2015年9月1日火曜日

国立音楽大学 音楽研究所の活動

今年度は、客員研究員として国立音楽大学の音楽研究所におじゃましております。テーマは戦前のアメリカ音楽、特にガーシュインを中心としたものになっており、最終的な目標としては、ポール・ホワイトマンが初演した当時の編成と楽譜を使った《ラプソディ・イン・ブルー》の演奏です。

ホワイトマンの楽団は、現在のオーケストラとはかなり違っていまして、20人ほどのミュージシャンほとで編成されており、ヴァイオリンのような弦楽器は入っているものの、サキソフォンなど管楽器を中心に発想されたところもあります。ご存知の通り、ホワイトマン楽団所属のアレンジャーの一人で、ホワイトマン・サウンドに大きく貢献したファーディ・グローフェが初演版、そしてのちの(こんにち広く演奏されている)オーケストラ版のオーケストレーションを行いました。

それで、ホワイトマン楽団の編成の楽譜を作るにあたっては、もちろんホワイトマンが初演した当時の楽譜というものが(印刷の悪い)ファクシミリで残っているのですが、ピアノ・パートが空欄になっている箇所があるなど、省略されている箇所が多くあります。また、通常の版では演奏されない小節というのも存在しています。

ですので、初演版の楽譜を作成するにあたっては、印刷版を含めて、複数の版の《ラプソディ・イン・ブルー》を検討していただく必要がありました。

今日は前期の間に比較をしていただいた調査が「ひとまずの到達点」に達したようで、版の差異についての発表をしていただきました。私も《ラプソディ・イン・ブルー》のCDをいくつか聴いて、耳で違いについては知っていたのですが、「じゃあ具体的にどうなの?」ということに関しては、この日の発表は、問題点をきちんと整理されていており、とても感動いたしました。また楽譜を検討するにあたっては、当方が提供した音源も役にたったようで、光栄です。
一次資料を加えた調査は、資料入手ができていなこともあって、これからではありますが、引き続き楽しみな調査であると考えています。

私もポール・ホワイトマンについて調べつつ、ディズニー原稿をやりつつ、レコ芸海外盤も…頑張ります (^^)

0 件のコメント: