2005年2月3日木曜日

アメリカ実験音楽は民族音楽だった

副題:9人の魂の冒険者たち 柿沼敏江著 フィルムアート社、2005年

先週の土曜日、著者の柿沼さんから新著が届く。扱われている作曲家はカール・ラグルス、パーシー・グレンジャー、ヘンリー・カウエル、シルベストレ・レブエルタス、ルース・クロフォード・シーガー、ハリー・パーチ、ポール・ボウルス、ジョン・ケージ、ルー・ハリソン。この中ではカウエルがなんといってもうれしい。実験音楽の父のように言われながら、本国でも最近まではあまり大きく扱われなかったように思われるからだ。作曲家の選び方が、ご留学時に受けた様々な音楽的刺激を象徴しているようでもある。ピーター・ガーランドの名前が出て「なるほど!」と思った。彼の本にも『In Search of Silvestre Revueltas』というのがあったっけ。

自分がこれまで関心を持ってきた分野でもあるし、「世界音楽」からの視点というのも興味深い。まだパラパラとページをめくっただけだけれど、これから少しずつ内容を消化していこうと思う。

Web-critiqueワレリー・ゲルギエフ指揮ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 富山公演のレビューを掲載。

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