先日音楽ジャーナリズムという授業で「好きな音楽ジャンル」「嫌いな音楽ジャンル」という課題で文章を書いてもらったのですが、そもそも「嫌いな音楽ジャンル」というものがなく、しかもそういう課題を出すこと自体に問題がありという長いプロテスト文をいただきました。確かに考えてみれば、みんながみんな「ジャンル」で聴いているわけじゃないですし、「嫌い」というネガティブな形容詞というのは、とても扱いにくいものだなあと思いました。「『苦手』なら分かるんですけどね」という反応もあったのですが…ただ僕自身は「苦手」は「嫌い」と同じじゃないかと思うところもありまして…。
この授業、たいてい僕が注目したコメントは、今回の批判的なものも含めてプリントにしています。そして今回は学生のプロテスト文に対する私の応答も書きました。この文を書いた学生は僕の応答に感謝してくれてて、こちらとしてもとても良かったのですが、課題の出し方、狙っているもの、そして文章がどのように受け取られるかという問題を含め、僕自身が物書きの端くれとして、日々考えなければいけないと思う問題意識を聴講生から受け取ったように思いました。学生のみなさんに心から感謝です
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