2013年6月29日土曜日

音楽レビューとは何か?

僕自身、お金をもらって、ささやかながらレビュー文を書かせていただいている身でありますし、自分のために、一読しておこうかと思いました。何かに参考になればと、こちらにリンクを貼っておきます。

  理想の音楽レヴューとは何か? 「Pitchfork」編集長が語る音楽メディアの未来 (WIRED.jp)

日本アニメーション映画史

Facebookで『日本アニメーション映画史』が話題になっていたので、手にとって眺めているところ(アマゾンのマーケットプレイスのはとても高価なので、別の古本屋から入手)。1977年刊行で、いわゆるテレビ・アニメについてはほとんど触れられておらず、こっち方面は別の、もっと新しい資料を当たらなければいけない感じ。ただ東映動画について3つも章が当てられているのは嬉しい。とはいえ東映動画に関しては、より内部の人間が書いた『東映動画長編アニメ大全集』上下があって、いつか実家から持ってこなければならないかなあと思っている。『ホルスの大冒険』は、ジブリ・ロマンアルバムの1冊があるしね。

『日本アニメーション映画史』は確かに戦前もののデータが網羅的ですごい。トーキー時代のデータについては、全部ではないものの作曲者のクレジットが載っている場合もある。昭和52年まで。

森卓也の『アニメーション入門』も持ってくるべきか、どうか。


津堅信之のアニメーション研究資料図書室でも日本アニメーション映画史が取り上げられていましたね。

2013年6月28日金曜日

この映像の音源がCDがDVDになれば

Facebookで紹介されていた動画です。指揮ぶりを目で見てしまうと、よりインパクトがありますが、演奏としても、とても面白そう。CDかDVDになれば、買うだろうなあ。日テレってことは、オケは読響ですかね?




2013年6月26日水曜日

ゼミで発表

大学で行っている「専門ゼミ」は基本、学生が発表するのが主になると思うのですが、昨日は私も発表を行いました。「ピクサー映画の音楽:『トイ・ストーリー』の主題歌が生まれるまで」が、そのタイトルです。《君はともだち》をランディ・ニューマンが作るまでに至った、ピクサーの「歌」の考え方とディズニーのミュージカル路線との違いから生じた問題などについて話しました。

「ピクサーってディズニーとどこか違っていると思ったけど、発表で良く分かった」というコメントをゼミ生からいただきました。いま従事している原稿の内容でもあるのですが、発表していると、いろいろ書き方の問題点なども見えてくるものです。

この夏までに『ディズニー映画音楽徹底分析』の増補改訂を行いたいと思いつつ。

2013年6月21日金曜日

西洋音楽通史で

きのうの西洋音楽通史という授業では、昨年と同様に、ジョセフ・ロージーの《ドン・ジョヴァンニ》を30分ばかり観ました。この映画版、去年と同様とてもよい反応で、当オペラのアリアを歌ったことがあるという学生も「物語の背景が分かって良かった」というコメントを残しておりました。続きが観たいという学生も数人。でも次回からはロマン派なので、これで古典派とはサヨナラなのが残念です。

2013年6月19日水曜日

コーリ・スペッツァーティ

ガブリエリのコーリ・スペッツァーティが堪能できますねえ、この映像。ベネツィアのサン・マルコ大聖堂での収録でしょうか。


https://www.youtube.com/watch?v=EjoAKIxlT5A

2013年6月16日日曜日

日曜日に

義父の作品を鑑賞しにやって来ました。ダヴィンチ展もついでに。そちらはデッサン多数でしたが、最接近しないと見えないものばかりなのに激混み。ささっと通りすがって来ました。音楽家の肖像は、とりあえず見えましたってところでしょうか。




2013年6月14日金曜日

ヴォーン=ウィリアムズの交響曲第7番《南極交響曲》

イギリスの作曲家ヴォーン=ウィリアムズの交響曲第7番《南極交響曲》について、『音楽現代』 2013年7月号に文章を書きました。ご笑覧賜れば幸いです。Naxos Music Libraryにもいくつか音源があるようですので、リンクしておきますね。

ヴァージョン1
http://ml.naxos.jp/album/9.80374
マーガレット・リッチー - Margaret Ritchie (ソプラノ)
ジョン・ギールグッド - John Gielgud (ナレーター)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 - London Philharmonic Orchestra
エイドリアン・ボールト - Adrian Boult (指揮者)
録音: 10-11 December 1953, London 

ナレーションの入った録音があるのは知りませんでした!

ヴァージョン2
http://ml.naxos.jp/work/15521
Christopher Dowie (オルガン)
リンダ・ラッセル - Lynda Russell (ソプラノ)
Waynflete Singersボーンマス交響楽団 - Bournemouth Symphony Orchestra
ケース・バケルス - Kees Bakels (指揮者)

 ヴァージョン3
http://ml.naxos.jp/work/144155
 エルムス・ロードリック - Roderick Elms (オルガン)
キャスリーン・ボット - Catherine Bott (ソプラノ)
ロンドン交響合唱団 - London Symphony Chorus
ロンドン交響楽団 - London Symphony Orchestra
ブライデン・トムソン - Bryden Thomson (指揮者)

2013年6月13日木曜日

Modeから Variations VのDVDが

アメリカのレーベルModeから出ているThe Complete John Cage Edition のVolume 48は、チュードア、ムンマが参加し、マース・カニングムとコラボレーションした映像 Variations Vのようです。NDR-Hamburg German Television version 1966とのこと。楽しみですね。

 http://www.moderecords.com/catalog/258_cage.html


 

2013年6月12日水曜日

Portsmouth SinfoniaのCD

[2013.7.30追記] どうやらこのCD、発売中止になったようです。残念!
http://blog.diskunion.net/user/uncledog/tapestry/16677.html




現代音楽の本に登場し、音楽の社会的意味を問うものとして、ブライアン・イーノも参加したという Portsmouth Sinfonia、音源はLPでいくつか出ていたと思うのですが、確かCD化されたのは、これが初めてでしょうか?

 ●PORTSMOUTH SINFONIA / PLAYS THE POPULAR CLASSICS 輸入CD 1,800円 (REAL GONE MUSIC / RGM-0171) [DISK UNION 新宿本館1F ROCK FLOOR(60~70年代ロックの専門店)]
http://blog-shinjuku-rock.diskunion.net/Entry/4900/

発売レーベルの該当ページにもリンクを貼っておきます。

PORTSMOUTH SINFONIA [Real Gone Music]
http://www.realgonemusic.com/news/2013/6/10/portsmouth-sinfonia.html

2013年6月10日月曜日

Pixarのサイトには

Pixarのサイトには、いわゆるメイキングに関するコンセプトや実際の作業を説明するビデオがたくさん置いてあるのですが、音楽を具体的に語っているセクションがないのは、若干不満かもしれません。あるいは著作権の問題で、ディスクを見ないといけないようになっているのでしょうか。各作品の "Making of...." もビデオが置いてありまして、DVDの特典映像がそのままここにアップされている場合もあります。アニメの制作について勉強するには良い資料かもしれませんね。

http://www.pixar.com/behind_the_scenes

2013年6月9日日曜日

《黒ネコのタンゴ》を久しぶりに聴いてみた。

僕が物心ついたころに何度も聴いていたレコード(ドーナツ盤)に《黒ネコのタンゴ》がありました。久しぶりYouTubeで聴きましたが、懐かしかったです。懐かしついでにイタリア語で歌われたバージョンも探してみました。この皆川少年によるカバー・バージョンは確か国際的なヒットとなったと聞いております。


それにしても、イタリア語で一生懸命歌ってますねえ。そうとう練習したんでしょうけど、すごいや。リフレイン部分で声がちょっとひっくり返るのがないのが寂しいといえば寂しいですが…。

ちなみに皆川イタリア語バージョンの歌詞は、オリジナル(イタリア語)とは違うのだそうです。面白いですね。

2013年6月8日土曜日

同窓会総会

今日はフェリス女学院大学同窓会総会に出席しております。写真は総会会場の、カイパー記念講堂です.ステンドグラスがすてきです。お花もゴージャス。


2013年6月7日金曜日

引き続き

前のエントリーでご紹介した West Hill Radio Archivesからリリースされた『サミュエル・バーバー(1910-81)の歴史的録音集』には交響曲第2番(改訂版)のリハーサルが収録されています。作曲者バーバー指揮、ボストン交響楽団の演奏。いやあ、これはとても良い演奏が期待できるような中身です。全曲録音は残ってないんだろうか? バーバーは新交響楽団という名前のついたオーケストラと、英Decca に改訂版を録音 しているのですが、これがちょっと腰の弱い録音なんです。やっぱりオケの違いは大きいなあ。

サミュエル・バーバー(1910-81)の歴史的録音集



Samuel Barber Historical Recordings 1935-1960.  West Hill Radio Archives WHRA-6039 (8 CDs).

Naxos Music Libraryへのリンク→http://ml.naxos.jp/album/whra-6039

いまさらながら、このCD8枚組を聴いております。個人的には交響曲第1番の初版を楽しみにしておりまして、冒頭から弦が1オクターブ低く入ってくるとか、細かな違いを比べるのがとても面白いです。

緩徐楽章にあたる部分、ブルーノ・ワルターはオーボエ・ソロをダブらせていたように思い、それはロジンスキー/NBC交響楽団ではどうなっているのかと思っていたのですが、やはりソロで演奏されていました。ということは、あのダブりはワルター版ということなのですね。

あと、初版で全く違うのがスケルツォ部分です。これは全く別の曲になっているように思えてしまいます。結果的に冒頭のテーマとの関連性が薄くなっているように感じました。途中から私がいつも聴いたところが戻ってくるので、「あ〜、こうやってつなげたのか〜」という感じです(その後も、また別世界が!)

他のCDは全く聴いてないので、まだ何とも言えませんが、こと交響曲第1番に関しては、とても貴重な資料的な音源であり、ロジンスキーの演奏もなかなか良いと思います。好みからすると、ワルターよりもロジンスキーの方が面白いと思えるかもしれません。

交響曲第2番に関していえば、クーゼヴィツキー/ボストン交響楽団の演奏は、かなり前ですが、AS Disc から出ていた音源と同じなのでしょうか? いま研究室に AS Disc のがあるので比較できないのが残念。でも初版と改訂版という違いですと、第2よりも第1の方がインパクトがありました。いや、もちろん第2もビーコンが入ってたり、第3楽章の一部に、改訂版にはない「けたたましい」トランペットのフレーズも入ってますけどね。

ただ、音は、処理はしてあるもののモノラルですし、放送録音も多いので、どちらかというと、バーバー作品をこれまで聴いてきた方向けの Boxセットかもしれません。値段も決して安くはありませんし…。ただ、僕みたいな、これまでずっとバーバーに興味を持ってきた人間にとっては、出費以上の物が手に入ったという感じです。

このセット、アメリカでは入手不可と記されております。放送録音の権利関係なんでしょうか。日本にいて良かったのかもしれません(もっともアメリカのアマゾンでは売っているようですが…)。