ビクターから発売された3枚組で、資料的には貴重なレコードとされている。残念なのは、なぜか録音にエコーがかかっていること。確かこれはフィールドロックオンのはずなのに、なぜエコーをつけたのだろうか。フィールド録音のはずなので、変な感じがする。「音楽的に聴ける」ようにするため??? 無加工の録音の方が好きなんだけどなあ。Ocoraレベルを求めている訳ではないが、エコーはない方が、人の声の生生しさが伝わるような気がする。全体的には、素朴な歌の方よりも、楽器の音楽の方が楽しめたかもしれない。またケーンあたりの音楽を聴くと、やっぱり(ラオスとか)タイだなあと思ったりもする。ただ「日本音楽の源流」というコンセプトをどのくらい感じられるか、というと、なかなか難しい。確かにケーンは笙の仲間ではあるが…。ペンタトニックというところは共通ではあるが…。やはり物理的な距離に由来するものなのか。
ちなみにこのレコード、かつて東川清一先生の研究室にも置いてあった。内田氏から送られてきたものだったのかな?