2010年10月18日月曜日
執筆活動記録10月 (2)
『音楽現代』11月号に「ウィーン・フィルと現代音楽」を書きました。「♪来日演奏家特集1=ウィーン・フィルと名指揮者たち 」の中で、2ページをいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
2010年10月4日月曜日
最近観たもの・聴いたもの
映画『スター・トレック』 (2009)
いわゆる「エピソード0」にあたる物語なのだろうか。途中であの人が出てきて、もしや、と思わせた。
ただ私はアメリカに長く住んでいたのだが、ついにトレッキーにはならなかった。そんな私のような、『スター・トレック』初心者でも、普通のSFアクション映画として楽しめたのがこの1作。その一方で、この「普通のSFアクション」というのは、コアなファンからすれば違和感を感じるのかもしれないと思った次第。
ジャッキーノの音楽、サントラも持っていたが、映画本編を観ている時には、ほとんど意識せずにいることができた。これは素晴らしいことなのだろう。エンディング・ロールに『宇宙大作戦』をアレンジして持ってくるところはニクいねえ。
『シルクロード音楽の旅1 (遥かなる歌の道) (1) 中国音楽 (漢族と蒙古族)』(「小泉文夫の遺産 〜民族音楽の礎〜」41) キング KICE 41
中国の音楽を聴いている。でも時事問題とは全く関係ない。
漢族と蒙古族というまとめ方のCDだけれど、演奏は「中国の音楽家」とある。富山の民謡を他の県の人が歌っても良いのだろうけど、いかにもプロっていう人が、こういう風に日本で、両民族の音楽を歌い、演奏しているんだってことに留意しながら聴くべきなのだろうか。「民謡」なのであれば、そもそも「正調」を求める発想自体が浅はかなのかもしれないとは思うけれど。
ライナーノーツにあるような、オルティンドー、ボグンドー (ボギノドー) っていう分類は、要するに民謡を拍節の自由さ・規則性によって分けている訳だけれど、結局これは、日本の民謡との連続性を探るための手がかり、媒体、道具ということだろうか。ストレートに聞こえてくる音楽の魅力を味わうには、むしろタイトルとか歌詞とか、それらと音の関係に耳を傾けるべき?
それにしても、この箏の使い方は面白い。ハープみたいなアルペジオを多用していて、ホモフォニックな箇所さえある。中国は「伝統の保存」をせず、むしろ積極的に新しいものへと改変していくのだから、音楽的にルーツの共通性を探るのは、実に難しい。ものの100年も遡れば、録音資料はあっというまに乏しくなってしまう。中国だって例外じゃないだろう。
参考までに『世界民族音楽大集成14:内モンゴルの音楽』 (キング KICC 5514) も聴いている。ドルボン・オタスタイ・ホールっていう擦弦楽器は、漢民族の二胡よりは日本の胡弓に音色的には近い。とはいえ、やはり音楽は日本とは全般的に違う。アコーディオンが入っているというのも意外。
料理の味付けも韓国、中国、日本でかなり違うものだけど、音楽も違うものだなあ。楽器の相似は否定しようがないのだけれども。楽器の相似は料理の材料の相似と重なるのだろうか???
2010年10月3日日曜日
執筆活動記録10月 (1)
音楽文化の創造 (CMC) 第58号 に次の2つをレビューしました。どうぞよろしくお願いいたします。
[本] ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール──市民が育む芸術イヴェント(吉原真里著)、アルテス・パブリッシング、2010年→出版社サイト
[CD] ロード・トゥ・ショパン 小曽根真 (ピアノ)、アナ・マリア・ヨベック (ヴォーカル)、グレゴアー・マレ (ハーモニカ) ユニバーサル・ミュージック UCCJ-2080
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