(大野自身も「本来のルパンとは正反対なもの」と思っていた)。
・宮崎氏にとっては「金・宝石・女」といった表向きの行動原理のルパンではない方向性を狙っていた。
・キャッチがあちこちに使われ、一つの曲がぶった切られたり、複数のスコアをキャッチでつないだりしている。
・キャッチはあちこちで単独でも使われており、しかも前のアニメシリーズのものも使っている。
・婚礼の場のオルガンはエレクトーンだが、スタジオで演奏したものを録音している。

2017年7月9日日曜日

本日届いたものです。左は原書を持っていて充分だと思っていたのですが…一応…。右はちょいとお勉強。

2017年5月27日土曜日

ディズニー・オン・クラシック 春の音楽祭2017

ディズニー・オン・クラシック 春の音楽祭2017に行ってまいりました。



お恥ずかしながら、ヒカリエの11階に劇場があるなんて知らなかったです。






オリジナル・スコアをもとにしたアレンジによるダンボのサーカス音楽がすばらしかったです。最初は『ズートピア』から《トライ・エブリシング》からでした。

‪最後はやっぱりアラン・メンケンってことでしょうか。僕的にはノートルダムの鐘を生で聴けたのは良かったなあと。クロパンハイDはさすがに期待するのが酷と言えますが…。‬モアナだと、オーケストレーションからして違いますね。

2017年2月22日水曜日

戸田弥生先生の記事

フェリスでヴァイオリンを教えておられる戸田弥生先生が、担当の授業について書かれていらっしゃいます。「フェリスの演奏学科は、きわめて質の高い指導を行っています」と力強く語っておられて、うれしいですねえ。

フェリスの弦楽器・専攻部門について (音楽学部 演奏学科 戸田弥生教授) (Ferrisと私 ―For Othersの実践―、Ferrisで学ぶ)
http://www.ferris.ac.jp/?p=7125

2017年2月15日水曜日

『コクリコ坂から』を観ました。

スタジオ・ジブリの映画『コクリコ坂から』を観ました。横浜を舞台にしているので、なんだか親近感がありますね。元山下行きバスというのが走っているのですが、なぜか前と後でナンバーが違ってたりしている(汗。そういう町の名前もないようで。当時の4桁数字のナンバーの真ん中にはハイフンが入らないとか、このバスにはけっこうツッコミが入ってる模様。
そのほか市電の「西の橋」停留所というのが出てくるのですが、この風景が元町交差点から山手トンネルの方を見た感じだなあと思っていたら、やはり元町交差点周辺を舞台としていたそうで。へええという感じです。
桜木町駅は昔の駅舎を初めて見ましたが(なぜかホームは高架にしなかったそうですね。監督が知らなかったとか…)、山下公園のホテル・ニューグランドとか氷川丸やらは今と変わらぬ風景で、いいですねえ。
坂の方は汐汲坂をモデルにしているという説もあり。ただ代官坂にある花屋さん(宮崎生花店)も登場しますね。お店の前に『コクリコ坂から』のプレートが置いてあったりします。コクリコ荘がある港が見える丘というのは、まさに私の勤務地の近くの公園(港の見える…)をもとにしているそうですし…。
映画としては、割と好きな方かも。音楽はちょっと音量が大きめに入ってる印象。
実は英語版というのも観てしまったのだけど(すいません、こちらはそのうち買います…)、俊の父親などは、こっちの声優さんの方が好きだなあ。それにナレーションを足したり、セリフがオリジナルからの英訳じゃなくて違うものになっている箇所もあり。僕的には英語版の方が気に入ってる箇所もあったりします。

音楽現代2017年3月号


当方が担当した文章は3つの演奏会評になります。

・藤原市民オペラ ロッシーニ:歌劇《セミラーミデ》(演奏会形式)
・神奈川県民ホール年末年越スペシャル ファンタスティック・ガラ・コンサート2016
・クレメンス・ハーゲン&河村尚子デュオ・リサイタル

上の2つに関しては、演奏会の大きな写真も掲載されております (p. 14、p. 15)。
ご笑覧賜れば幸いです。