西村 朗「現代作曲家が書いたクラシック音楽論 滅びゆくものは美しく 第11回 現代音楽 Q&A」『音楽現代』 17 (11) (199)、1987年11号、pp. 100-103。
大学学部時代に出会った『音楽現代』の面白い記事。なぜかずっとコピーを持っていました。改めて読んでみて、なかなか痛快です。内容は架空の Q&A (おそらく一人対話)ということで、質問者は現代音楽について「音はキタナイ」し、「演奏者も聴衆も、出版社もレコード会社も、ぜんぜん面白がってないよ」「音楽の未来なんてなくったっていいね。マーラーでクラシックはおしまい。せいぜいショスタコーヴィチまでだね。あとはいらないよ」とまで主張します。それに回答者が必死に現代の作曲家や作品について擁護を試みるといった感じでしょうか。
ただそれは12音〜セリエルの擁護というわけではなく、スティーヴ・ライヒから始まり、近藤譲、佐藤聡明、吉松隆、藤枝守などが入るということで、セリエル後の潮流の紹介という感じになっています。その全体的な流れは4つの枠組みで説明されています。すなわち①新しい表現主義、②「音楽を原点から見直し、その構造性やシステムを新たに考えて、 自立した構造性のうちに、これまでにない音楽美を作り出そうとする」一派、③環境音楽、④「音の流れが人間の根源的な精神力や深層の心理、(中略) 魂の奥深いところを啓発するような音響、ないしは音楽作品の生成」を目指す派です。②④は具体的な作曲者が出てくるので、それで「あ〜」そういうこと…になるのかな???
詳しくはぜひ雑誌のバックナンバーに触れてください。図書館にないかな〜。
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