・John Frusciante. Niandra LaDes and Usually Just A T-Shirt. American Recordings.
アコースティック・ギターを弾きながら歌うという基本的なトラックを中心にして、そこに加えられるディズトーテッド・ギターやうめき声という構成か? (ピアノのトラックもあったかな?)。それぞれの楽曲が自由に作られ、そして、それぞれの魅力を放っている。しかし、最初から第2パートを想定して弾いている楽曲も少なくなくて、結構凝ってるんじゃないかという印象も持っているのだが、本当はどうなのだろう。自分で録音したテープをそのまま集めた感じだけれど、抵抗は別段ないし、それで充分伝わってくる。Untitledとされている後半の楽曲は、タイトルのついているのよりも、さらに「素材」的になっているんだけれど、こういう才能を持ってる人だと、そのまま録音して足しただけでも、楽曲として、魅力あるものになってしまうのだろうか。
これを聴いた後、『ダークサイド・オブ・ロック』のフルシアンテ (フラシャンテ?) の箇所を読み返してみた。アーチストに興味があって、すでにCDを聴いた人が、アネクドートとして楽しむのかもしれないけれど、そんなに「狂っている」っていう感じに聴こえなかったのも、僕の正直な実感だ。声のうめきみたいなものは確かに入っているけれど、なぜかスピリット的には『ジョン・レノンの魂』の延長線上に聴こえるんだな。
もっとも、僕は前衛音楽みたいな、本当にクレイジー (?) な音楽を知っているからこそ、そう思ってしまうだけなのかもしれない。
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