2013年2月25日月曜日

最近購入した書籍・雑誌など

お仕事上の理由から手に入れたものもありますが、いろいろと。『アルテス』ですが、次の第4号には、私も一つ記事を書いております(→『アルテスVOL.4』鋭意編集中です!)。刊行されましたら、どうぞよろしくお願いいたします。


2013年2月23日土曜日

紙で持つことの重要性

県資料室研究会(神資研)副会長/藤村和男さん:連載 : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社 

理系とされている分野でも、過去の積み重ねの大切さが認識されていますね。電子媒体は便利だけど、それだけに過剰に頼るのは危険。文系とされている分野では、よりそれを強く感じます。歴史分野なら、なおさらそうですね。紙で持てるなら、持っているに越したことはない。それが私の実感です。

2013年2月14日木曜日

タンノイで聴くブラームス

神奈川県立図書館で、レコード鑑賞会「ブラームスの午後」が行われるようです。ご興味のある方は、参加されてみてはいかがでしょうか? 実は私はまだこの手の会に参加したことがなく、タンノイがどこに置いていあるのかも知らなかったりします (汗

神奈川県立図書館、県民公開講座 レコード鑑賞会 ブラームスの午後 http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/information/recordkansho-3.html

2013年2月9日土曜日

フェリス山手8号館

洗練されたデザインと高い耐震性でも注目される山手8号館 

えっ、これがリフォームなの? おっしゃれ〜という感じの、フェリス8号館が『日本教育新聞』にも取り上げられているそうです。高い耐震性と洗練されたデザインの融合なのですね。とても気持ちのいい校舎です。

後期は、私もここで授業をしました。

2013年2月8日金曜日

神奈川新聞の連載

【連載】県立図書館「廃止」を問う(1)=本にさわれない?
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290003/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(2)=そこにポリシーはある
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290004/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(3)=手に取ることで「出会う」
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1301290038/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(4)=貸出数だけが重要なの
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302010015/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(5)=高い「一覧性」競争力補う
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302020009/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(6)=二重行政批判の矢面に 大阪・中之島
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302040011/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(7)=地元で資料を読む意味 都立多摩図書館
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302040027/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(8)=デジタル化 遠隔地をカバーするには
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302050034/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(9)=建館の精神
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302070008/

【連載】県立図書館「廃止」を問う(10)=機能強化
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1302080011/

2013年2月1日金曜日

図書館の視聴覚資料

【連載】県立図書館「廃止」を問う(4)=貸出数だけが重要なのか/神奈川 (「カナロコ」)

神奈川県立図書館の閲覧・貸出「廃止」に関する「神奈川新聞」の連載が続いています。県内の公共図書館に占める両館の貸出数の比率が低いことが今回の問題の背後にあるというのが県教育委員会における議論の背後にあるようですが、この記事において指摘されているように、確かに貸出数だけを見ているだけでは分からないことも多いですね。個人的な認識では、図書館=貸本屋ではありませんので(市立図書館は、ベストセラー等も含めて、そちらの方向が強いのかもしれませんが)、貴重な資料への自由なアクセスを通じて県民の文化を牽引するような大きな役割を担う活躍を、これからも期待したいところです。

私が時々お世話になる視聴覚資料室の場合ですが、年配の方を中心に、バスケットにCDを何枚も入れていらっしゃる方を拝見します。おそらくレコードやCDの場合は図書とは性格が違って、老後のたしなみとして音楽を聴くというのもあるのでしょうか。所蔵される音源にしても、例えば近所のレンタル屋さんとは違うのが県立の視聴覚資料室の特徴でしょう。

クラシックやジャズが「高尚」だと言いたい訳ではありませんが、ここは日本の伝統音楽の音源が揃っているのが貴重ですし、いわゆる「商業主義」に乗りにくいながら芸術性・文化的意味のある音源は、借りて、聴いて、その魅力を感じてもらうことが、とても大切だと思います。クラシックに関していえば、ワーグナー愛好家のコレクションだけでなく、音楽学者や評論家が寄贈した大量のLPレコードのコレクションもあって、私が勤務する大学の図書館にはない貴重なものも、ざくざく見つかります。「こんなものまで借りて聴けるのか」と思う夢のような場所、というのは大げさでしょうか? 少なくともお近くのクラシック愛好家は一度、訪れてみては良いのではないかと思います。

本当は楽譜も貸し出してもらえるのが一番ですが、著作権のからみもあって、難しいのでしょうか。私は20世紀アメリカの作曲家の伝記を読むことが多いのですが、その中に、「図書館の楽譜を借りて勉強した」という記述を何度か見たことがあります。ボストンの公立図書館なんかは、確かに大きな楽譜のセクションがあって、とても便利ですね。別に作曲を専門とせずとも、好きな曲の楽譜があると、それを眺めてみるだけでも、興味が湧くものです。

一応大学で音楽ジャーナリズムを教えている者としては、まだまだ神奈川県立図書館で借りるべき・聴くべき名演・名盤というのはたくさんあるという認識です。

また、県立レベルの図書館、いわゆるリサーチ・ライブラリーの場合、貴重資料の所蔵ということもありまして、館内利用の資料を使って、その場でやる作業も多いですね。去年の3月まで住んでいた富山県の県立図書館でも、明治時代に発行された教育雑誌や唱歌集など、貴重なものがたくさんありました。その多くは、館内閲覧のみで行っているのが普通ですね。今後こういうものが閲覧中止なると、いちいち許可を申請するなどの手続きが必要になるのでしょうか? 「研究者」以外の人でも、アクセスは確保されるのでしょうか?

いずれにせよ、機会があれば、神奈川県立の音楽・芸能系の古い資料を探るようなことをやってみなければいけないかなあと思います。