ジョン・コヴェッリ(ピアノ)、ウィリアム・クロール(ヴァイオリン)、アレキサンダー・クーゲル (チェロ) Columbia MS 6189
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リーガーというと、アメリカ音楽史的には、いち早くセリエル技法を取り入れた作曲家として知られていると思うのですが、この作品1は、ロマン派の延長線上にありますね。ちょっと驚きました(リーガーに言わせると「ポスト・ロマン派」らしいのだけれども)。パデレフスキ賞というのも受賞しているらしいです。
ピアノ三重奏曲が作曲されたのは1919年から20年にかけてでしたが、初演は10年後の1930年で、場所はニューヨークのボヘミアンズというところでした。このボヘミアンズというのは「ニューヨーク・ミュージシャンズ・クラブ」とも呼ばれており、ニューヨークの著名な音楽家と音楽愛好家からなる組織だそうです。そして会員のためのディナーや室内楽コンサートを企画し、若いアーティストを支援し、著名な音楽家を顕彰しているとのこと。
僕が驚いたのは、リーガーがこんな曲を書いていたのか(考えてみればそんなに驚くべきことじゃないのかもしれないけど…最初の作品からバリバリ無調というのも時代的背景からして不自然なんだろうし)というだけでなく、作品自体がとても魅力的だということです。「書く力」がある人だったのですね。
なおYouTubeにも音源がアップロードされていましたが、残念ながら左右が逆になっています。ヴァイオリンが右から、チェロが左から聞こえてきます。
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