2024年2月27日火曜日
『退け、暗き影固定ドよ: ソルミゼーション研究』by 東川清一先生
2024年2月24日土曜日
2024年2月23日金曜日
日曜洋画劇場 Philips 18Y-1 アンリ・モリエール・オーケストラ
日曜洋画劇場 Philips 18Y-1 アンリ・モリエール・オーケストラ
こちらをようやく入手。ジャケット裏に、淀川長治氏のコメントが載っている。それによると、このレコードは『日曜洋画劇場』が10年目を迎えた年にリリースされたという。A面最初に番組のオープニング・テーマ、B面最初にクロージング・テーマが収録され、その間にいろいろな映画のテーマ音楽をアレンジしたものが収録されている。いわゆる「スクリーン・ムード」の1枚といえるのだろう。
ジャケットの他にはインサート(曲目解説)が入っているのだが、オープニング・テーマは曲目も書かれておらず、当然のように解説もなし、最後の《ソー・イン・ラブ》に至っては「⑨ソー・イン・ラブ (クロージング・テーマ) SO IN LOVE ■コール・ポーター作曲」とだけあって、解説部分は空白になっている。書くことがなかったのかな? 当時はまだ、これがモートン・グールド編曲だったということが確定していなかったということでもあろうか。
肝心のSo in Loveについては、アレンジ元として渡された音源が、グールド・オリジナル音源の2:10くらいまでなかったのか(あるいはその後もしばらくは残っているが最後まではなく、2:10部分までで終わらせようという決断に至ったのか)、そこまではグールド版のテイストをかなり残して(耳コピ+)アレンジしているのだが、2:10部分に到達したらAbからFmに転調。そしてモリエール版では、ここからAメロに戻って、オリジナル2:10の部分までの繰り返しになっている。そしてオリジナルの2:10部分(2回目)になったら、Abで華やかに終わるのだった(ちなみにグールド版はEbで終わっている)。2回繰り返しているのは演奏時間の尺が短すぎる問題があったのかもしれない。
演奏はスタジオ・ミュージシャンということになるのだろうけど、なかなかの力演。意外と難しいんだろうなあ、という感じは伝わってくる。ちなみに、レコードのはステレオ録音だけど、ピアノは右寄り、ハープは左寄りにミックスダウンされているように聴こえた。
YouTubeに残っている『日曜洋画劇場』のエンディングの音声と合わせてみた感じ、やはりモートン・グールド音源でない方は、このレコードのアンリ・モリエール・オーケストラの音源で間違いなさそうだ。
オープニング・テーマに関しても聴いてみたけれど、YouTubeの音源とは違ってそう。そもそもオリジナルはかなりテンポが速いし、ホルンのハイFに関してはアンリ・モリエール・オーケストラはノーミス一発録り?で決めてるけど、オリジナルの方は、外してる人もいるっぽいよね。モリエール…の方は、そもそもホルンは1本重ね録りかな? いやさすがに2本か?
(2024年2月28日追記) ちなみにYouTubeには「幻の別バージョン」として、モリエールのもありました。こちらです。
【「幻」の別バージョン!】何故?こう呼ばれるのか?このテイクを担当したのは、クロード・フィリップ・オーケストラ。では彼は誰? そうです。神津善行その人です。 オープニング/テーマを作曲した神津さんがフィリップス・レコードからの依頼で数枚の『日曜洋画劇場』関連のアルバムを発売するにあたり、自身の本名を隠匿すると同時に、外国人演奏家風に考えついたのが、クロード・フィリップというペンネームでした。 そのアルバム類の最期に収録したのがこのテイクなのです。だからオリジナルのモートン・グールド楽団のアレンジをそのまま踏襲して演奏しました。それが、RAA全米音楽協会などからクレームなのか?諸般の事情で、M・グールド盤を使えない時期に、神津善行氏のアレンジ盤をテレビ・サイズに編集して使った。これが真実です。のちにモートン・グールド盤はCD化されたので、容易に聞けます。しかしこのテイクは未CD化なので、むしろ貴重な演奏です。 アップ主に感謝します。(@iglesiaselamor1569氏によるコメント)
2024年2月14日水曜日
音楽現代2024年3月号
音楽現代2024年3月号(vol.54 No.3)ですが、谷口は、以下の2つのレポートを書いております。どうぞよろしく!
神奈川県民ホール C×C 作曲家が作曲家を訪ねる旅 Vol5
夏田昌和×アルノルト・シェーンベルク[生誕150年](p. 4)
第28回フェリス女学院 メサイア演奏会
2024年2月11日日曜日
国会図書館のデジタル資料
国会図書館のデジタル資料で、戦後富山のクラシック音楽の状況が色々と見られるようになって、なかなか面白い。石川県の資料でも、富山県内のコンサートや音楽団体について、下手をすると石川県の動向よりも詳しく長く書いてあり、特に富山県の音楽団体に対しては、とても辛辣に書いてあって、それがかえって刺激的だ。
レコード・コンサートの実態については、富山市立図書館の書庫にあった資料が一次資料といえるんだろうけど(引っ越しの時に、どうなったんだろうなあ)、高岡や魚津あたりのレコード・コンサートの情報もいろいろと分かってくるね。