2010年7月4日日曜日

聴いたもの記録

久しぶりに民族音楽を聴くマイブームがやってきた。ということで、門外漢による民族音楽リスニング。

遥かなる詩 シルクロード (1) モンゴル/ソ連・ウズベク共和国 小泉文夫の遺産:民族音楽の礎39 (キング)

東宝レコードから出ていた2枚組の最初の1枚目がCD化されたもののようだ。これは録音が大変生々しいので、まずそちらにびっくりした。モリンホールの音もとても豊かに入っているけれど、確かにほとんどチェロという印象。ネパールの民族音楽のなかには、日本の祭りに聴かれるような「どんちゃん」という囃子に影響したんじゃないかっていうものがあるし (ただしもっと軽い太鼓っぽいけれど) 、童謡《さっちゃん》の冒頭に似た旋律のものがある。ウズベク共和国に入ると、ちょっと音楽的には遠いかなあという気がして (いや、楽しくていいですけどね)、やっぱり地理的距離というのは音楽文化の類似性にも関係があるのかなあと思った次第。[2010.6.30.]

ユーゴスラビアの音楽 世界民族音楽大集成76 (キング [Topic])

現在は「旧ユーゴスラヴィア」ということになるのだろう、幅広い地域にわたって録音された1枚のようだ。クロアチアに聴かれるという「イストリア音階」というのが、なかなか面白い。単に音階というよりは、微分音も入った、独特のイントネーションというのかな? このシリーズは、理屈抜きに面白いと思える録音が多いんじゃないかなあ。アメリカで勉強のために聴いたFolkwaysのLPはライナーが詳しいのはいいんだけど古い録音だし、フィールド録音が貴重とはいえ、演奏としてどうなんだろっていう不満があった。一方、この「大集成」は、ぱっと耳に入ってくる、良質な音源が多いような気がする。 [2010.7.1.]

Musique et Theatre Populaires Tibetains. Ocora OCR 62 (LP)

響きの上で、中国との親和性を感じた。でも楽器は西域っぽい? チベット仏教の声明ばかり聴いていると、分からないことが多い。ダルシマーなんかも入ってくるしなあ。チベット=仏教の声明という単純な図式で考えていたことを反省かも。 [2010.7.4.]

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